放っておくと夏バテは悪化していく一方。
暑い夏の気候のせいで、胃腸の不調を抱えている方へ、ヨガインストラクターである筆者が消化器官の機能を向上するためのヨガポーズをご紹介していきます。
ぜひ改善策としてヨガを取り入れてみてくださいね。
夏バテで食欲不振が起こる原因
毎年夏になると夏バテして、食欲が減退したり、胃のあたりが重く感じたりするという方は多いのではないでしょうか。
夏バテで消化器官の機能が低下する大きな原因は、「冷え」と「自律神経の乱れ」にあります。
冷たい飲み物や食べ物、エアコンの効いた環境などによって、お腹が冷えると、血流が悪くなり、内臓の働きが抑制されてしまいます。
また自律神経は、体のあらゆる機能を調整しています。
食べたものを消化するために胃を動かしたり、体温を維持したりするのも、自律神経が関わっています。
そのため、夏バテで自律神経のバランスが乱れてしまうと、消化器官に不調が起こるのです。
ヨガには、血流を良くし冷えを改善する効果、自律神経を整える効果があります。
まさにヨガこそ夏バテで食欲不振を感じたときには、取り入れて欲しいメソッドなのです。
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夏バテした時の食欲回復ヨガの注意点
満腹時にはやらない
ヨガは、少し空腹の時に行うのが原則です。
朝一番や食後3時間以上経ってから行うようにしましょう。
満腹時にヨガを行ってしまうと、胃腸を元気にするどころか、消化不良を悪化させてしまいかねません。
水分を摂り過ぎない
ヨガで汗をかいたからと水をガブガブ飲むのはNGです。
水分をとり過ぎると胃液がうすまり、胃の機能が低下してしまいます。
だるさの原因にもなるので、水分量には十分注意しましょう。
オススメは、白湯をゆっくりと一口ずつ飲むこと。
冷たい水と違い、少量でもしっかりと体に浸透していく感覚が味わえますよ。
暑い日が続き、すっかり夏バテになっている方は多いはず。 少しでも元気を出すためには、栄養をしっかりと摂ることをオススメします。 今回は、夏バテかなと思ったときに食べたい食べ物、そして注意しておきたい食べ方についてご紹介していきま[…]
夏バテの食欲不振を吹き飛ばすヨガポーズ4つ
夏バテして食欲がないときにトライしたいヨガポーズを4つ紹介していきます。
食欲回復ヨガ①:わにのポーズ
寝ながらゆったりと体をほぐし、血流をアップさせるワニのポーズから始めていきましょう。
腹部をねじり、動きのにぶった胃腸に刺激を与えて食欲を取り戻していきます。
リラックス効果も抜群。
便秘の方にもオススメのポーズです。
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ワニのポーズのやり方
- 仰向けで寝る。背中全体を床にしっかりとつけて体を重力に任せる。
- 両手で左ヒザを胸に引き寄せて抱える。ここで1呼吸。
- 右手を左ヒザの外側にそえる。息を吐きながら、左ヒザを左の床の方へ倒す。
- 右手と左足を真横に伸ばし、上半身を左にねじって顔も左側へ倒す。ここで3~5呼吸リラックス。
- ゆっくりと足を元の位置にもどし、仰向けにもどる。
- 反対側も同様に行う。
ポイント
ヒザは床から浮いていてもかまいません。
背中はできるだけ床につけておきましょう。
食欲回復ヨガ②:バッタのポーズ
背中、お尻、太もも裏の筋肉を使うポーズで、熱を生み出していきます。
背骨のストレッチは自律神経のバランスを整えるのに有効だといわれています。
冷えを感じているとき、アクティブに動きたいときに最適。
自律神経をととのえると同時に、ダイレクトに胃腸に刺激を与えていきましょう。
猫背改善、ヒップアップなどボディメイクのためにも日々取り入れて欲しいポーズです。
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バッタのポーズのやり方
- うつ伏せに寝る。両足は軽く開き、お尻をキュッとしめる。両手は体側に置いておく。
- 息を吸いながら、上半身と両脚を床から浮かせ持ち上げる。両手を後ろで組み、後方へ引く。
- 胸を軽く張った状態で目線は前へ。ここで3~5呼吸キープ。
- 息をフ―っとゆっくり吐きながら、全身の力を抜き元の姿勢に戻る。
- 顔を左右どちらかに向け脱力したまま、しばらくリラックス。
- 2~3セット行う。
ポイント
肩甲骨をぐっと寄せ、胸を開いていきましょう。
行ったあとは呼吸が楽になるのを感じられるはずです。
背中に負担がかかるので、くれぐれも無理のない範囲で行ってくださいね。
→ヨガのバッタのポーズとは?4つの効果と正しいやり方を徹底解説
食欲回復ヨガ③:花輪のポーズ
内臓を支える骨盤底筋の強化に効果的なヨガポーズです。
股関節を大きく開くことで血流を促進して、夏バテで失われた食欲を回復していきます。
リラックス効果も高く、疲労回復、ストレス解消にも良いですよ。
マラーサナのやり方
- 肩幅よりも少し広めに足を広げて立つ。
- かかとを床につけたまま、ゆっくりとしゃがむ。ヒザと足のつま先が同じ方向を向くように。
- 合掌をして、両ひじで足を押し股関節を開く。
- まっすぐ前を向き、3~5呼吸キープ。
- ゆっくり手をほどき、楽に座ってリラックスする。
ポイント
肩の力を意識して抜くようにしましょう。
肩が上がってしまうと、筋肉が緊張してしまいます。
耳と肩の距離を離してみてください。
股関節や足首の柔軟性に自信がない方は、畳んだマットやタオルの上で行ってみましょう。
食欲回復ヨガ④:鋤のポーズ
鋤のポーズは血行促進、リフレッシュに効果的な「逆転のポーズ」です。
大きく前屈して背骨を動かすことで、自律神経を整えて食欲回復につなげます。
少し難易度の高いポーズなので、腰の痛みや肩周辺のつまりを感じたら、無理に足先を床につけずに両手で腰を抑えたまま足先を浮かせて、キープしてみてください。
鋤のポーズのやり方
- 仰向けになり、背中全体を床につける。
- 両ヒザを曲げ、胸に引き寄せてから、両手で腰を支えおしりをぐっと持ち上げる。
- 背中を丸め、足先を頭の上へ移動させる。
- 腰から手を離し、肘を伸ばして両手を組む。3~5呼吸キープ。
- 再び腰に手をそえ、ゆっくりと元の姿勢に戻す。
ポイント
前屈の姿勢になるため、呼吸を止めてしまいがちですが、ヨガのポーズでは何よりも呼吸が大切。
鼻から吸い、鼻から吐くゆったりとした呼吸を続けていきましょう。
仰向けの状態から頭の後ろに足先をつけて背骨を伸ばす「鋤のポーズ(ハラアーサナ)」。 ヨガのポーズの中でも基本的かつ重要なポーズの1つとされています。 この記事では、「鋤のポーズ」のさまざまな効果や正しいやり方について詳しくご紹介[…]
ヨガで夏バテ時の食欲不振を撃退!
食欲不振や胃もたれといった夏バテの症状を感じているなら、ぜひヨガのポーズを取り入れてみてください。
ヨガのポーズ自体にも効果がありますが、リラックスしてヨガを行う時間を作るという“心のゆとり”が自律神経の乱れを整えることに繋がります。
忙しい毎日の中で、ほんの5分間だけでも良いので、自分をケアする時間を持ってみてくださいね。
なお、ヨガには他にも信じられないような効果が山ほどあります。
次の記事で具体的な体験談を紹介していますので、気になる人はご参考ください。
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