というのも、パソコンやスマートフォンの影響も含め近頃は視覚に訴えてくるものが非常に多いから。
電車内や街中の広告も動画に切り替わり、その存在感を増してきています。
じっくりと集中しているときはもちろんですが、ふとした瞬間にも情報は飛び込んでくるため目は常に酷使されていると言えるでしょう。
日頃からできる対策を取り入れて、元気な瞳、そして脳の疲れやストレスをため込まない体を目指しましょう。
目のストレスは現代人の悩み
目のストレスは、ピント調整にはたらく毛様体筋や眼球を支える外眼筋ががんばり続けることにより、筋肉が疲れてしまったり血行不良が起こったりして生じます。
目がかすんだり、どんよりと重く感じたり、充血したり、クマができたりするのはそのため。
さらには、目やその周りの筋肉の疲労だけではなく、情報が絶えず入り続けてくることで脳が疲れたり、考え事をする時間が増えてストレスがたまったりもするでしょう。
目を閉じて過ごす時間を設けることは、現代社会を生きる私たちにとって心と体を守り、ストレスから癒すことだと言えます。
もうすでに目の酷使によって心身ともにストレスでクタクタに疲れてしまっている人であれば、次のポーズを取ることで疲労回復をはかるのもオススメです。
→疲れ目が原因で頭痛に悩まされている人はコチラのポーズもオススメ
寝ても疲れがとれない、たまに頭痛が起こる、肩こりがひどくなったなどのお悩みはありませんか? 実はそれ、スマホやパソコンの見過ぎによる「眼精疲労」のせいかもしれません。 眼精疲労は、目だけではなく身体にも症状がおよびます。 […]
疲れた目のストレスを解消させるヨガポーズ4選
ヨガのポーズには疲れた目を元気にするのに役立つものがいくつかあります。
特に目線の動きが、大きなポーズは目のストレスを解消するのに最適。
目の元気を取り戻すポーズとポーズに合わせた目線の動き、ぜひ試してみてくださいね。
その①:チャイルドポーズ
首を緩めて頭部を下に向けるこのポーズは、頭・顔の血流をよくして目の疲労を回復させる効果に期待できるでしょう。
目のストレス解消ヨガ①:チャイルドポーズのやり方
- 正座の姿勢から両手を体の前につき、上体を前に倒す。
- 額を床につけたら両腕を体側におろしてリラックス~呼吸を5回。
ポイント
背面をリラックスさせ、重心をうしろに下げましょう。
ヨガをしたことある方なら、一度は耳にしたことがある”チャイルドポーズ”。 お休みのポーズとして有名ですが、実はチャイルドポーズは休憩だけではなく、嬉しい効果がたくさん! そんな有名なチャイルドポーズの正しいやり方、そして役割といった基本[…]
→ヨガのチャイルドポーズとは?4つの効果と正しいやり方を徹底解説
その②:うさぎのポーズ
「眼精疲労からくる頭痛を和らげるヨガ!目の疲れをとるヨガポーズ3選」でも紹介している「うさぎのポーズ」。
頭頂部に位置する“百会”というツボを刺激できるこのポーズは目の疲労回復の救世主。
ほかにも、頭痛や肩こり、鼻詰まり、自律神経のバランスを整える、不眠などの悩みの改善に効果が期待されています。
また、こちらも頭部を下に向けるため「チャイルドポーズ」でお伝えした頭・顔の血流を促すといったところにも効いてくるでしょう。
目のストレス解消ヨガ②:うさぎのポーズのやり方
- 正座の姿勢から両手を体の前につく。
- 上体を前に倒して額を床につけ、お尻を持ち上げたら頭頂部に体重を乗せていく。
ポイント
額で支えようとすると首を痛める恐れがあるので注意。耳と耳を結んだ頭のてっぺん・頭頂部を床につけること。
- 体のうしろで手を組み、両腕を天井に向けて持ち上げる~呼吸を5回。
ポイント
首は動かさないこと。手を組むのがツラい人は、頭の横についた状態でキープ
- 両手を頭の横につき、ゆっくりと上体を起こす。
ヨガのポーズの中でも上半身や頭部への効果が高いポーズの一つが「うさぎのポーズ(Sasankasasana)」。 ここでは、うさぎのポーズの驚きの効果や正しいやり方、ポーズに取り組む際の注意事項について詳しく解説していきます。 うさぎ[…]
→ヨガのうさぎのポーズとは?4つの効果と正しいやり方を徹底解説
その③:キャットアンドカウ
四つばいの姿勢から骨盤の前後傾をさせ背中を反らせたり、丸めたりする「キャットアンドカウ」ですが、ここでは“目線”を意識しながらおこなっていきます。
まずは、目の「上下の動き」から。
目のストレス解消ヨガ③:キャットアンドカウのやり方
- 四つばいになる。
ポイント
手は肩幅、足は腰幅に開き、肩の下に手、股関節の下にひざをつく
- 骨盤を前傾させて、目線を斜め上に向ける。
- 骨盤を後傾させて、目線をへそに向ける。
ポイント
体の動きに合わせて目線は斜め上から床を通り、ヘソに向かわせる(ヘソ~床~斜め上にも動く)
- 4~5回ほど行う。
その④:ワニのポーズ
キャットアンドカウで上下に目線を動かしたあとは、ワニのポーズでは、目線を左右に動かしましょう。
目のストレス解消ヨガ④:ワニのポーズのやり方
- 仰向けに寝たら、右ヒザを胸の前に引き寄せる。
- 上体と右ヒザを左に倒し、右腕を頭上に伸ばしたらカラダの横へ移動させ、呼吸をゆっくり5回。
ポイント
目線は右横の床を見るように。右肩はしっかりと床につけておきましょう。
- 仰向けの姿勢に戻ったら、反対側も同様に行う。
ポイント
今度は、目線は左を向きます。
おまけ:即席のホットアイマスク
もし、なかなかポーズができないようであれば、次の写真のように両掌をこすり合わせて温め、その手で目元を覆い即席のホットアイマスクをしてあげると緊張がゆるんで心地よさを感じられますよ。
ホットアイマスクのやり方
- 両手のひらを合わせて、こすって温める。
- 暖かくなったら、手で目元を覆う。
目のストレスを貯めないために気を付けたいこと
最後は、目を疲れさせないために日頃から気を付けたいことをお伝えします。
スマートフォンを見る時間を減らす
パソコンは仕事で使う人が多いので時間を減らすのは難しいと思います。
ですが、スマートフォンはプライベートで使用することも多いですよね。
必要なコミュニケーション、情報源を厳選し画面を見る時間を少しずつ減らしていきましょう。
目を閉じる時間を作る
目を閉じて過ごす時間を作ることで、短時間でも視覚から入ってくる情報をさえぎることができます。
仕事や家事の休憩中、電車で座れたときなどは軽く目を閉じて過ごしてみてください。
ビタミンAを含む食材を摂る
皮膚や粘膜の健康維持に役立つビタミンAは、目の健康・潤いのキープにも欠かせない栄養です。
にんじん、ほうれん草、モロヘイヤなどの緑黄色野菜やうなぎ、レバー、乳製品に含まれます。
目の疲れは、テレビやパソコン、スマートフォンの使用時間が原因となっていることが多いです。 特に最近は、自宅で過ごす時間も増えて疲れ目の方も多いのではないでしょうか。 これからの時代、リモートワークがさらに加速されていきます。 […]
ヨガで目のストレスを解消しよう
目のストレスが現代病になりつつある時代です。
では、目を休めるとどうなるのか。
筆者が担当するヨガのレッスンには、「可能な範囲で目を閉じて過ごす」というテーマのものがあります。
視覚にたよらなくなると、室内に流れる音楽やアロマキャンドルの香りといった聴覚、嗅覚が優勢になり、体の伸び・ねじりなどの感覚を強く感じられたりするのです。
すると、単純に目が休まるだけでなく、カラダのさまざまな感覚を呼びさますことにもつながります。
参加した生徒さんからは、「いつもは無意識のうちの力が入っていた目元が緩みやすくなった」「目だけで頑張ろうとしなくなった」という声が。
なお、ヨガには疲れ目解消の他にも信じられないような効果が山ほどあります。
次の記事で具体的な体験談を紹介していますので、気になる人はご参考ください。
ヨガをはじめてみて、今どんな変化を感じていますか? スタイルがよくなった、暴飲暴食がなくなった、よく眠れるようになったなど、さまざまなメリットを得られている方が多いことでしょう。 中には、人生が変わった!と言えるほどの大きな変化[…]