それはまるで、「いつも足先に冷気をまとっている感じ」「氷水に浸かっているように冷たい」といった例えがピッタリ…。
温めてもすぐに冷えてしまうし、かと言って放っておけば、足先からジンジンとしびれてきたりもします。
また、ここ最近では、足先が冷たくて入眠時の体温調節がうまくできず、なかなか寝付けないという深刻な声もよく耳にします。
体感としてツライだけではなく、睡眠にまで影響を及ぼすとなれば、足先の冷えは放っておくわけにはいきませんよね。
そこで今回は、「ひんやり冷たい足先を温める」ストレッチとヨガポーズを4つ紹介していきたいと思います。
そもそも足先は「冷えやすい」パーツ
足先というのは、全身に血液を押し流す心臓から遠い位置にあります。
そのうえ、心臓から遠くに行くほどに血管は細くなるので、血液が行き渡りにくく、そもそも冷えやすいパーツなのです。
さらには、このような体の作り、そしてヒヤッとした気温だけが足先の冷えの原因になるわけではありません。
足先が冷えやすくなる原因
自律神経の乱れ
不規則な生活をしていたり、ストレスを感じたりすると、自律神経が乱れて体温調節がうまく機能しなくなります。
→自律神経を整えるために効果的なヨガポーズ3選！ダルい、眠れないは自律神経失調性かも？
過度なダイエット
食事量が不足すると、体を温めるために必要となる熱を生み出すエネルギーも不足。
足先まで血液が行き渡りにくくなります。
末梢血管の拡張と血流改善に働くビタミンEの不足もまた、冷えの原因になります。
締め付けの強い衣類の着用
きついストッキングやタイツ、下着、衣類の着用によって体を締め付けると、血行が滞ります。
運動不足
長時間の同じ姿勢や、運動不足による筋肉量の減少は、血流・血液量にも影響を及ぼします。
こうやって見てみると、足先の冷えは誰にでも起こり得るものなのだと改めてわかりますよね。
では、そんな足先を温めるためには、どうしたら良いのでしょうか。
ひんやりと冷たい足先を温めるストレッチ＆ヨガポーズのやり方
足先を温めるためには、上記の生活習慣の改善に加えてストレッチやヨガを取り入れてあげるのもオススメ。
ポイントは、太い動脈や静脈が位置し、下半身の血流と大きく関係する股関節周辺、それと、下半身に溜まった血液を心臓に送り戻す働きをする“第二の心臓”ふくらはぎです。
普段あまり動かさない足先そのものをストレッチすることでも、めぐりを良くする効果が期待できるでしょう。
ここからは、足先を温めるストレッチとヨガのポーズを解説していきます。
ターゲット…股関節周辺＆足先
やり方
- あぐらの姿勢で座ったら、左足をうしろに伸ばす～60～90秒キープ。右のかかとは恥骨に引き寄せ、左足は太ももの前面～足先までを一直線に伸ばし、足の甲を寝かせる。
- 左足のつま先を立て、足指をグーッと折り返したら、お尻をうしろに引く～60～90秒キープ。左のかかとでうしろにある壁を押すような意識で、足先をストレッチ。両手の指先を床についてバランスを取ると、姿勢が安定する。
- 終わったら、反対側も同様におこないましょう。
ターゲット…ふくらはぎ
やり方
- ひざ立ちになり、右足の甲を左のふくらはぎに乗せる。右ひざを軽く外側に開き、ふくらはぎの筋肉が発達しているあたりに右足の甲を乗せる。
- 右足の甲を置いたところに体重を乗せるように、ゆっくりと腰を下ろす～60～90秒キープ。両手を体の前について、体重の乗り具合を調節すると良い
- 反対側も同様におこないましょう。
- 痛みが強い方は、無理をしないこと。
ターゲット…ふくらはぎ＆足先
やり方
- 立位の姿勢から、左足を大きくうしろに引く。手は腰に添え、左足の裏は、しっかりと床につけておく。
- 右ひざを曲げ、重心を前に移動させる～60～90秒キープ。右ひざは、つま先よりも前に出ないようにし、左のふくらはぎが心地良く伸びているのを感じられる強度でおこなう。
- 立位で左足を引いた姿勢に戻り、左足はつま先立ち、両手は頭上に伸ばす～60～90秒キープ。左足の指先をしっかりと折り返し、上に大きく伸ばす。
- 四つ這いになる。手は肩幅、足は腰幅に開き、肩の下に手首、股関節の下にひざをつく。腰が反らないように、ヘソを引き上げる。
- ひざを伸ばし、腰を斜めに引き上げて「ダウンドッグ」のポーズ。手首からお尻まで、斜め一直線になるような姿勢を意識する。姿勢がツライ場合は、ひざを軽く曲げてもよい。
- かかとを床から浮かせ、つま先立ちになる～60～90秒キープ。足の指をしっかりと折り返す。姿勢がツライ場合は、かかとの下にヨガブロックを置いても良い。
ストレッチやヨガのポーズは、その日の体調などによって組み合わせを変えてもOK。無理のない範囲でおこないましょう。
ヨガで足先の寒さに対処しよう
以上、ひんやり冷たい足先を温めるストレッチ＆ヨガポーズを紹介しました。
すでに足先がひんやりしている方も、これからやって来る寒い季節に備えて対策を取りたい方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
