体調不良を感じなくても、体や気分が重くなったり、通勤や仕事が億劫になったりするのでは?
そんな梅雨の時期を少しでも気持ちよく乗り切るためにオススメなのがヨガ。
「ヨガ」といってもポーズだけではありません。
この時期オススメの食べ物や1日の過ごし方など、包括的に教えてくれるのがヨガの魅力です。
早速、梅雨の体調不良に効果的なヨガについて解説していきます。
梅雨・雨の日に体調不良になりやすい理由
梅雨の時期はどうしても湿度が高くなるので、その影響で体も余計な水分をため込みやすくなり「重い」「むくむ」「冷える」といった症状が起こりやすくなります。
例えば、もともと鼻炎気味の人なら、「鼻づまり」「咳」などの症状が強く出やすくなりますし、むくみやすい人は普段以上にむくみを感じやすくなるのです。
また、体内に余計なものが溜まりやすいと「頭痛」や「便秘」「肌荒れ」「関節痛」が起こりやすいとヨガでは考えます。
どんよりした日が続き雨で気圧が低くなると、呼吸も浅くなりがち。浅い呼吸はダイレクトに自律神経に影響を与え、さまざまな不調の原因となります。
ヨガと姉妹関係にある「アーユルヴェーダ」というインドの伝統医学でも、日本で梅雨時期に当たる夏至のあたりに「体力や消化力が最も弱くなる」と教えています。
さらに、この時期に生じた体調不良ははやく解消しておかないと、夏に持ち越すことになり夏バテの原因になってしまうのです。
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梅雨の時期にオススメのヨガの種類
どんな人でも「重く」「体力が低下しがち」な梅雨時期に、あえてハードな運動をする必要はありません。
むしろヨガのように緩やかな運動がピッタリ。
ヨガをこれからはじめたいと思っている人にもスタートに適した時期といえるでしょう。
これからはじめてヨガをする人にオススメなのは「リラックスヨガ」や「アロマヨガ」「スローヨガ」「陰ヨガ」など。
行ってみたいと思うスタジオがあれば、初心者でもOK。
ゆったり無理なく参加できるクラスを問い合わせてみると、だいたいこれらのクラスが案内されるはずです。
スタジオに行くのが億劫な人には「おうちヨガ」もオススメ。
市販のDVDや書籍、最近はオンラインレッスンもたくさんあるので、そういったアイテムをフル活用しながら自分のペースでヨガをはじめてみましょう。
運動経験のある人、動くのが好きな人、ヨガに慣れてきた人は、少しずつ「ヴィンヤサヨガ」や「パワーヨガ」など、アクティブなヨガに移行し、内側に溜め混んでいるストレスや重さをしっかり発散させると良いでしょう。
大切なことは、頑張りすぎないこと。
気持ちよい程度に留め、疲れを感じるまではやらないことです。
そのためには呼吸を感じながら動くことがもっとも大切。
どんなヨガでも、自分の呼吸を確認しながら動けば、ちょうど良いレベルになります。
呼吸が止まっている、息があがっている、心臓がドキドキするのはやりすぎです。
呼吸が変わらない程度に呼吸にあわせてシッカリと体を動かせば、クラスの内容は関係なく、体の内側からスッキリする感覚が味わえます。
梅雨の時期にオススメ、ヨガ的な1日の過ごし方や食べ物
ヨガやアーユルヴェーダでは梅雨の時期に快適に過ごす方法について、運動以外にも言及しています。
ヨガでは呼吸法が大切ですが、梅雨時期は自律神経の中でも交感神経を活性するために「呼吸」では「吸う息」を意識的に行うようにします。
一般的にヨガでは「吐く息」を大事にするように教えられますが、元気が出ないときややる気が出ないとき、体が重い時は「吸う息」を強くしっかり意識することが大切です。
梅雨時は瞑想がとても深まりやすく、特に雨音瞑想は初心者にもオススメです。
- テレビやスマホの電源をオフにして(マナーモードではなくオフに)、クッションや座布団の上にあぐらでゆったり座る。
- 目を閉じで背筋を柔らかく伸ばしたら、まずはゆっくり深呼吸を繰り返す。
- 気の向くままに、雨の音に耳を澄ませる。
3分でも5分でも続けて大丈夫です。
ただただ雨音を聞いているだけで、心や頭に溜め込んでいたストレスや思いがふっと解放されていくはず。
「雨音瞑想」を繰り返すうちに雨の音が心地よく感じられ、雨の日に散歩に出かけたくなるかもしれません。
実際「歩く瞑想」という方法もあります。
濡れないように支度をしたら、雨の中を黙々と歩くだけでも心身がスッキリするでしょう。
食べ物のアドバイスもあります。
アーユルヴェーダでは、消化力が低下することがだるさの原因になると考えるので、この時期は消化を促すように「薬味」や「柑橘類」などで食欲や消化をサポートすることを推奨しています。
生姜、みょうが、大葉、ねぎなどを添えた食事を取り入れることや、6月に入手しやすい梅もオススメの食材です。
梅雨の体調不良別、オススメヨガポーズ
最後に、梅雨の時期にオススメのポーズをいくつかご紹介しましょう。
気分がふさぎがちな時:コブラのポーズ
胸が開けて、新鮮な空気が入ります。
苦しいくらい反らしすぎないように注意しましょう。
やり方
- マットにうつ伏せになる。
両脚は閉じて足の甲もしっかりマットに押し付ける。
- 手を胸のやや下にセットする。
- 息を吸いながら手でマットを押し、肘を伸ばして上体を持ち上げる。
- 肩をぐんと下げて耳と肩の距離を広げ、肩の真下にある手のひらと足で上半身を支えしっかり胸を広げる。
- ポーズをキープしたまま3〜5呼吸繰り返す。
吸う息の時に胸をさらに開き、持ち上げる意識を。
- 息を吐きながら、うつ伏せになってポーズを終える。
ポイント
腰を伸ばして、胸を開くことを意識。
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お腹が張る時:ガス抜きのポーズ
腸を刺激して排泄力を高めてくれます。
便秘気味の時にもオススメ。
やりかた
- マットの上に仰向けで寝転び、両脚はまっすぐ閉じておく。
- 右足を曲げて両手で胸の方に抱きかかえる。
マットに預けている左脚が浮かせすぎず、太もものつけ根や股関節の伸びも感じる。
深く3〜5呼吸。右の腸と太ももがふれあうことで生まれる心地よい刺激を味わう。
- 右の腰やお尻が心地よく伸びているのを感じる。
- 左脚も同様に行う。
- 両脚を胸に抱えて両太ももを下腹部に押し付けながら3〜5呼吸。
- 両足を解放し、仰向けになってポーズを終える。
ポイント
快適であることが大事なので、できるだけ力を抜いて。
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むくみが気になる時:三日月のポーズ
腹部の太陽神経叢を伸ばすことで、リンパの流れを促し、むくみを解消。
お腹を伸ばすので、消化不良にもオススメ。
やりかた
- マットに四つん這いになる。
- 右足を両手の間に差し込み、左足は心地よい程度にやや後ろに伸ばす。
- 両手を右膝に乗せながら上半身を床に対して垂直になるように起こす。
- 息を吸いながら両手を天井からやや後方に向かって伸ばす。
- 3呼吸程度キープしたら、両手を床に降ろし、四つん這いに戻る。
- 左足も同様に行う。
ポイント
安定させるために、足を腰幅にすることを意識しましょう。
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ヨガで梅雨の体調不良を乗り越えよう
私たちは、季節の変化や天候などの外的要因から影響を受けて生活しています。
しかし、自然のリズムや体のサイクルを知って事前に対処することで、調和のとれた暮らしを保つことができます。
ヨガはそのための方法をいくつも教えてくれます。
ヨガを取り入れながら、梅雨特有の体調不良やだるさを少しでも解消できますように。