今回は、ヨガインストラクターの筆者が、生理痛のメカニズムから悪化させる食べ物と和らげる食べ物をご紹介していきます。
痛み止めの薬に頼る前に、食事の改善をしてみましょう。
生理痛におすすめの食べ物はカラダを温めて血流を良くする物
生理痛でまず意識してほしいこと、それはカラダを温めてあげることです!
一言に生理痛といっても、その度合いには個人差がありますが、共通して言えるのは生理痛がひどい人の特徴は冷えていること。
つまり、血流が悪くなっています。
カラダが冷えることで血管が収縮し、血液循環が悪くなります。
冷えが続き、血液循環が悪くなると、経血を押し出すときに強く子宮が収縮されます。
これが生理痛を悪化させることに関係するので、体を温め血液循環を良くすることが生理痛の緩和につながります。
生理痛には、カラダを温める作用がある食べ物と栄養素をしっかり補給して、カラダを労ってあげましょう。
生理痛は食べ物でやわらぐの?
では、なぜカラダが冷えていると生理痛がヒドくなってしまうのでしょうか。
生理とは、はがれ落ちた子宮内膜が体外へ排出される現象だということ。
ここまでは女性なら知っている方がほとんどでしょう。
生理の際に内膜を排出するために子宮は収縮を何度も行いますが、これがお腹の傷みや腰痛となって現れます。
冷えがあり子宮の血流が悪くなっていると、子宮が固くなってしまいます。
これは、子宮内膜を排出するための収縮が上手くできない状態。
それでも排出をしなくてはいけないので、必要以上に強い子宮の収縮が促され、ツライ生理痛となってあらわれるのです。
カチコチの子宮がぎこちない動きで収縮を繰り返すところを想像すると、お腹が痛くなるのもなんだか納得ですよね。
血流がよく柔軟な子宮なら、もっとスムーズに痛みなく収縮することができます。
つまり、ツライ生理痛を改善するには血流を改善することが大切!
運動も効果的ですが、食べ物に気をつけることでも血流を良くすることができますよ。
生理痛におすすめのコンビニでも手に入る食べ物6選
生理痛を少しでも楽にするために、カラダを温める食べ物を紹介していきます。
しょうが
言わず知れた、カラダを温める食べ物です。
しょうががカラダを温める上で効果的なのは、有名ですがさらに効果アップする食べ方を紹介します。
- 乾燥させる
- 加熱する
- すりおろす>細かく刻む>千切り>薄切りの順で効果アップ
- 食べる直前にすりおろす
しょうがの辛味成分であるジンゲロールは、乾燥や加熱を加えることでショウガオールに変化します。
もちろん生のしょうがでもカラダを温める作用はありますが、ショウガオールは血行や新陳代謝を促進し、カラダの芯から温めてくれます。
すりおろしたしょうがをスープなどの料理に加えて加熱すると、生理痛緩和には良いですね。
コンビニでしょうがを摂るには?
永谷園の「冷え知らず」さんの生姜シリーズという商品があります。
参鶏湯、たまご春雨スープ、とん汁の3種類発売されてます。
他にも、今年の冬は秋冬限定味も出ているためスーパーやコンビニなどでチェックしてみてください。
種類が豊富だと毎日飽きずに食べれていいですね。
しかも、こちらのシリーズは”しょうがに熱を加えて乾燥させ”と、まさにカラダを温める効果抜群です!
セブンイレブンでは、「10品目具材の和風生姜スープ」もオススメです。
野菜たっぷりでカラダにも優しいですし、根菜類が豊富なのでカラダを温める効果も絶大です!
他にもチューブのしょうがは、生のものをすりおろすよりは効果が薄いですが便利なアイテムですので手軽に使えていいですね。
アーモンド(ナッツ類)
アーモンドには、血行を促進するビタミンEが含まれます。
血液循環を良くして、生理痛緩和に役立つ効果が期待できます。
アーモンドそのものを摂取してもいいですし、アーモンドミルクをスープなどの料理に使ったり、そのまま飲むのもいいですね。
さらに、ナッツ類のくるみには痛みを抑えるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれます。
ナッツを食べて血流をよくしていきましょう。
コンビニでアーモンドを摂るには?
コンビニで手軽に購入できる商品としては、ナチュラルローソンで販売している「かぼちゃとナッツのメープルサラダ」です。
くるみ、パンプキンシード、カシューナッツ、アーモンドと豊富なナッツが入ってます。
さらに、カボチャも血行促進作用のあるビタミンEが豊富ですのでアーモンドとカボチャの相乗効果が期待できますね。
ビタミンEは脂溶性ビタミンといわれ、油に溶けるビタミンです。
カボチャサラダのようにマヨネーズと一緒に和えて食べると、吸収もアップするため参考にしてみてください。
他にも、ナッツは間食にも利用しやすい食べ物です。
最近ではどのコンビニでもナッツは売っているので、小腹が空いたときの捕食にでも活用してはいかがでしょうか。
ココア
ココアにはテオブロミンという成分が含まれます。
テオブロミンは血管を拡張させることで、血行促進を行い、体を温める作用が期待できます。
またココアには、自律神経を整えてリラックスさせてくれる作用があるため、生理前後のPMSでイライラする症状を落ち着かせるのにもいいですね。
2つの効果で生理痛に、オススメできる食べ物です。
ココアは手軽ですので、ご自宅でも飲めます。
もちろんアイスではなく、ホットで飲んでくださいね。
コンビニでココアを摂るには?
最近は、コンビニでもコンビニカフェとして出来立ての温かいココアを飲むことができます。
とくにこれからの寒い時期にはホッと一息ついてみてください。
肉、魚、卵
筋肉や肌、髪の材料となるたんぱく質を摂りましょう。
サラダやパスタだけの食事では、体が冷えてしまいますよ。
お肉やお魚、卵といったたんぱく質の食べ物を毎食欠かさず取り入れてみてください。
お肉やお魚は噛みごたえもあるので、食事の満足感も高まります。
根菜類
生理中は、熱を通した根菜を食べてみましょう。
さつまいも、大根、かぶ、にんじん、れんこん、ごぼうなどです。
特に生理中に甘いもの食べたくなったときは、蒸したさつまいもがオススメ。
自然の甘さでオナカが満たされますよ。
食物繊維も豊富なので、生理中は便秘になりやすいという方にも最適な食べ物です。
納豆
発酵食品も体を温める助けになります。
納豆には、構造が女性ホルモンの「エストロゲン」に似ていることで知られる大豆イソフラボンも含まれていますよ。
生理中だけ食べるのではなく、腸内環境を整えるために日ごろから取り入れたい食べ物です。
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生理痛予防には食べ物だけでなく呼吸法も
食べ物だけでなく、ヨガの呼吸法も生理痛をやわらげる方法としてオススメ。
忙しくてストレスが多い方は、交感神経が優位になり、血管がギュッとつまっている状態。
そのせいで血流が悪くなっています。
子宮も固くなっているはず。
ヨガの呼吸法を普段から取り入れて、リラックスし副交感神経を優位にしましょう。
方法は簡単。
鼻から息を長く吸って、鼻から滑らかに吐き出すだけ。
できるだけ深く時間をかけた呼吸を続けてみましょう。
生理中のイライラも吹き飛びますよ。
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コンビニで生理痛におすすめの食べ物まとめ
今回は、生理のツライ症状をやわらげる食べ物についてご紹介しました。
生理痛はカラダを温める食べ物、そして温かいもの自体を食べることで改善できます。
私自身、食べ物に気をつけるようにしてからツライ生理痛から解放された、という経験があります。
もし生理痛といつも戦っているなら、薬に依存する前に食べているものを見直してみてください。
生理痛をなくして、快適な毎日を過ごしましょう!
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