そうなってくると、内臓に負担がかかり、その機能が低下してしまいます。
内臓機能の低下は、だるさや疲労感、食欲低下、便秘、吐き気、肌荒れ…など、このほかにも多くの不調の原因になるので、なるべく良い状態を保てるようにしておきたいですよね。
そのためにも、内臓が位置する腹部を伸ばしたり、適度な圧をかけたりすることができる“ヨガ”は有効です。
今回は、「内臓機能を高めるおすすめヨガポーズ」を3つ紹介していきたいと思います。
内臓の疲れセルフチェック
ちょっとした不調は感じるけれど、それが内臓の疲れから来るものだとは気が付かないこともあるでしょう。
次の項目に心当たりがあればあるほど内臓に負担がかかっている恐れがあります。
まずはセルフチェックをしてみましょう。
ストレスが溜まっている
自律神経は、胃腸や肝臓などの内臓器官の機能に関わります。
そして、ストレスが溜まり自律神経が乱れると、内臓の疲れにつながります。
さらには自律神経が乱れると睡眠のリズムを作り出しにくくなり、脳や身体の疲労回復の時間となる睡眠に影響を与えて疲れが抜けにくい状態になってしまうことも。
趣味の時間やリラックスできる時間を設けたり、軽い運動をしたりしてストレスを溜め込まない工夫を。
→「力を抜いて」ストレスケアするヨガポーズ3選!何事にも手を抜けず頑張り過ぎる人へ
運動不足である
慢性的な運動不足は新陳代謝を低下させ、血行を悪くしたり、体内に老廃物を溜め込みやすくしたりして内臓の疲れの原因になると言われています。
また、姿勢の悪さも血行を悪くさせます。
→自宅で簡単にできる運動不足解消ヨガ3選!リモートワーカー必見の健康維持方法
食生活の乱れ
タンパク質が不足すると、代謝・解毒・胆汁の生成をする肝臓のエネルギー不足になり、反対に過剰だと栄養の処理に負担がかかります。
また、栄養そのものの偏りや早食いも内臓にダメージを与えるので栄養バランス、食べる量、食べ方なども意識した食生活を。
過度な飲酒
体内に入ってきたアルコールは肝臓を中心に分解されます。
適度な飲酒であれば入眠や食欲の増進に役立つと言われていますが、量や頻度の多さは内臓にとってのオーバーワークにつながります。
→二日酔いの時にオススメの食べ物はコレ!肝臓にやさしいコンビニで揃う二日酔いのご飯メニュー
みなさんも当てはまるものがあったのではないでしょうか?
それでは、次からは「内臓機能を高めるおすすめヨガポーズ」を紹介していきます。
どれもゆったりとしていて難しくないので、ヨガの経験がない方でも行えるでしょう。
ただし、食後であれば1時間以上空けてから行ってください。
内臓機能を高めるおすすめヨガポーズ3選
上記の生活習慣の見直しとあわせて、以下のヨガのポーズを行い内臓の健康維持に役立てましょう。
ヨガのポーズは軽めのストレッチなどのあとに、複数個を組み合わせて行うとより効果的です。
「キャットアンドカウ」
猫のような四つ這いの姿勢になり、背中を反らせたり丸めたりするポーズ。
腹部の伸び縮みと呼吸による動きで内臓を刺激し、その働きを高めてくれます。
- 四つ這いになる
ポイント
- 手は肩幅、足は腰幅に開き、肩の下に手首、股関節の下にひざをつく
- 足の指は立てておく
- 息を吸いながら骨盤を前傾させ、背中を反らせる
ポイント
- 目線は斜め上に向ける
- 肩を後ろに引き、首の後ろが詰まらないようにスッキリと伸ばす
- 息を吐きながら骨盤を後傾させ、背中を丸める
ポイント
- 目線はヘソに向ける
- 肩甲骨を高くし、背中がキレイなアーチを描くように
- 呼吸にあわせて5回を目安に行います。
「猫の伸びのポーズ」
猫が伸びをしている姿を模したポーズ。
腹部を大きく伸ばすことによって収縮した筋肉をほぐし、血行を促してくれます。
- 四つ這いの姿勢から両手を前に伸ばす
ポイント
- 足の指は立てておく
- 息を吐きながらあご・胸を床につけて、呼吸を5回繰り返す
ポイント
- 腰が反り過ぎないようにヘソを軽く引き上げてキープする
- ひざの上か、それよりもやや前方にお尻が来るように姿勢を維持する
- あごを床につけるとツラい人は額をつける
- 余裕がある人は四つ這いに戻り、腕を右・左斜め前に伸ばしてあご・胸を床につけるのも〇。それぞれ5呼吸ずつキープしてみてください。
肝臓が位置する右側、胃が位置する中央よりやや左側の筋肉が収縮しているとその働きを低下させる原因のひとつになるので、呼吸とあわせて伸びやかにほぐしてあげましょう。
「チャイルドポーズ」
首や背中、腰を緩めるリラックスするときのポーズで後屈の後に行うと良いです。
太ももに預けた腹部に、適度な圧をかけることができるポーズです。
- 四つ這いの姿勢からお尻を後ろに引いてかかとに乗せ、額を床につけ、呼吸を5回繰り返す
ポイント
- 手の位置は体側、手のひらは天井に向ける
- もしくは身体の前に伸ばしておいても良い
→ヨガのチャイルドポーズとは?4つの効果と正しいやり方を徹底解説
※ヨガのポーズは身体に痛みや違和感、体調に問題がある場合は控えること。
内臓機能を高めるおすすめヨガポーズ3選まとめ
身体のダルさや疲れ、何だかボーッとするなどの不調を感じても、それが内臓の疲れから来るものだとはなかなかピンと来ないものです。
それに、一言で内臓と言っても肝臓のように“沈黙の臓器”と呼ばれる自覚症状が出にくいものもありますので、仮に不調を感じていなくても密かに疲れが溜まっていることも考えられます。
生活習慣の見直しとヨガで、ぜひ内臓の健康維持に役立ててください。