実は瞑想は、脳にとても良い影響を与えると科学的に言われているをご存知ですか?
ヨガを定期的に受けている人なら、ヨガのクラスの中で瞑想を行った事があるかもしれませんね。
スティーブ・ジョブズも取り入れていたと言われる「瞑想」と、すごい効果についてヨガインストラクターである筆者がご紹介します!
- 1 瞑想が脳に与える15のすごい効果一覧とメカニズム
- 1.1 瞑想の効果のメカニズムとは
- 1.2 瞑想が脳に与える15のすごい効果一覧
- 1.2.1 瞑想のすごい効果①:集中力アップ
- 1.2.2 瞑想のすごい効果②:ひらめきや直感が働く
- 1.2.3 瞑想のすごい効果③:記憶力の改善
- 1.2.4 瞑想のすごい効果④:行動力や決断力アップ
- 1.2.5 瞑想のすごい効果⑤:ポジティブ化
- 1.2.6 瞑想のすごい効果⑥:人間関係の改善
- 1.2.7 瞑想のすごい効果⑦:メンタルが安定
- 1.2.8 瞑想のすごい効果⑧:ストレスに強くなる
- 1.2.9 瞑想のすごい効果⑨:睡眠が改善
- 1.2.10 瞑想のすごい効果⑩:疲労回復
- 1.2.11 瞑想のすごい効果⑪:免疫力の向上
- 1.2.12 瞑想のすごい効果⑫:ダイエット効果
- 1.2.13 瞑想のすごい効果⑬:美容効果
- 1.2.14 瞑想のすごい効果⑭:アンチエイジング
- 1.2.15 瞑想のすごい効果⑮:幸福感の向上
- 2 瞑想は恋愛や仕事に効果的?
- 3 瞑想の効果がでるまでの期間は?
- 4 瞑想にはすごい効果だけ?デメリットはある?
- 5 ヨガにも瞑想の効果が?ヨガと瞑想の関係について
- 6 瞑想はすごい効果がたくさん
瞑想が脳に与える15のすごい効果一覧とメカニズム
瞑想の効果のメカニズムとは
まず具体的な効果をご紹介する前に、瞑想に様々な効果をもたらすメカニズムについてご紹介しましょう。
仕事をしている時やおしゃべりをしている時など日常生活で主に使われている部分は脳内の約25%に過ぎず、その間の残りの75%は使われていません。
普段はお休みしている75%の脳の部分は、ふとぼんやりしているときに活発に活動します。
ぼんやりしているときに働いている脳のネットワークは、デフォルトモードネットワーク(以下、DMN)と呼ばれています。
ふとぼんやりした時に良いことをひらめいたり大切な事に気がついたりするのは、DMNのおかげなのです。
「じゃあ、いつもDMNを使うようにすればいいのか!」と思ってしまいますが、DMNの使い過ぎも脳が疲労につながるので適度に機能させることが大事。
瞑想する事によって、このDMNを上手くコントロールし、脳内の働きのバランスを整えることできると最近の研究で分かっています。
つまり、DMNへの働きかけが瞑想のすごい効果の理由なのです。
瞑想が脳に与える15のすごい効果一覧
メカニズムも判明したところで、今まで判明している瞑想の効果についてまとめていきましょう。
瞑想で得られる15のすごい効果
- 集中力のアップ
- 発想力や直感力の向上
- 記憶力の改善
- 行動力や決断力アップ
- 自信UPに伴うポジティブ化
- 人間関係の改善
- メンタルの安定
- ストレス解消
- 睡眠改善
- 疲労回復
- 免疫力の向上
- ダイエット効果
- 美容効果
- アンチエイジング効果
- 幸福感の向上
それぞれの効果について具体的にご紹介していきますね。
瞑想のすごい効果①:集中力アップ
瞑想中は、自分の呼吸などに注目し無心を心がけます。
瞑想の間に雑念が頭をよぎったり周りが気になったりしても、即座に意識を呼吸に戻して無心になることをトレーニングします。
その結果、仕事中などに気が散るようなことがあっても、すぐに意識を「今やるべき事」に戻して集中力を持続できるようになる効果が得られるのです。
集中力をアップさせるのって難しいですよね。 誰だって、集中して仕事を効率的に終わらせたいものだと思いますが、なかなか思うように集中力を上げることができないのが現実です。 ただ、集中力がない人にとって、そもそもどうやって集中をすれ[…]
瞑想のすごい効果②:ひらめきや直感が働く
人が仕事をし活動しているときよりも、瞑想中などにDMNは活発になります。
ひらめきや直感は、DMNの働きによって起こるものという研究結果があります。
瞑想をすることによって、DMNが上手く働くようになると無意識下で脳が整理され「なんとなくいい!」「説明できないけど違う!」と感じるひらめきや直感力が働くようになるのです。
実際にランダのライデン大学が実施した研究では、瞑想をした人々はより多くのアイディアを思いつくことができたという結果も。
瞑想で直感力が鍛えられる、という話を聞いたことがあると思います。 そもそも直感力とは、どのような力なのでしょうか。 また、実際どのように体感することができるのでしょうか。 ここでは直感力と瞑想の関係、瞑想で直感力が鍛えられ[…]
瞑想のすごい効果③:記憶力の改善
瞑想を行う習慣がある人は記憶力を司る海馬の密度が高まります。
ハーバード大学の研究では、8週間の瞑想を行ったことで海馬の灰白質が5%増加し、萎縮していた海馬が回復したというデータがあるぐらいです。
瞑想のすごい効果④:行動力や決断力アップ
臆病だったり優柔不断だったりする原因は、ズバリ、恐怖です。
なかなか行動に移せなかったり決めるときに迷ってしまったりするのは、失敗を恐れてしまうから。
時間がない、忙しい、失敗するかもしれない、周りの人に反対されるかもしれない…そんな悩みでいっぱいになり、身動きができなくなったという経験はありませんか?
自信がなく、自分を信じられないために行動や決断ができなくなるのです。
瞑想を行うことで恐怖を伝達する神経経路の結びつきを弱めることができるので、認知の歪みを取り除き、ありのままの自分状況を直視できるようになりますよ。
行動力や決断力が高まるのは、心の声に素直に従うようになるからといえるでしょう。
瞑想のすごい効果⑤:ポジティブ化
瞑想でMDNを活性化させることで、前頭葉が発達してポジティブになれます。
人間の脳には、扁桃体と呼ばれる恐怖感を作り出す場所があるのですが、ここを前頭葉がコントロールしています。
恐怖感が抑えられて自信がつくので、結果的に前向きな気持ちになれるのです。
自分に自信がありますか? それとも自信がありませんか? もし、自分に自信を持てない方がいらっしゃるならば「瞑想」を習慣化することをオススメしたいです。 今回の記事では「自分に自信をつける」という目的に絞って瞑想することにつ[…]
瞑想のすごい効果⑥:人間関係の改善
瞑想で人間関係が改善するなんてウソだと思うかもしれませんが、思いやりの気持ちが育まれるので人間関係もスムーズになります。
瞑想しない人と比べて、定期的に瞑想する人のほうが、共感に関連する脳の部位である側頭頭頂接合部が活性化するという研究結果もあるんです。
周りの人に寄りそった行動ができるようになることで、人間関係が改善されるのです。
瞑想のすごい効果⑦:メンタルが安定
瞑想では、自分を客観的に見つめることもトレーニングします。
瞑想中は自分の呼吸やカラダに意識を向け、「ちょっと呼吸が早くなった」「足がしびれてきた。長く座っているからだな。」など自分のことを客観視するのです。
そのため、日常で何かトラブルがあってもとりみだすのではなく、「予想と違ったから計画通り行かなかったんだな。」「じゃあどうすれば良くなるだろうか?」と、落ち着いて冷静に今できる最善の事を考えられるようになります。
最近悲しい出来事があった、大切なものを失った、うまくいかないことが続いていて気分が落ち込んでいる…。 ツラさや悲しみを忘れるのは、簡単なことではありません。 しっかり悲しむ時間もある程度は必要ですが、それでも徐々に前を向くことで[…]
瞑想のすごい効果⑧:ストレスに強くなる
瞑想がもたらす効果で最も科学的な研究が進んでいるのは、ストレス解消効果です。
2012年に行われた研究では、イライラするようなマルチタスクのテストを行ったところ、瞑想を実践したグループではストレスが低かったというデータも。
ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの分泌が少なくなり、ストレスが解消されたこと実感として感じられるのです。
Looking for some easy ways to make yourself happier? Here's …
瞑想のすごい効果⑨:睡眠が改善
効果⑦で説明したように瞑想にはメンタルを安定させる効果があります。
さらに呼吸を意識することから自律神経を整える効果が加わり、「緊張して夜眠れない」「眠っても深い眠りにならず疲れがとれない」というような人でもグッスリと眠ることができるようになるのです。
ここ数年で、世界の名だたる成功者や有名企業が取り入れていることで一気に身近になった瞑想。 寝る前に瞑想をやることで不眠症を改善する効果があることをご存知でしょうか? 浅い睡眠にお悩みの方は、ぜひ寝る前に瞑想を取り入れてみてくださ[…]
瞑想のすごい効果⑩:疲労回復
瞑想は、過剰に働いているDMNの機能を抑えます。
その結果、脳を休めることができるので、脳の疲労回復させるのに効果的なのです。
瞑想のすごい効果⑪:免疫力の向上
瞑想を行うと自律神経が整えられ、免疫力が高まります。
忙しい現代人は交感神経が優位になりがち。
交感神経優位が長く継続すると、免疫の中心とも呼ばれるリンパ球の働きが抑制されるため、免疫が低下するということは免疫学の中ではよく知られている事実です。
瞑想をすることで、自律神経が整うので免疫力が高まるのです。
寒さが本格的になるにつれ、カゼやインフルエンザが大流行というニュースが増えていますよね。 体調をくずしやすい季節ですが、瞑想をしている人は免疫力が高くなり体調が安定しているという噂を聞いたことはないでしょうか。 この記事では、瞑[…]
瞑想のすごい効果⑫:ダイエット効果
瞑想をすれば痩せるというのは言いすぎですが、痩せやすくなるのは間違いありません。
普段、私たちが食べ過ぎてしまうのはストレスや不規則な生活による自律神経の乱れが関係しています。
瞑想を行うことで、気持ちの波がしずまり心が落ち着くので、食べる量も適量で満足できるようになり摂取カロリーが減るでしょう。
さらに、酸素を多く取り込むことで、脂肪を分解するリパーゼという酵素が活発的に働くことにつながるのです。
息をするだけで痩せるなんて本当!? ちょっと聞いただけだったら、だれだってそう思いますよね。 たしかに呼吸法を工夫しただけで、みるみる痩せていくなんてことはありえません。 けれども、痩せやすい体質になる呼吸法がありますので[…]
瞑想のすごい効果⑬:美容効果
さらに意外かもしれませんが、瞑想には美容に関わる効果もあると言われています。
好きなことに没頭するとイキイキと若返るのはご存知ですよね。
同じように瞑想というのは、「没頭」と同じように今に集中すること。
その心の若さが顔にも出てくるのです。
また、ストレスに強くなることで表情が柔らかくなり第一印象が改善されることにつながるのです。
美人になりたいというのは、だれでも思う望み。 白雪姫のまま母だけでなく、どんな人だって持っている願いですよね。 いきなり、この世で一番美人になるというわけにはいきません。 でも、ちょっとしたことで、今よりもきれいに見せるこ[…]
瞑想のすごい効果⑭:アンチエイジング
瞑想でアンチエイジングって本当と思うかもしれませんが、ポイントとなるのはテロメアです。
染色体DNAの両端にあり、細胞分裂を助けて染色体を保護する役割を担う。
テロメアがしっかり存在してれば古い細胞を新しい細胞に分裂再生ができことから老化防止につながるが、細胞分裂を繰り返していくとだんだん減っていく。
そのため、「いのちの回数券」と呼ばれる。
瞑想を行うと、短くなったテロメアに働きかけて長くするテロメラーゼという酵素を分泌しやすくします。
テロメアが短くなるスピードを遅くして、若々しさを保てるのです。
さらに瞑想を行うことは、心配事のループから抜け出すことの役に立ちます。
好きなことに没頭するような状態になるので、カラダの内外ともに若返るアンチエイジングが期待できます。
「瞑想で若返るなんてウソだ」って思ったそこのあなた! だまされたと思って、一度この記事を最後まで読んでみてください。 もちろん、魔法のように急に若返ることなんてできませんが、瞑想によって、顔がイキイキとしてくることは事実です。 […]
瞑想のすごい効果⑮:幸福感の向上
瞑想を行うと幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌量が増えることが研究の結果、分かっています。
さらに感性がとぎすまされるので、日常で見過ごしそうになる小さな幸せでも感動するように。
瞑想を行うことで、生活の質は高まるといえるでしょう。
瞑想は恋愛や仕事に効果的?
瞑想で仕事のパフォーマンスがアップする!
多くのエリートが瞑想を習慣として取り入れてているという話は、たまに聞きますよね。
集中力や発想力、記憶力、行動力といった能力をアップさせる効果がある以上、瞑想が仕事に効果を発揮するというのは納得ですよね。
実際にアメリカでは、Googleなどの大企業でも瞑想が研修に取り入れられているそうです。
社員の中には効果を感じ、日常的に瞑想を継続している人も多いとのこと。
瞑想を行うことで仕事のミスが減ったり、生産性が上がるという研究結果もでており、仕事のパフォーマンスを上げたいと思っているなら瞑想をはじめてみましょう。
瞑想で恋愛がうまくいく?
瞑想が恋愛に効くだなんて、信じられないかもしれません。
先程、紹介したようにダイエットやアンチエイジング、美容効果から美しさが磨かれる事が期待できます。
さらにメンタルが安定することで感情的になりにくくなり、相手への共感能力も高まることで、内面からも魅力的な人になれるでしょう。
理想のパートナーとめぐりあうためにも瞑想をしたくなりませんか?
瞑想の効果がでるまでの期間は?
ここまで読んで、瞑想にはすごい効果があるのは分かったけど、実感するのにどれくらい期間がかかるの?と思う人も多いでしょう。
ハーバード大学の研究によると、瞑想の効果は3段階で効果を実感できるそうです。
瞑想の効果を実感するまでのトータルの時間
3時間⇒主観的に集中力アップを感じる。
11時間⇒自制心を司る前頭葉の神経連絡がよくなる。
28時間⇒脳の形が変化(前頭葉が肥大化)し、決断力が上がる。
28時間なんて長いと感じるかもしれませんが、大事なのは継続すること。
1日30分を毎日継続すれば、たったの2ヶ月程度で効果がでてくるのです。
2ヶ月ですごい効果が出てくる以上、瞑想をしない理由はありませんよね。
瞑想にはすごい効果だけ?デメリットはある?
瞑想のデメリットとして上げられるのは、神秘体験を期待して幻想や妄想に苦しめられるようになってしまうという禅病でしょう。
マインドフルネスやメディテーションとも呼ばれる現代の瞑想は、宗教的なものではありません。
確かに仏教やヒンドゥー教などがルーツの瞑想は、宗教的な場面で取り入れられることもあります。
そういった歴史から、神秘体験と結びつけられるということがしばしば。
でも、間違えないでください。
瞑想は、神秘体験ができるものでもありませんし、霊的な体験ができるものでもありません。
繰り返しますが、くれぐれも過剰な期待をして、瞑想で神秘体験をしようと間違えないようにしてください。
瞑想といったら、どんなイメージがありますか。 インドのやせ細ったヨガ修行者が、ジッと動かずに目をつぶっているイメージでしょうか。 怪しい、うさんくさいものといったイメージでしょうか。 あるいは、神秘的なものといったイメージ[…]
ヨガにも瞑想の効果が?ヨガと瞑想の関係について
筆者もヨガインストラクター資格を取得する際や、ワークショップなどで何度か瞑想のトレーニングを受けています。
マインドフルネスの瞑想は、「今」の自分の身体や心の状態を客観的に観察します。
「今」に集中することで他のことを考えずに雑念を取り除き、頭を空っぽにしてDMNをコントロールする行為なのです。
ヨガには瞑想としての効果あり
ヨガは、瞑想としての効果があります。
ヨガのクラスでは、自分の呼吸に焦点を当てて観察するところから始めるものも多いですよね。
呼吸に集中することで、他の事を考えず雑念を取り払うことにつながります。
日常生活では自分の呼吸や身体の感覚に意識を持っていくことはあまりありません。
ヨガのクラスを受けることで、小一時間ほど自分のカラダと対話する時間が持てます。
アーサナや呼吸法に集中することで、瞑想と同様の効果が得られるのです。
太陽礼拝108回
ヨガでは、太陽礼拝を108回やるものもあります。
煩悩の数やマーラーの数、インドでは神聖な数字とされヨガの象徴的な数字である108。
108回太陽礼拝を行うヨガのエクササイズは、動く瞑想とも呼ばれています。
筆者も経験した事があり、その時は108粒の豆を小鉢から小鉢へ移す動作を太陽礼拝に組み込む事で数を数えていました。
延々と太陽礼拝を繰り返すことで、半強制的に「今」に意識が向き終わった後はカラダも頭もスッキリします。
瞑想はすごい効果がたくさん
日常生活ではあまり馴染みのない瞑想は、実はすごい効果に満ちたもの。
ニューヨークの企業などでも取り入れられている現代の瞑想は、仕事のパフォーマンスを高めるためのトレーニングや心身の向上の効果が期待されて行われています。
1日たったの5分から10分の瞑想で、そんな効果が得られたら素晴らしいですよね。
気になる方は、ぜひ試してみてはいかがでしょう?
緊張やストレスが多い現代で、健やかな心と身体を保っていくためには「リラックスする時間を持つこと」が大切です。 しかし、忙しいからと自分を労わることを後回しにしている方はとても多いですよね。 「忙しくて時間がないから何もできない![…]