みなさんはカラダのデトックスを行えていますか?
カラダに老廃物が溜まった状態でいると、不調を招きやすいです。
日々の食生活や生活習慣でデトックスを取り入れて過ごしやすい毎日を迎えていきましょう。
今回は、そんなデトックスについて解説していきます。
デトックスとは?
デトックスとは、カラダの中に溜まった老廃物を排出させることをいいます。
「体内に老廃物がたまる」と聞くと、なんとなく怖いイメージがありますが、私たちの身の回りには残念ながらたくさんの毒素が存在しています。
日常生活で身の回りにある毒素
- マグロなど大型の魚に含まれる有害重金属
- タバコや排気ガスなどに含まれる有害物質
- 野菜などについている農薬
- 缶詰などに含まれるアルミニウム
- 紫外線をあびた時やストレスを感じた時に生じる活性酸素
毒素を取り入れない生活ができれば良いですが、どんなに食生活に気をつけて最新の空気清浄機を使っていても、私たちは毒素から完全に逃れることはできません。
毒素をどうしてもカラダに取り入れてしまう以上、大切になるのは毒素をためないこと、つまりデトックスなのです。
排便や排尿、汗などでデトックスを行なってカラダの中からキレイにすることが必要です。
デトックスがうまく行えていると、体調はもちろん、肌状態、むくみ、免疫力、便秘解消などカラダにとって嬉しいことがたくさん。
食事や飲み物、運動などの生活習慣でデトックスを行う生活はとても重要です。
デトックスの方法・やり方
デトックスの主なやり方は毎日の排泄です。
睡眠不足や運動不足といった健康に気をつけない生活習慣では、取り込んでしまった毒素がスムーズに排出されずカラダにたまり、疲労や肌荒れ、イライラといった不調、または病気の原因になることも指摘されているのです。
特に腸によって7〜8割くらいのデトックスされるため、とにかく毎日しっかり排便・排尿といった「排泄」をすることが何よりも大切だと考えられています。
なお、汗からのデトックスはごくわずかとされていますが、ゼロではないので汗をかくことも大切です。
毒素がたまりにくい生活とは、便・尿・汗の排泄機能が十分に働いている身体を維持することと言えるでしょう。
ここからは、あらゆるデトックスの具体的なやり方を解説していきます。
食事でデトックス
ここ数年で、毒素を排出させてくれる最大のデトックス器官は「腸」であることが解明されています。
「腸内環境」という言葉を聞いたことがあると思いますが、腸内環境を整える「腸内細菌叢」のバランスが乱れると「アレルギーが起こりやすくなる」「免疫が低下し感染症のリスクが高まる」「糖尿病や心疾患のリスクが増加する」「肥満になりやすくなる」と、さまざまな疾病リスクが増加することまで解明されてきています。
さらには最新の研究では、腸内環境が悪いとうつなどの精神疾患のリスクまで増加するという報告まであるのです。
腸内細菌叢のバランスを整える食材の代表として知られているのが、細菌そのものである「プロバイオティクス」と腸内細菌のエサとなる「プレバイオティクス」です。
プロバイオティクス(腸内細菌叢を構成する細菌) 【例】ヨーグルトなどの発酵乳、納豆やキムチなどの発酵食品
プレバイオティクス(腸内細菌のエサ) 【例】食物繊維やオリゴ糖
どちらもいわゆるオナカに良いとされる食品です。
毎日しっかり気持ちよく排便できている実感を持てるようになれれば、体内の毒素もしっかりデトックスされているということになります。
そのためには腸内環境を整えることが何よりも大切だといえ、ヨーグルトなどオナカに良い食べ物を食べるのは効果的なデトックスのやり方といえます。
ちなみに、便秘と大人ニキビに悩んでいたヨガインストラクター仲間が、毎日必ず納豆1パックとヨーグルト1カップを食べるようにしたところ、約3週間で便の様子が変わり「毎日でる」だけでなく「太く長い便がしっかり、するっと」でるようになり、1ヶ月後には便秘も大人ニキビもすっかりなくなったと報告してくれました。
それだけでなく、体重も少し減り、睡眠も深くなったそうです。
個人差のあることだと思いますが、このエピソードは腸内環境とデトックスのやり方、そして体調には密接な関係があることを教えてくれています。
水分摂取でデトックス
手軽に実践できる方法としてオススメするのが水分を取ることです。
カラダの中に溜まった老廃物を流すためにも、排出する力がまずは必要になってきます。
水分をしっかりと摂取することで、汗や尿量が増加してくれます。
排出を促すための準備段階という意味で、水分摂取は必須ですね。
デトックスに必要な水分摂取量
では、どれくらいが目安量なのか。
私たちの体は60-65%が水分からできています。
水分量を維持するためには、1日に約2.5Lが必要と言われています。
すべて飲料で摂取する必要はなく、食事から水分を摂取することができるので飲料水としては1日約1.2L必要。
まずは必要最低限の1日1.2Lの水分摂取を目指してみてはいかがでしょうか?
飲み方もできれば一度にたくさん飲むのではなく、少量をこまめに摂取することをオススメします。
一度にたくさん摂取してしまうと場合によっては、カラダへの負担にもなります。
数時間おきに、コップ1杯の水が補給できる状態ですとベストですね。
デトックスのための飲料水
”水”と一言で言ってもいろんな種類の飲料水が存在しています。
地域によっては、硬水や軟水と味や飲みやすさも異なってきます。
私の意見としては、水は自分が飲みやすいものをぜひ飲んでください。
ここでの注意は、コーヒーやジュースを水として捉えないことです。
あくまでもミネラルウォーター(もしくはお茶)を水分摂取の基本としましょう。
ヨガでデトックス
そして、運動でオススメなのがヨガ!
全身運動が行え、ストレッチ効果が高いのもヨガの特徴です。
特に老廃物が溜まりやすい、股関節や首、脇の下のリンパ節。
この辺りは普段、動かす機会が少ないのでヨガのポーズでダイナミックに動くことでデトックス効果も高くなってくるでしょう。
デトックスにはホットヨガも効果的
常温ヨガとホットヨガどちらの方がデトックス効果が高い?と聞かれることもあります。
デトックス効果で言うと、ホットヨガではないでしょうか。
というのも、デトックス自体が老廃物を流すことに着目しています。
より汗をかきやすい状態で、さらにカラダを温めることで代謝促進効果が起こり循環が良くなって、ホットヨガはデトックス効果の高いものだと感じています。
ここでも気をつけておきたいのは「水分を摂ること」。
ホットヨガで通常よりも汗をかくので、しっかりと水分は補給しましょう。
水分補給してこそのデトックス効果ですね。
ダイエット効果や冷え解消などの健康効果を期待してホットヨガを始めた、始めてみたいと思っている方は多いのでは? ネット上では、「ホットヨガで痩せた」「ひどい冷え性が改善した」などの口コミを目にすることがありますが、実際の効果はどうなので[…]
→ホットヨガに期待できる8つの効果まとめ!どれくらいの期間で実感できる?
入浴でデトックス
毎日行えることとしては、入浴の方法。
ゆっくりをお風呂に浸かって、汗をかくことでカラダの老廃物は外へ排出されます。
忙しい毎日もカラダを休めるという意味でも、しっかりと湯船に浸かっていただくことはオススメしたいです。
さらに理想をいうと半身浴。
半身浴を行うことで、さらにカラダの内側から温めて汗をかきやすくしてくれますね。
もちろん入浴前後にはしっかりと水分補給も必要です。
半身浴の方法
半身浴で気を付ける点は、温度設定!
暑すぎる温度に長時間入っていると、お風呂から出るときにふらっとしてしまう危険性があります。
お風呂の温度は38-40℃と少しぬるめのお湯で設定しましょう。
水位は胸下までとして、心臓に負担をかけないことも大切です。
20分ほど入浴するとしっかりと汗もかきやすいですよ。
余裕があれば、浴槽内で簡単なストレッチやマッサージを加えてみてもいいですね。
夏は半身浴がぴったりの季節。 冷房で冷え切った体や、自粛生活で運動不足になりがちな体が喜ぶ入浴法だからです。 ここでは半身浴の嬉しい4つの効果や、より効果的な半身浴の方法についてご紹介しましょう。 やったことはあるけれど、[…]
→半身浴の効果4つ!正しい半身浴でデトックスし、深い眠りを呼び込む
デトックスの効率を上げる効果的なやり方
デトックスのやり方としてポイントとなるのは空腹の時間を確保することです。
ヨガやアーユルヴェーダの考えでは午前中は「排泄の時間」とされています。
そのため、朝食は食べない、自家製の野菜ジュースや果物程度で済ませるというインストラクターが多いのです。
アーユルヴェーダでは、大人の場合は三食を無理に食べる必要はないとされ、朝食を食べず十分に空腹の時間を確保することこそ、デトックスをサポートし胃腸を休ませるのに役立つやり方と考えています。
その効果についてはプチ断食やカロリー制限、糖質制限といった手法によっても複数のエビデンスが報告されるようになりました。
空腹時に出てくる「ケトン体」という物質は身体機能や認知機能を高める働きがある物質であることや、腹7部目で食事量を制限している猿やネズミはマンプクまで食べたものに比べ「若々しさ」を維持していることなどが次々と報告されているのです。
もちろん、いつどれくらいの量を食べるのが適正か、ということについては個人差があるので一概に断食やカロリー制限が良いとは言えません。
ただ、「食べ過ぎ」「暴飲暴食」がカラダにとって「負担」つまり「毒」になることは間違いないのです。
ヨガを実践していく上で、アーユルヴェーダに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。 5000年以上前のインドで生まれた世界最古の伝統医学。世界3大医学の一つ。 皆さんの疑問を解消するため、この記事ではアーユルヴェーダが説く3つのト[…]
→アーユルヴェーダ的な食事法! アーユルヴェーダのトリグナを意識して食事しよう
デトックス効果の高い食べ物3選
デトックスは食事からも促すことができます。
添加物たくさんの老廃物の元になるものでなく、老廃物を排出する働きのある食べ物を選んでいきたいですね。
キウイフルーツ
果物でオススメなのがキウイフルーツ!
キウイは、むくみ解消に効果的なカリウムが豊富に含まれています。
さらにキウイの嬉しい点は、年中手軽にスーパーで手に入る食材というところ。
朝食に添えたり、間食にもOK。
さらにデトックスには水が必要とお伝えしましたが、キウイをカットして飲料水につけたでトックスウォーターを作ってみてはいかがでしょうか?
キウイだけに限らず、お好きな果物でいいですよ。
ビタミンやミネラルも一緒に摂れることはもちろん、お水もおいしく飲めて一石二鳥で嬉しい飲み方ですね。
発酵食品
デトックスはカラダの中に溜まった毒素を排出するという意味であり、その手段として排便があります。
排便を促すためには、腸内環境を整えることがとても大切です。
納豆・ヨーグルト・漬物・酢・味噌・甘酒など取り入れてみてはいかがでしょうか。
ブロッコリー
カラダの有害物質を無毒化することで手助けしてくれるのがブロッコリーです。
ブロッコリーに含まれるスルフォラファンという成分は、カラダの中の有害物質の解毒化する効果が期待されています。
ブロッコリーであれば冷凍して保存することもできますし、手軽な食べ物なので日々の食事に取り入れたいですね。
他にもブロッコリーと同じアブラナ科の野菜(キャベツ・カリフラワー・大根など)も同じように解毒化の期待ができます。
デトックスのやり方、効果の高い食べ物まとめ
体内にたまった毒素を体外に排出させるデトックス。
食事に気をつけておかないと、カラダの中に毒素は蓄積してしまいます。
食事での解毒、そして日頃の習慣として水分摂取やヨガなど。
トータスケアで自分自身のカラダを守っていけるとベストですね。
デトックスの3つの効率的なやり方まとめ
- 毎日必ず納豆1パックとヨーグルト1カップを食べること。
- 十分に空腹の時間を確保すること。
- 食事は腹7、8分でやめる。
良い習慣は、ぜひ明日から続けてみましょう。
効率よくデトックスをしたいという人は、今回紹介したやり方をトライしてみてください。