ハッピーベイビーのポーズ|6つの効果とやり方を解説

真夏の到来で外は暑く室内はエアコンで冷え込み、気づかないうちに身体はストレスを受け緊張を感じています。

そのままにしておくと内臓機能の低下や呼吸が浅くなることによって頭痛を引き起こし、自律神経のコントロールがとれず無気力になるなど、様々な不調をきたします。

そこで今回は、夜のお休みタイムにぴったりな身体だけでなく心も整える「ハッピーベイビーのポーズ」の効果を6選紹介します!

ハッピーベイビーのポーズとは

ハッピーベイビーのポーズとは

サンスクリット語でアーナンダ・バラ・アーサナ(Ananda Balasana)といい、アーナンダは「幸福や至福」、バーラは「赤ちゃん」、アーサナは「ポーズ」の意味です。

英語では「Happy Baby Pose」と呼ばれ、文字通り赤ちゃんが楽しそうに手足を動かす姿をモチーフにしたポーズです。

仰向けで膝を曲げ、寝転ぶだけの簡単なポーズですが、背中を伸ばし、お尻や腿裏をストレッチできるなどヨガクラスの中ではクールダウンとして用いる場合も多く、下半身の力みを深く解いたり柔軟性を高めるにも効果的なポーズです。

ハッピーベイビーのポーズの効果6選

効果1:疲労回復効果

効果1:疲労回復効果

背中やお尻、太ももの裏まで心地よく伸ばす「ハッピーベイビーのポーズ」は体の疲れを解き放ち全身をリラックスさせることができます。

下半身の血行をよくすることで疲労回復効果を得られ、リフレッシュ効果にもつながります。

効果2:自律神経を整えてストレス解消

効果2:自律神経を整えてストレス解消

「自律神経」は私たちの意思とは関係なく働き、内臓や体温などを調整しています。

背骨にも広がり緊張している状態を「交感神経」、リラックスしている状態を「副交感神経」といい、互いにバランスがとれていることで心身共に安定した健康状態を保ちます。

自律神経が乱れると心や体にさまざまな支障が出ますが、現代人は日々のストレスにより脳が過緊張になり、それにより身体もこわばり「交感神経」が優位になりがちです。

夜リラックスしたいのにドキドキしてしまったり、眠りたいのに目の奥がギラギラしてしまうなど「副交感神経」が必要な時に引き出せないでいるのです。

そんな時には背骨まわりをストレッチすることで自律神経を刺激し交感神経のバランスを整えましょう。

さらに、左右に揺れる動作は副交感神経を高め脳を休めます。

効果3:つらい腰痛を緩和

効果3:つらい腰痛を緩和

腰痛には原因が明確で手術をして治すタイプと、原因がはっきりしておらず症状に合わせて休息・伸ばす・鍛えることで治す腰痛があります。

①椎間板性腰痛
前屈した時に椎骨と椎骨の間にある「椎間板」が圧迫されて痛みが出るタイプで、デスクワークの人に多く、ストレッチと背骨を鍛える筋トレをすると緩和します。

②椎間関節性腰痛
反り腰の状態でいると発症する腰痛です。
お腹が大きい妊婦さんや赤ちゃんを抱っこした時、お腹の力を抜いて立った姿勢などに起こりやく、ストレッチと腹部を鍛える筋トレをすると緩和します。

③仙腸関節性腰痛
身体をツイストしたり重い物を持った時などに、お尻近くにある仙骨のつけ根に炎症が起こり痛みます。
産後ほ女性に多い腰痛で、ストレッチと骨盤の歪みを整えるヨガで改善します。

④筋性腰痛
重い物を過度に持ち続けたり、同じ姿勢を続けたときに筋肉が炎症する「筋肉痛」で、腰を休ませることと痛い箇所をマッサージすることで緩和します。

①〜④はハッピーベイビーのポーズを練習することで、背骨を伸ばすストレッチ効果、股関節の柔軟性を高めて骨盤の歪みを整える効果を得られ腰痛緩和につながります。

効果4:腸活!便秘解消

効果4:腸活!便秘解消

腸内環境の一番の大敵は「ストレス」です。

もはや誰もが抱えることですが、ストレスが多くなると便秘や下痢を引き起こします。

ストレス=緊張状態と置き換えられ「自律神経の働き」とも考えられます。

効果2でお伝えしたように、自律神経は交感神経と副交感神経が互いにバランスをとることが良い状態です。

ストレスを感じると交感神経が優位になります。

しかし、腸の蠕動運動を支配しているのは副交感神経です。

ストレスが溜まると腸の動きが鈍くなり便秘になったり神経性の下痢が引き起こされます。

「ハッピーベイビーのポーズ」で自律神経を整え、骨盤の位置を整えることで程よく下腹部にも刺激がはいります。

優しい腸活ポーズとしてピッタリです。

効果5:生理中のストレスを緩和

効果5:生理中のストレスを緩和

ハッピーベイビーのポーズは股関節の屈曲(曲げる動作)を深めるので、骨盤周辺の巡りを良くします。

特に、太ももの付け根にある鼠径リンパ節(そけいりんぱせつ)に刺激を与えてること、ポーズによるストレッチ効果で筋肉内にある深層のリンパ管にアプローチし、老廃物を流しやすくできます。

それにより、下半身の血行促進、血液や体液の巡りのもよくなり生理中の下半身のむくみや重だるさを和らげます。

生理中は骨盤が開いていくので寄り添うように優しく緩める意識で行うと効果倍増です!

効果6:「幸せホルモン」で妊婦さんの不調を緩和

効果6:「幸せホルモン」で妊婦さんの不調を緩和

妊娠さんが安定期に入ってから行っていただくのもおすすめです。

ママとお腹の胎児が一緒に揺れる動作は、幸せホルモンの「オキシトシン」を分泌します。

オキシトシンは安らぎを与え「幸福感」をもたらします。

それにより、ストレス軽減や免疫力アップも期待できると言われています。

妊婦さんの不調に多い腰痛も緩和させるポーズですから、ぜひ行ってみてください。

ただし、お腹が大きくなると仰向けが辛い場合もありますので痛みが出る場合は行わないようにしましょう。

ハッピーベイビーのポーズの正しいやり方

ハッピーベイビーのポーズの正しいやり方

やり方

  1. 仰向けになり、両脚をそろえます
  2. 膝を曲げ両手で膝を胸に引き寄せます
  3. 膝を胸の外側まで開きます
  4. 膝が90度の角度になるように脛を天井に向かって伸ばし、足うらの土踏まずを外側から掴む。
  5. 静かに5呼吸繰り返します。心地よければ左右に揺れましょう

バリエーション

  1. 「土踏まず」の内側を持つ
  2. 足の親指を手の人差し指と中指でフックのようなに引っ掛け親指で支えます。

ポイント

  1. 肩が浮かないように、背中全体を広くマットにあずけます。
  2. お尻が浮かないように、尻尾を床に傾けていく(骨盤前傾にしていくイメージ)
  3. 首の後ろを伸ばし、頭はマットに預ける

軽減

  1. お尻が床から浮いてしまう場合は、膝90度を緩め、足首〜すねで楽に持てる位置でキープしてみましょう。
  2. 頭・肩・背中が床につき、呼吸が無理なく保てているかという点を優先してホールドしましょう。
  3. それでも強ばる場合は、内ももを持ち優しく引き寄せキープします。

今日からハッピーベイビーのポーズで一日のリセットを始めましょう

今日からハッピーベイビーのポーズで一日のリセットを始めましょう

6つの効果に共通するのは、ストレスが解消されるということ。

ポーズをほどいた後におとずれる、全身が巡る心地の良い感覚を意識し良い眠りに繋げてください。

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