そんな方にピッタリなのが、孔雀の羽のポーズです。
上級者向けで気軽に行うことはできないポーズですが、嬉しい効果もたくさんあります。
今回は、そんな孔雀の羽のポーズを詳しく解説します。
孔雀の羽のポーズとは?
孔雀の羽のポーズは、サンスクリット語で「ピンチャ マユラーサナ」と呼ばれます。
ピンチャは「羽」、マユラは「クジャク」という意味があります。
肘をついて逆立ちをするポーズになりますので、誰でも気軽に挑戦できるような難易度ではありません。
ヨガにだんだんハマってきて、難しいポーズを挑戦し始めているという方にピッタリの上級者向けになるかと思います。
孔雀の羽のポーズで期待できる効果
内臓下垂の解消
孔雀の羽のポーズは逆立ちをするポーズです。
カラダを逆さまにするポーズには全部言えることですが、このポーズにも内臓下垂を解消する効果があります。
私達の内臓は普段重力に引っ張られて、正常の位置よりも下がりがちなんですよ。
正常な位置よりも下がってしまうと、内臓は正しく機能しづらくなってしまいます。
そうなると、健康によくありません。
そんな時にカラダを逆さまにしてみることで、内臓がまた正常の位置に戻ってくれるわけなんです。
孔雀のポーズは、内臓を元気に働かせるために効果的なポーズといえるんですね。
血液循環アップ
血液は心臓から出て、全身を巡っていますよね。
足元まで来た血液は、ふくらはぎの筋肉が収縮することによって上昇し、心臓まで戻ります。
ですから、一日中デスクワークをしっぱなしの日などはふくらはぎの筋肉を使わないため、下に下がった血液がなかなか心臓に戻っていかないわけです。
そんな時に逆立ちをすると、どうでしょう。
足元にたまっていた血液が自然に心臓の方に下がってきます。
ですから、一日運動をしなかった日などに孔雀の羽のポーズを行うと、血液循環がうまくめぐるようになるんですね。
血液循環がよくなることで、冷えや足のむくみの改善が期待できます。
また疲労回復効果もありますので、ぜひお試しください。
脳の働きアップ
脳を心臓より下にすることで、脳に血液がよく行きわたるようになります。
脳にしっかり血液が行きわたることで、脳の働きがグンとアップするんですよ。
仕事や勉強で煮詰まった時に行ってみましょう。
頭の回転がなめらかになって、効率よく働けたり、勉強がはかどったりするようになると思いますよ!
ただし、やりすぎにはご注意下さい。
頭に血がのぼるっていいますよね。
あまり血がのぼりすぎたら、血管がハレツしてしまいますから、ほどほどにお願いしますね。
バランス力+集中力アップ
孔雀の羽のポーズには、非常にバランス力が求められます。
このポーズを上手に行うことができるようになると、バランス力がグッとアップ!
また、バランスを取るためには、集中力が必要です。
孔雀の羽のポーズでバランスを取ろうと頑張ることで、集中力が鍛えられるんですよ。
二の腕引き締め
孔雀の羽のポーズでは、二の腕の筋肉を非常に使います。
ですから、二の腕の引きしめ効果抜群です。
二の腕がたるんでいるなあと気になっている方には、良い効果が生まれるかも!
孔雀の羽のポーズのやり方
それでは、孔雀の羽のポーズのやり方を説明していきます。
- 四つばいになる。
- 四つばいの姿勢のまま、ひじから指先までを床につける。
- おしりを高く持ち上げ、できるだけ足をひじに近づける。
- 片足をゆっくりと上にあげる。この時、徐々に肩と腕に重心をかけていく。
- 反対側の足もゆっくりと上にあげていく。無理やり上にあげるのではなく、肩と腕に重心をかけることで自然に足が浮かんでしまったというような感覚で、静かに足を持ち上げよう。
- 両足を上に伸ばしてバランスを取る。
- 片足ずつゆっくりとおろして、元に戻る。
孔雀の羽のポーズの注意点
孔雀の羽のポーズを避けたほうがよい方
首や肩、背中、腰などにケガや痛みがある方は、控えましょう。
また高血圧の方、低血圧の方、生理中や妊娠中の方も控えるようにお願いします。
頭痛の方、心臓に異常がある方も控えましょう。
初心者はプロに見てもらいながら行おう
孔雀の羽のポーズは上級者向けのポーズです。
初めてこのポーズに挑戦する時は、近くにインストラクターの先生など、プロが見守っている時に行うようにしましょう。
まだ一度も行ったことがないのに勝手に一人で練習をくりかえしてしまうと、大けがにつながることもあります。
元気になったり、キレイになったりしたくてヨガを行っているのに、ケガをしてしまったら台無しです。
初めての時は、一人で無理に挑戦しないようにお願いしますね。
まとめ
孔雀の羽のポーズは、嬉しい効果がたくさんあります。
ただ、やり方をまちがってしまうと、大けがにつながることもあることも事実です。
もちろん、正しくキチンと行えば、何も危険はありませんよ。
ですから、初めての方は絶対に、プロと共に行ってくださいね!