突然と足指の付け根に激痛が起こり、歩くのもままならない状態になったことはありませんか?
とくに30~50代の男性に多いといわれる、痛風です。
今は痛風発作が起きていなくても、夏はとくに注意が必要ですので尿酸値の高い方は発作が起きないためにも食べ物に気をつけていきましょう。
痛風に気をつけるべき人とは?
痛風は贅沢病とも呼ばれ、中高年の男性に多いといわれていました。
しかし、今では欧米の食生活スタイルに変わりつつあり成人男性の4~5人に1人は痛風の予備軍ともいわれています。
尿酸値が高くても、痛風発作が起きなければ大丈夫と思う人もいますが、高尿酸状態を放置していると生活習慣病を合併しやすいこともわかってます。
- 成人男性
- 肥満気味
- アルコール好き
- ストレスが多い
- 時々激しい運動をする
- 家族に痛風の人がいる
項目に当てはまる方は注意です。
これらの方は、予備軍になるかもしれないという認識を持ち、食事に気をつけておきましょう。
痛風を予防するために必要な食事療法
痛風を一度でも経験した方は、もう2度と発作が起こしたくないと思うほどの激痛ですよね。
「まだ痛風の症状が出ていないけど、尿酸値が高くて痛風発作が起こるのではないか?」と心配されている方も基本的な食事療法を覚えておきましょう。
痛風予防の食事の基礎
- 水分をしっかりとる。
- 野菜をしっかりとる。
- アルコールを控える。
- プリン体をとりすぎないようにする。
- 肥満は禁物。
この食事方法を基に、痛風に取り入れたい食べ物と避けたい食べ物に分けて詳しく紹介します。
痛風予防にオススメな食事は?
水分をしっかりとる
水分不足は夏に痛風が多い原因です。
痛風の原因となる尿酸は、夏場に汗をかくことで脱水状態となります。
その結果、尿酸の血中濃度が上がり痛風発作も起きやすくなるため水分をしっかりとること。
そして尿と一緒に、尿酸も排出してバランスを整えていきましょう。
目安としては、1日1.5〜2リットルの水分をとるようにしてください。
もちろん、ジュースやお酒ではなく、お水もしくはお茶を飲むことが必須です。
野菜をしっかりとる
尿酸は、アルカリ性に溶けます。
アルカリ性食品である野菜や海藻・きのこ類をとることで、尿をアルカリ性にしやすくなり、尿酸排出を促してくれます。
野菜、海藻、きのこ類は1日350gを目指していきましょう。
痛風の食事療法にオススメなレシピ
アルカリ性食品である、ひじき煮の作り方を紹介します。
ひじき自体は、痛風に悪影響を与えるような高カロリー食材でもないですし、アレンジが豊富。
ひじき煮も冷凍して使い回しができるので、ストック食材として常備していると、料理にも困らず使いやすいです。
痛風予防にオススメなひじき煮のレシピ
材料
- ひじき:40g
- サラダ油:小さじ1
- だし汁:2カップ
- 酒・砂糖:各大さじ2
- しょうゆ:大さじ3
- ひじきはたっぷりの水に20分くらいつけて戻す。(購入したひじきの表記を参考にしてください)
- ひじきの水気を切る。この段階で4〜5倍量になります。
- ナベに油を熱し、ひじきをさっと炒める。
- すぐに酒を加えて混ぜる。
- 次にダシ汁を加え、強火。
- しょうゆ・砂糖を加え、混ぜながら汁気がなくなるまで煮る。
炊き込みごはんやおにぎり、卵焼き、ハンバーグ、豆腐サラダなどに加えると相性も良いので、アレンジして使ってみてください。
痛風のときに食べてはいけないものや注意
プリン体をとりすぎないようにする
日常的にプリン体をとりすぎることは、あまりないかもしれません。
しかし、レバーや白子、あん肝、魚の干物、肉や魚の内臓部分を食べるような食事はひかえてください。
肉や魚からとった鶏ガラスープのようなラーメンも少し気にしておくと良いでしょう。
どうしても内臓系が食べたいなというときは、砂肝がオススメ。
アルコールを控える
飲酒される方は、要注意です。
よく栄養指導をしていると、「プリン体の少ないものなら大丈夫でしょ?」と聞かれます。
しかし、それは注意です!
というのも、アルコール自体が腎臓からの尿酸の排出を妨げるはたらきがあります。
痛風発作を起こす要因になるため、アルコール全般控えておくのがベストです。
お酒の中でも、ビールはとくにプリン体も多いので気をつけておきましょう。
肥満は禁物
肥満やメタボリックシンドロー ムの人が尿酸値が高くなり、痛風が起こりやすくなることが分かってます。
尿酸値が高めで肥満傾向だなと感じる方は、この夏に減量も行ってみましょう。
食事とは異なりますが、実は激しい運動も尿酸を上昇させる要因になる可能性があります。
もちろん運動はしてもらいたいですが、少し呼吸があがるくらいの有酸素運動にとどめておきましょう。
痛風は食事療法で予防できる
痛風は症状が起こった人にしか分からない痛みですが、激痛です。
そうならないためにも、日頃の食生活を正しく行えば防ぎましょう。
まずは規則正しく、バランスの良い食事をする。
こういった当たり前の習慣から改善してくださいね。