腰痛持ちでも座って瞑想すべき!?腰痛でもラクに座るヨガの瞑想の教え

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腰痛持ちだから座っているのが苦痛、あぐらの姿勢で座ると腰やヒザが痛くなる、という人でも瞑想してみたいと考える人は少なくありません。

痛みや苦痛を我慢してでも瞑想した方がいいの?
腰痛もちでも不快感なく瞑想する方法はないの?

この記事ではヨガインストラクターの筆者が、腰痛持ちの方でも快適に瞑想するための練習方法についてご紹介します。

腰痛持ちでも座って瞑想すべき理由

快適に座るためには体を整える必要がある、だから先にポーズをする

腰痛のレベルや状態にもよりますが、基本的には腰痛がある人でも瞑想は座って行うことが推奨されています。

そもそも瞑想は睡眠とは異なり、眠ってしまっては瞑想になりません。

しかしほとんどの人が仰向けになる=「眠る」という習慣がカラダに身についてしまっているため、仰向けになった途端に睡魔に襲われ、瞑想をしているつもりでも気がついたら寝てしまっていた、ということになりがち。

そのため、初心者であれば短い時間でいいので座って行う瞑想を練習した方が効果を体感でき、瞑想そのものが上達していくのです。

腰痛持ちでなくても瞑想でなくても「ただ座る」ことは難しい

腰痛持ちでなくても「ただ座る」ことは難しい

瞑想に近いものに「座禅」がありますが、私のように腰痛はなく日頃から瞑想を練習していても、お寺などで「座禅会」に参加すると足がしびれたり、座り直したくなったりしてなかなかじっと座ってはいられません。

つまり、腰痛持ちでなくても「ただ座る」というのは簡単なことではないのです。

そして「ただ座る」ことの難しさを感じるたびに、「ヨガはよく考えられているなぁ」と感じます。

どういうことかというと、ヨガでは「ポーズ」の後に「呼吸法」を実践し、その後に「瞑想」をするように練習の順番を指示しているからです。

快適に座るためにはカラダを整える必要がある、だから先にポーズをする

快適に座るためには体を整える必要がある、だから先にポーズをする

具体的にはヨガの教えの「八支則アシュタンガ」というものがそれに当たります。

ヨガの基本的な教えで、我々が日々ヨガをどのように実践していくべきかを示し、八支則アシュタンガで示された段階を踏んでヨガを実践することで、ヨガの最終の目的である「悟りサマディ」に到達すると教えています。

私たちは誰でも日常生活の中でストレスがあったり、カラダの使い方の癖があったり、筋肉や骨格にコリや歪みがあるため、安定して座ることが難しい状態になっています。

快適に座るための八支則アシュタンガの順番

  1. 日常生活を穏やかに営む。
  2. ポーズでカラダを整える。
  3. 呼吸で心や頭を落ち着かせる。
  4. はじめて静かに座ることができるようになる。
  5. 瞑想に入れる。

ですから、原則としてヨガのクラスでも瞑想は最後に行います。

クラスの最初から瞑想できる人であれば、クラスに参加する必要はないのです。

つまり、腰痛持ちの人ほど、ポーズで心身を整えることで「座る」ことがスムーズになる可能性が高いのです。

私自身も日頃のセルフプラクティスではまずは軽く呼吸を整えてから、ポーズ、呼吸法、瞑想と順番を守っています。

ヨガのポーズで腰痛を和らげれば座りやすくなる

正座で瞑想

特に原因不明の腰痛や慢性的な腰痛に悩まされている人ほど、ヨガのポーズを行ってから座ることをオススメします。

原因不明の腰痛や慢性腰痛は、ストレスや脳疲労、運動不足が原因であることも多いため、ヨガのポーズは腰痛対策にも最適です。

腰痛に良いとされるヨガのポーズを3〜4ポーズ取って呼吸法を行なってからであれば、何もしない時よりずっと痛みや不快感なく座って瞑想することができるはずです。

座る場所はイスでも構わないですし、正座でも良いのです。

もちろん、腰痛の原因が骨格や神経にあるとわかっている場合は、治療を優先させてくださいね。

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腰痛持ちでも座って瞑想するために、「あぐら」にこだわらない

「あぐら」でしなければいけないなんてことは全くありません。

自分が快適に座っていられるように工夫をしてから瞑想に取り組むようにします。

快適に瞑想するための工夫方法

  • 瞑想を行う場合も、座布団の上に座る。
  • 座布団を半分に折ってお尻をやや持ち上げる。
  • 背中を壁に当てるなどの工夫をする。
  • イスに座ったときに足の裏が床につかないのであれば、台などを置いて足の裏がぴったりつくようにする。
  • 背もたれに背中をぴったり当てる。
  • 背もたれにクッションを当てる。

「瞑想=無の状態」と勘違いしている人も多いですが、それは目を閉じた瞬間に訪れるものではなく、徐々に「無」や「静」の状態になっていくものです。

そして「無の状態」になるまでには、誰でも時間がかかります。

その時間には個人差がありますが、上級者でも5分、初心者ですと15分程度は黙って座っていなければ、瞑想状態には入れません。

そのため、15分程度はカラダを動かさずに快適に座っていられるポジションや場所を最初に作っておくことはとても大切なのです。

腰痛であっても寝たきりの生活をしていないのであれば、イス・クッション・座布団・ブロックなどのさまざまな小道具をフル活用して、ぜひ安定して座れる場所で瞑想を練習してください。

ヨガニドラを行なってから「座る瞑想」をするのもOK

ヨガニドラ

仰向けでできる瞑想に「ヨガニドラ」というテクニックがありますが、これも眠ってしまう人が多く、眠りヨガといわれるほどです。

ヨガニドラも本来は眠ってしまうと効果が半減するのですが、万一眠ってしまってもOKとされています。

また、座って行う瞑想に比べると「肉体」をリラックスさせる効果が高い瞑想で、「悟りサマディ」を目指す前段階の瞑想とはやや異なる、どちらかと言うとリラクゼーションのテクニックです。

腰痛でポーズが取れない人はヨガニドラで肉体をゆるめた後に、短くても座る瞑想の時間を持つという練習方法を取ってみるのも良いでしょう。

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腰痛の人はヨガから瞑想

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「腰痛持ちだから瞑想ができない」とあきらめる前に、まずはヨガのポーズでほぐす、ヨガニドラでゆるめる、といった肉体のケアを行った後に座るという順番を守ってみて、座る時間を少しずつ長くしてみてください。

座れる時間が徐々に長くなってきたとき、腰痛もどんどん気にならなくなっていることでしょう。

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