確かに私たちが日常で手にするほとんどの加工食品にはかなりの「糖質」が含まれているので、減らす意識は大切です。
せめて自炊するときは罪悪感の少ない甘味を選ぶようにするとプチ糖質制限になります。
そこで本記事ではおすすめの甘味料をご紹介。
【糖質制限中の方必見】ダイエット中でも安心の甘味料おすすめ5選
1.カロリーも糖質もゼロなのに砂糖と同じ美味しさの「ラカント」
「ラカント」とは中国に自生する植物「羅漢果」を原料として作られる天然甘味料で、カロリーも糖質もゼロという素晴らしい素材。
日本で販売されている「ラカント」は、サラヤ株式会社の特許技術により「羅漢果エキス」にとうもろこしなどの植物を発酵することで得られる甘味「エリスリトール」を添加して作られたもので、粉末タイプからシロップタイプまで市販されているので、用途に応じて使い分けることもできます。
さらに一般的な砂糖と同じ甘さのため、計量せずに普段使っている砂糖と同じように使うことができます。加熱しても甘さが変わらないので煮物からケーキまで万能に使えるのも魅力です。羅漢果そのものは現地では「長寿の神果」として古くから漢方として利用され、風邪や肝臓の不調などにも利用されている安全性の高い植物です。
2.ハーブの世界でもお馴染みの「ステビア」
ハーブが好きな人には馴染みのある「ステビア」。
キク科の植物でパラグアイやブラジルなどに自生し、栽培もされています。
アメリカの先住民族が心臓病や高血圧の治療に用いていた歴史ある植物で、その経験から日本はもちろん世界中で安全性の高い甘味料として利用されています。
糖質は含まれず血糖値を上昇させないので血糖値や糖尿が気になる方にはとてもオススメ。
ドライハーブとして販売されているだけでなく、パウダータイプも市販されていますが、非常に甘く、その甘さは砂糖の200倍とされるため量の調整が必要になります。
個人的にはドライハーブの状態で甘みのないハーブティーや、酸味の強いハーブティーにごく少量添加するのがお気に入りです。
3.腸内環境を整えてくれる甘味料といえば「甜菜糖」
計量などせず、いつもと同じように砂糖を使いたい人に、ラカントと同様におすすめできる甘味料が「甜菜糖(てんさいとう)」です。
原料は砂糖大根やビートと呼ばれる野菜で、日本で購入できる甜菜糖のほとんどは北海道産です。
甜菜糖にはオリゴ糖が豊富に含まれていて、オリゴ糖は摂取すると腸内で腸内細菌の餌となり、腸内環境を整えることに役立ちます。
日本では料理の際に白砂糖を使う家庭が多いですが、フランス料理では甘味付けにはほぼ甜菜糖が使われているとされ、甜菜糖の生産量もフランスが世界一です。
完全に精製されていないので、見た目が茶色ですが、その分ミネラル成分が豊富に含まれます。
甜菜糖と同じ「ブラウンシュガー(精製されていない砂糖)」には、他にも「きび砂糖」や「黒糖」などがありますが、使いやすさや味の癖のなさから、個人的に甜菜糖がもっともオススメです。
4.ミネラルを補いたいなら「ココナッツシュガー」
ココナッツの花の蜜から作られるココナッツシュガーもブラウンシュガーに分類され、亜鉛・リン・マグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれることから、ここ数年で人気急上昇の甘味料となっています。
普通の砂糖と同じように使用できますが、味は黒砂糖に似ていて甘さはやや控えめ。独特の風味もありますが、ココナッツの風味は全くしません。
精製されていないので、体内への吸収に時間がかかることから、ココナッツシュガーは低GI値であり血糖値の上昇が穏やかであることもメリットです。
オーガニック製品が好きな人や、ココナッツオイルなどを使用している人から人気の高い甘味料になっています。
5.アーユルヴェーダでは薬と同等とされる「生蜂蜜」
とろっとしたシロップ状だったり低温では固まってしまうなど、多少の使いにくさはあるにせよ、生蜂蜜は非常に健康に良い甘味料の一つです。
特にインドにおけるアーユルヴェーダでは蜂蜜はお薬と同等に扱われ、咳止めや傷などの外傷・消化管や血管の浄化・生命エネルギーの向上にも効果があると考えられています。
ちなみにここでいう蜂蜜とは、加熱精製処理されていない「生」の蜂蜜です。
アーユルヴェーダではドーシャといって「火」「水」「風」のエネルギーバランスの乱れが病気の原因になると考えますが、生蜂蜜には「カパ=水」のエネルギーを抑制する作用があると考えられており、例えばやる気のなさ、むくみ、停滞、ダイエットにも効果的だと考えられています。
特に寝る前に大さじ1杯の生蜂蜜を摂取することで、脳に必要な栄養素の糖が就寝中にも行き渡り、成長ホルモンの分泌など脳機能が活性することで脂肪燃焼しやすい状態になるとされます。
他にも蜂蜜にはさまざまなポリフェノール類やミネラル分が含まれるので、抗酸化作用や腸内環境を整えることにも役立ち、健康にも美容にも有効です。
ただし、先に紹介した糖質とは異なり、砂糖と同じような糖質やカロリーがあるので、摂取しすぎには注意が必要です。
人工甘味料には要注意
アステルパームやスクラロースなどの人工甘味料がダイエット食品に多く用いられていますが、人口甘味料は舌でも血糖値が上昇してしまうことがあり、インスリンが分泌されることで太りやすくなるリスクがあることが指摘されています。
また、人工甘味料には中毒性や依存性があることも報道されるようになり、これらの情報についてはいずれも研究段階ですが、人工甘味料の取り扱いは難しいということが現時点で間違いなく言えることになります。
まとめ
甘味は脳にも心にも必要なもの。
でも、ダイエットや健康に気を遣いたい人ほどどんな甘味を摂取するか気を配ることが大切です。
少なくとも精製された白砂糖だけはなるべく避けるように意識したいですね。
シュガーレスやシュガーフリーの生活を意識すると、それだけで驚くほど体調が良くなる人は案外多いのです。