ですが、あきらめなくても大丈夫!
高い柔軟性が求められますが、身体の硬い方でも効果を実感していただけるやり方があります。
鳩の王のポーズ、あきらめずにちょっと挑戦してみませんか?
鳩の王のポーズとは
鳩の王のポーズは、サンスクリット語で、「ラージャカポターサナ」と呼ばれます。
ラージャは王、カポタは鳩のことになりますね。
本ポーズは、身体の柔軟性がかなり高くないとポーズが綺麗に取れないので、難易度の高いポーズに入ります。
ヨガを始めたら、一度はこのポーズを綺麗に決めてみたいと憧れるポーズでもあるかもしれません。
そして、もちろんうれしい効果もたくさんあるんですよ。
どんな効果があるのか、見てみましょう。
鳩の王のポーズの効果
太もも痩せ効果
鳩の王のポーズは、太ももの前側の筋肉をストレッチすることができます。
太ももの前側の筋肉は日常よく使いますが、使ったまま放っておくと筋肉はどんどん硬くなってしまうんです。
それを放ってさらに使い続けると、硬くなった筋肉が肥大していきます。
そうして、太ももが太くなってしまうわけですね。
そこで、太ももの前側の筋肉をよくストレッチしてやることで、筋肉がやわらかくほぐれます。
やわらかくほぐしてやることで、太ももの肥大化を防ぐことができるわけです。
鳩の王のポーズには、太もも痩せ効果があるわけですね。
免疫力アップ!
鳩の王のポーズは鼠径部を柔軟にします。
鼠径部=足の付け根にリンパ節がたくさんあるんですよ。
ですから、鼠径部を柔軟にすることでリンパの動きが活発化します。
リンパが活発になりますと、免疫力がアップ!
コロナ禍で免疫力をアップさせておきたい今、試してみたいポーズということになりますね。
血流改善
鳩の王のポーズによって鼠径部を柔軟にすることで、血流も改善します。
例えば、長時間デスクワークで座っている時など、鼠径部は上半身の重みで圧迫されてしまい血液がうまく流れません。
鼠径部の血液がうまく流れないと足先まで血液が届かず、足先が冷えたりしてしまうわけですね。
そこで鼠径部を柔軟にストレッチすると、血流が再びうまく流れてくれるようになるんです。
足先に血液が行き渡り温かくなることはもちろん、全身にもよく血液が行き渡り、身体がポカポカになります。
血液が酸素と栄養素を運びますので、身体の疲労もとれて元気いっぱいに。
鳩の王のポーズは、冷え改善と疲労回復にもつながるんですね。
姿勢改善
鳩の王のポーズは、胸をそらすポーズになります。
ですから、猫背の方にはぜひとも挑戦していただきたいポーズかもしれません。
猫背で丸まりがちな肩をグーッと後ろに引っ張ることができるので、猫背改善につながります。
また、鳩の王のポーズで背筋も鍛えることができます。
背筋は姿勢維持には、とても大切な筋肉です。
姿勢改善を目指したい方にピッタリのポーズなんですね。
気持ちが明るくなる
鳩の王のポーズは胸をそらすポーズだって、先ほど書きましたよね。
胸をグーッとそらすことで、気持ちが明るくなります。
気持ちが沈んでしまった時などに、胸をそらせるのはオススメですよ!
肩こり解消
鳩の王のポーズは、肩甲骨周辺をよく動かします。
ですから、肩こり解消にもいいでしょう。
肩甲骨の辺りがゴリゴリで痛いという方、ちょっとだけでも挑戦してみては?
鳩の王のポーズの正しいやり方
鳩の王のポーズをする前に、少し、ストレッチをしておきましょう!
鳩の王の前準備1
- 正座の姿勢になる。
- 左脚を後ろに伸ばす。足の甲は床につけた状態で。
- 息を吐きながら、上体を前に倒す。右側のおしりと、左脚の鼠径部の筋肉が伸びるのを感じてみよう。
- 反対側も同じように行う。
鳩の王の前準備2
- ブロッグを用意する。なければ、硬めのクッションや丸めたバスタオルでもOK。
- 正座の姿勢になる。
- 上体を前に倒し、ブロッグの上に両手を置く。
- お尻を持ち上げる。息を吐きながら、上半身を床に近づけて腕のつけねの伸びを感じよう。
鳩の王のポーズをやってみよう
いよいよ、鳩の王のポーズをやってみましょう!
やり方
- 正座で座る。
- 左脚を後ろに伸ばす。足の甲は床につけて。
- 骨盤を正面に向けて、上体をまっすぐに起こす。
- 左脚を曲げて背中に近づける。
- 左足の先を左手で持とう。この時、手の親指を下に向け、足の甲を外側からつかむように持ってみよう。
- 肘を外側に回して、上にあげる。
- 反対側の腕も頭の上にあげて、足の甲をつかむ。
- 頭と足をなるべく近づけて、深く呼吸をしながら、5秒間キープしよう。
- ゆっくりとおろして、反対側も同じように行う。
タオルを使おう
鳩の王のポーズでとにかく大変なのは、足の甲をつかむという部分ではないでしょうか?
足の甲なんてつかめない!という時にはタオルを使ってみましょう。
やり方
- タオルを用意する。なるべく長めのものを用意する。
- 正座で座る。
- 左足を後ろに伸ばす。足の甲は床につけて。
- 骨盤を正面に向けて背中に近づける。
- 左足にタオルをひっかける。
- タオルの先を右手と左手でそれぞれ持つ。
- タオルをグーッと引き寄せて、足をなるべくカラダに近づけよう。
- 息を吐きながら、5秒間キープして元に戻る。
- 反対側も同じように行う。
タオルの長さは、ご自分のカラダに合わせて調整してみましょう!
鳩の王のポーズの注意点
鳩の王のポーズは嬉しい効果がたくさんありますが、やりすぎには注意しましょう。
特に気をつけたいのが、できないからといって、やっきになって何度もしてしまうというパターン。
あまりやりすぎると、腰を痛める原因になってしまいます。
深刻な腰痛につながる恐れもありますから、挑戦するのは1日に1回だけにしてくださいね。
そして、挑戦するときは念入りにストレッチをし、他のヨガのポーズでカラダをやわらかくしてから行うようにしてください。
まとめ
鳩の王のポーズは、綺麗に行うのが本当にむずかしいですよね。
できないと悔しい~と思うかもしれませんが、あせらなくて大丈夫。
毎日コツコツとタオルなどを使って行ううちに、少しずつできるようになってきますから!
くれぐれもやりすぎて腰を痛めるということだけはないように、注意してくださいね!