ヨガのポーズは難しいものばかりではなく、気軽に簡単にできるポーズもたくさんあります。
胎児のポーズは気軽に簡単にできて、しかも健康効果も抜群なので、初心者の方にもぜひ覚えてもらいたいポーズのひとつです。
ヨガの胎児のポーズとは?
胎児のポーズは、サンスクリット語で「ピンダ・アーサナ」と呼ばれるポーズです。
その名の通り、胎児のように両脚を抱えてカラダを丸めるポーズになります。
ヨガのレッスンでも気軽に取り入れられるポーズで、ヨガレッスンを受けたことがある方なら、名前を知らなくても一度は行ったことがあるポーズだと思います。
あえて詳しく説明をされないかもしれませんが、重要なポーズであり、また効果も抜群のポーズです。
それではどんな効果があるポーズなのか、詳しくご説明していきましょう。
胎児のポーズで得られる4つの効果
リラックス効果
胎児のポーズという優しい名前の通り、このポーズを取ると不思議とリラックスができます。
私たちは胎児の頃、お母さんのお腹の中で両脚を抱えて丸まった姿勢を取っていました。
胎児のポーズを取ると、無意識のうちにお母さんのお腹の中のことを思い出して自然にリラックスできるのだと思います。
背骨の緊張をほぐす
ヨガレッスンでは、背中をそらすポーズを取った後、胎児のポーズを取ることが多くあります。
その理由は、胎児のポーズを取ることで背中がまっすぐになるからなのです。
グーンと背中をそらせた後に、胎児のポーズで背中をまっすぐに戻すわけですね。
また、背骨の緊張をほぐしてくれる効果もあるので、背中がこわばっている時などにもオススメです。
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腰痛改善
腰が重いなぁとか「腰のだるさを感じる時」は、胎児のポーズを取ってみて下さい。
本ポーズを取ることで、腰回りの筋肉をほぐすことができ、腰回りの血行を良くしてくれます。
腰回りの血行が良くなることで腰痛緩和につながりますので、ぜひお試しください。
ただし、重度の腰痛の場合には慎重に行うようにしましょう。
痛みをこらえてこのポーズを取ると、かえって腰痛が悪化してしまうことがあります。
ご自分が気持ちいいと感じる範囲で動かすようにしてくださいね。
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便秘解消
胎児のポーズは、両脚を胸の前で抱えて小さくなることで、内臓が刺激されて活性化されます。
内臓が刺激されることで溜まったガスを抜き、便秘を解消することにつながるわけですね。
便秘の方がこのポーズを取ると、プッとおならが出てしまって恥ずかしいこともあります。
ですから、恥ずかしい思いをしないように、便秘気味の方はこっそり一人でこのポーズを取ることがオススメですよ。
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胎児のポーズの正しいやり方
それではさっそく「胎児のポーズ」を実践してみましょう!
- 仰向けになる。
- 息を吐きながら右の脚を胸の前に引き寄せて、5秒間キープする。
- 右の脚を床におろす。
- 息を吸って吐きながら左の脚を胸の前に引き寄せて、5秒間キープする。
- 左の脚を床におろす。
- 息を吸って吐きながら両方の脚を胸の前に引き寄せる。10秒間キープ。
- ゆっくりと仰向けに戻す。
胎児のポーズを行う上での注意点
カラダが浮かないようにしよう
胎児のポーズの大きな目的の一つは、背中を伸ばすということです。
膝を引き寄せることにばかり意識を向けてしまい、背骨を伸ばすことがおろそかになってしまうということがよくあります。
後頭部、背中、お尻はしっかりと床についているでしょうか。
特にお尻は浮き上がってしまいがちなので、なるべくお尻をしっかり床につけることを意識しましょう。
また、肩は浮きすぎていませんか?
手で膝をしっかり抱え込む必要はありませんので、肩はなるべく床に近づけることを意識して下さいね。
胸に膝がくっついていなくても、内臓はちゃんと刺激されています。
まずは背中を伸ばすということを意識しながらやってみてください。
タオルも上手に活用しよう
どうしても肩が浮いてしまうという方は、首の下にタオルを敷いてみましょう。
お尻が浮いてしまうという方は、腰の下にタオルを敷くと良いです。
小さく畳んだタオルを敷くことで、カラダが安定しやすくなります。
タオルも上手に利用することでポーズが安定して、リラックスしながら「胎児のポーズ」が取れるように工夫してみてくださいね。
胎児のポーズ4つの効果と正しいやり方まとめ
胎児のポーズは、カラダが固い方でも割と気軽に挑戦していただきやすいポーズです。
睡眠前にベッドの中で行うと、リラックスして眠りにつきやすくなります。
便秘気味の方は、朝にこのポーズを行うと快調に便が出やすくなります。
また、腰痛持ちの方も朝起き上がる前にベッドの中でこのポーズを取ることで、腰回りが軽くなるでしょう。
ご自分の体調に合わせて、気軽に行ってみてくださいね。
胎児のポーズでみなさんのカラダのお悩みが少しでも改善しますように!