”梅はその日の難のがれ”ということわざがあります。
意味は、朝に梅干しを食べればその1日は災難から逃れられるという意味のように、昔から梅干しはカラダに良いものとされているのです。
今回はそんな梅干しのパワーについて迫っていきます。
美容や健康に嬉しい梅干しパワー
梅干しは昔から健康に良いことが知られてますね。
なぜ良いのか、女性に嬉しい美容面と健康面から解説します。
梅干しの秘密はクエン酸にあります!
クエン酸とは?
クエン酸という言葉は、みなさんも一度は耳にしたことある言葉ではないでしょうか。
クエン酸とは、酢やレモン、柑橘類に含まれる酸味成分の一種です。
酸っぱいと感じる成分ですね。
クエン酸は、クエン酸回路といってカラダを動かすためのエネルギ生成に働きかけてくれます。
エネルギー代謝を上げるためには必要不可欠な存在でもあります。
このクエン酸がカラダにとって嬉しい効果をもたらしてくれます。
梅干しに含まれるクエン酸の5つの効果
では、実際にどんな期待があるのでしょうか。
疲労回復への期待
疲れたときにはクエン酸をとりましょう!と言われるほど、疲労回復への効果が期待できます。
クエン酸の効果としては、疲労の原因物質である”乳酸”を分解してくれるため疲れが溜まりづらくなる効果があります。
疲労が蓄積してくるとその疲れを取るのも大変です。
そんなときには梅干しを利用すると良いでしょう。
食欲増進への期待
いきなりですが梅干しを思い出してみてください。
いかがでしょう、口の中に自然と唾液が出てきた方はいませんか?
この唾液が出る現象とともに消化管の動きも活発化してくれます。
唾液が出ると胃液などの消化液が活発になり、食べ物が入ってくるのを待っている状態になっているのです。
”夏バテには梅干しを食べてみましょう”と栄養相談でお伝えするほど、この効果に期待してます。
疲れて食欲がないとき、夏バテしてしまったときには梅干しを一粒食べてみるのも良いですね。
ダイエットへの期待
クエン酸の働きとして、クエン酸回路がありましたね。
これは三大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)の代謝を回す役割があります。
つまり、食べたものがクエン酸回路によってスムーズに代謝されていきます。
そのためダイエットにも効果的と言われています。
美肌への期待
クエン酸の効果はシミ、シワ、くすみなどの美肌への対策としても嬉しいです。
これもクエン酸効果による代謝促進から老廃物の排出を手助けしてくれます。
さらにクエン酸の効果として、血液を弱アルカリ性のサラサラ状態にしてくれる働きがあります。
血流が良くなり、血行不良によるクマやくすみなどの解消につながりますよ。
殺菌効果への期待
実はこれからの季節に梅干しは最適です。
梅雨が始まり、気温が温かくなってくると食中毒も気になりますね。
健康への被害も懸念されます。
しかし、そこで役立つのが梅干しのクエン酸効果!
お弁当やおにぎりに梅干しが入っている様子、よく見かけませんか?
なんと殺菌効果への期待があります。
これからの季節、自分の体調を守ためにもお弁当に梅干しを入れておくことで食中毒対策にもおすすめです。
梅干しの作り方
実は梅干しの収穫時期は5月下旬から始まってきます。
ですので、そろそろ梅干しを作り始める準備が必要です。
6月〜7月ごろにはスーパーにも梅干しが出回ってきますので、一度ご自宅で梅干しを作ってみるのはいかがでしょうか。
自宅で作ることができればコストを抑え、美味しい自分好みの梅干しを作ることができますよ。
ぜひ、みなさんも常備品として梅干しをストックしてみましょう。
梅干し作りのステップを紹介していきます!
材料
- 完熟梅:1㎏
- 塩(梅用):200g(梅に対して18~20%)
- 赤紫蘇:200g(梅に対して20%ほど)
- 塩(紫蘇用):紫蘇に対して17~18%ほど
ステップ1:梅の下処理を行う
6月初旬ごろになると完熟した梅が出来上がってくるので購入します。
購入した梅には、ヘタがついているため梅のヘタをまずは取り除きましょう。
竹串などを使うとすぐに取れますよ。
ヘタを取った梅は、ボウルなどに入れ水で洗っていきます。
洗いおわった梅は布巾やキッチンペーパーで水気を拭き取っていきます。
ステップ2:梅を漬ける
漬け込む容器と漬物袋と用意し、梅と塩を交互に入れていきます。
漬物袋の口を捻りながら入口を塞ぎます。
さらに、袋の上に重石をのせ、蓋をして保管します。
数日〜1週間経つと梅酢が上がってくるので、梅が梅酢にぎりぎりかぶっているくらいの量があれば問題ないです。
ステップ3:赤紫蘇を加える
紫蘇の葉をたっぷりの水で2~3回洗って、よく水気を切ります。
大きめのボウルに入れて、塩の半量を加え、紫蘇しっかりと揉み込んで強く絞って、汁は捨て何度かアク抜きを行います。
もんだ紫蘇を梅の上に平らに乗せ、梅と同重量の重石を乗せて2週間ほど放置します。
ステップ4:天日干しする
梅と紫蘇を三日三晩、天日干しします。
生の梅の半分くらいの重さになっていれば、天日干しが完了です。
ステップ5:梅酢に入れる
天日干しが完了した梅と紫蘇を梅酢の中に移し、冷暗所で保存します。
梅干しはすぐに食べることもできますが、半年ほど置いておくと味がなじみ美味しいです。
梅干しは作るのに少し手間がかかってきますが、一度作って作ってしまえば数ヶ月は日持ちしますし、何よりも美味しいです。
ぜひご自宅で梅を作るところから楽しんでみてくださいね。
梅干しで美容も健康も手に入れましょう
梅干しは健康にも美容にも嬉しい効果が盛りだくさん!
そしてその秘密はクエン酸にありました。
自宅で作った梅干しは添加物もなく本当に美味しいので、22年はチャレンジしてみてもらえると嬉しいです。