今から“夏バテ”の心配をしている方も多いかもしれませんね。
夏バテをすると、食欲が落ちて栄養が偏ったり、冷たいものばかり口にして体が冷えきってしまったりと体調面での心配事が増えるでしょう。
そのせいで、「夏は生活しにくい」と思われがちです。
ですが、日々のちょっとした生活習慣を改めるだけで夏はもっとアクティブに快適に過ごすことができるようになります。
この記事では、気になる夏バテ対策の方法について解説していきます。
夏バテ対策方法①:たんぱく質を意識した食事を
暑い日は食欲が低下して、のどごしのよい冷たい麺類や冷や奴、ゼリーのようなものを選んで食べがちですよね。
しかし、炭水化物ばかりでは栄養が不足してしまうだけでなく、夏を乗り切るパワーも出ません。
夏バテしないために食事はいつもどおりに摂りたいところですが、「そうもいかない」という方に特に対策して欲しいのがたんぱく質。肉や魚、卵、大豆などです。
たんぱく質は、炭水化物、脂質とともに三大栄養素と呼ばれており、筋肉や肌、髪、爪、骨、臓器に加えてホルモンの材料となる大事な栄養素。
つまり不足すると、体を構成する栄養素が減ってしまいます。
また、筋肉の疲労回復や持久力の維持にも欠かせないため、疲れやすくなったりパワー不足を感じやすくなったり夏バテに。
たんぱく質は、体内で少しずつ破壊しては作り直す新陳代謝が24時間繰り返されているため、3食ごとにしっかり補ってあげる必要があります。
夏バテ対策に食事のときの一品はたんぱく質を含む食材を取り入れるように献立の工夫をしてみてください。
夏野菜からビタミンやミネラル、水分の補給をするのも夏バテ対策によいでしょう。
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夏バテ対策方法②:内臓を冷やさない
「冷え」というと体の表面や手足などの末端を思い浮かべますが、暑い夏に気を付けたいのは内臓の冷えです。
というのも、先にお話ししたように夏は冷たい飲食物を口にする機会がグンと増えるから。
その結果、内臓が冷えて、下痢や便秘を繰り返したり、むくんだり、食欲不振になったり、倦怠感を感じたりして夏バテになってしまうのです。
症状に心当たりのある方は、冷たいものばかり摂りすぎないように気を付けるのはもちろんですが、夏バテ対策も取り入れて内臓冷えから体を守りましょう。
夏バテ対策~飲み物編~
- ドリンクはホット・常温もしくは氷抜きのアイスドリンクをチョイス。
- 40度前後の湯船にゆっくりと浸かり、体の芯から温める。
- 体の前面を伸ばすようなヨガポーズ・ストレッチを取り入れる。
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夏バテ対策方法③:ヨガをする
でも夏には冷たい飲み物が飲みたい!という人は内蔵の冷えを抑えることのできるヨガが夏バテ対策にオススメ。
内臓の冷えにヨガ?と思うかもしれませんが、ヨガに限らずストレッチをすることで内蔵が温まります。今回はカンタンにできる猫伸ばしのポーズをご紹介。
夏バテ対策ヨガ:猫伸ばしのポーズ
体前面の筋肉の周囲の膜・筋膜を伸張すると、内臓器をまとっている腹膜とのつながりから内臓機能を高める効果に期待できると言われています。
ヨガ初心者でも5分程度で夏バテ対策ができるのでトライしてみましょう。
夏バテ対策になる猫伸ばしのポーズのやり方
- 床によつんばいになる。
ポイント
手は肩幅、足は腰幅に開き、肩の下に手首、股関節の下にひざをつけましょう。
- 両手を体の前に大きく伸ばし、息を吐きながら胸とあごを床につける~ここで呼吸を5回繰り返す。(オナカの気持ちよい伸びを感じましょう)
ポイント
腰を反らせすぎないように。
あごを床につけるのがツラい方は、額をつけた姿勢でキープする形でも大丈夫です。
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夏バテ対策方法④:ビタミンB1を消耗させない
ビタミンB1は、糖質からエネルギーを作り出すときに役立つ栄養素。
パワフルに過ごすために欠かせない栄養素で「疲労回復ビタミン」と呼ばれるのですが、暑い夏は消耗しがち。
食材でいうと、豚肉やうなぎ、玄米、豆腐などに含まれるので、覚えておくとよいでしょう。
また、ビタミンB1はアリシンを含むねぎやにんにくなどと一緒に摂ることで疲労回復効果が高まると言われているので、夏バテ対策に参考にしてみてください。
注意点していただきたいのが、ビタミンB1は水溶性ビタミンなので、汗や尿から排出されやすく体内に蓄えることができません。
夏バテ対策として毎回の食事からこまめにビタミンB1を摂取するようにしましょう。
そして、アイスや甘いフローズンドリンク、炭酸飲料など砂糖をたくさん含むものを摂取するとビタミンB1を消耗させることにつながります。
夏は甘いものの摂りすぎには注意しましょう。
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夏バテ対策方法⑤:就寝前はデジタルデトックス
最後は睡眠について。体の修復は眠っている間に行われます。
暑い夏をいかに元気に過ごすことができるかは毎日の睡眠とも関係してくるので、夏バテ対策には質のよい眠りを手に入れましょう。
夏バテ対策~睡眠編~
- 就寝前にパソコンやスマートフォンの画面を見ていると、照明の強い光によりメラトニンが減少。眠りが浅くなるので、就寝1~2時間前になったら操作は控える。
- 睡眠中に消化活動が続くと睡眠の質が悪くなるので、食事は就寝3時間前には済ませる。
- 副交感神経が優位でリラックスした状態を目指すために、ストレッチをしたりヒーリングミュージックを聞いたりする。
- 休日の寝だめは最小限に、なるべく生活のリズムを崩さないように心がける。
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今回は、夏の暑さに負けずにアクティブに過ごすために日頃から意識したい夏バテ対策を5つ紹介いたしました。
いきなりすべてを実行するのは難しいかもしれませんが、まずはできることから始めてみてはいかがでしょうか。