せっかく買ってきたのに、口に合わなかったらがっかりですよね。
一方で「オートミールっておいしい!」「毎日食べて〇kgやせた」と言っている人が多いのも事実。
どうしてオートミールは人によってこれほど好みが分かれるのでしょうか?
そこで本記事では「オートミールをおいしく食べるためのコツ」を解説。
ここを読めばせっかく買ったオートミールを余すことなく、おいしく食べられるでしょう。
なぜオートミールをまずいと感じるのか?
オートミールはオーツ麦(燕麦)を食べやすく加工したシリアルの一種で、味自体はほとんどなく、麦独特の香りがほんのりとする程度。
でも「コーンフレークやグラノーラと似たような食べ物」と思って食べると、味はしないし歯ごたえもなく「まずい」と感じてしまいます。
オートミールを「まずい」と感じる主な原因は次の5つ。
- 見た目
- 舌触り
- 香り
- 味付けをしていない
- 種類と料理法がマッチしていない
オートミールは米と比較するとデンプン量が少ないため、かみしめてもほとんど甘みは感じません。
初めてオートミール粥を作った方は、ドロッとした茶色っぽい見た目に食べる前から苦手意識をもってしまう方も多いでしょう。
そして、恐る恐る口に運んでみても特にうまみを感じられず…慣れないオートミールの香りに「まずい」と感じてしまうのは仕方がないのかもしれません。
では、オートミールを「おいしい」と言っている人が多いのはどうしてなのでしょうか?
オートミールをおいしく食べるコツ5つ
実は、オートミールをおいしく食べるにはコツが必要なのです。
- 味や香り付けをしっかりとする
- 他の調理方法をいろいろ試してみる
- オートミールの種類を変えてみる
- 加熱時間を変えてみる
- 違うメーカーを試してみる
では順に解説していきましょう。
コツ①:味や香り付けをしっかりとする
オートミールをおいしく食べるコツ1つ目は、しっかりと味をつけ香りを足すこと。
オートミールをまずいと感じるのは「麦の風味に慣れていない」のが原因だと考えられます。
ですから最初のうちは、はっきりとした味と香りをつけると食べやすくなるでしょう。
オーバーナイトオーツなど「甘い系」で食べる場合は、シナモンやコーヒー、ココアなどで香りを足すと麦の香りが和らぐのでおすすめ。
おかゆにする場合も気持ちしっかりめに味をつけ、コショウ、ショウガ、ニンニク、ごま油など風味のあるものを足してみてください。
不思議なことに食べ慣れてくると、何も味をつけなくても最初ほどまずいと感じなくなります。
コツ②:他の調理方法をいろいろ試してみる
オートミールをおいしく食べるコツ2つ目は、他の調理方法をいろいろ試してみること。
オートミールは「味がない」のが「まずい」と言われる原因の1つですが、それを逆手にとっていろんな味付けにチャレンジしてみましょう。
特にオートミールの香りが感じにくくなる食品との組み合わせがおすすめ。
- 牛乳、豆乳、アーモンドミルク、飲むヨーグルトなどのミルク類
- ヨーグルト(あらかじめオートミールを牛乳などでふやかしておく)
- チーズ
- パンチの効いた味の中華風スープ
- お好み焼き
この他、パンケーキやクッキー、スコーンなどお菓子類はハズレなくおいしく食べられるでしょう。
コツ③:オートミールの種類を変えてみる
オートミールをおいしく食べるコツ3つ目は、オートミールの種類を変えてみること。
オートミールの種類と特徴
オートミールは加工方法によって種類がいろいろあり、それぞれ食感が大きく異なります。
オートミールの加工方法でよく見かけるのは次の3種類。
- ロールドオーツ:オーツ麦を蒸して平たくプレスし乾燥させたもの
- クイックオーツ:ロールドオーツを細かくカットしたもの
- インスタントオーツ:ロールドオーツを調理・乾燥したもので、加熱しなくてもすぐに食べられるもの
この中ではロールドオーツが加熱しても粘りがでにくく、一番かみ応えがあります。
一方、クイックオーツとインスタントオーツは粒が細かいため、調理時間は短くて済みますが加熱すると粘りが強く出るのが特徴。
白ご飯で例えると、ロールドオーツは普通に炊いたご飯で、クイックオーツやインスタントオーツは水分の少ない固めのおかゆのような感じです。
ですからオートミールのドロリとした食感が苦手な人は、ロールドオーツだとおいしく食べられるかもしれません。
オートミールの種類と味付けの相性
オートミールはどれもオーツ麦が原料なのに、なぜか加工方法によって「味の相性」が異なります
例えば「ロールドオーツにはしょっぱい系」とか「クイックオーツは甘いオーバーナイトオーツ」など。
ただこれは一例で、合う・合わないは個人の好みによるところが大きく、結局は自分でいろいろ試してみるしかありません。
ですから初めて新しい種類のオートミールを購入したら、一通りいろんな味付けをしてみることをおすすめします。
オートミールは想像以上に奥が深いので、新しい発見があるかもしれません。
コツ④:加熱時間を変えてみる
オートミールをおいしく食べるコツ4つ目は、加熱時間を変えてみること。
オートミールは種類によってふやかす時間が異なります。
※電子レンジ600W:オートミール30g、水分150ccの場合
上記のように種類によって調理時間が異なるので、レシピを見ながら作ってもうまく出来ないことがあります。
失敗しがちな例は次のとおり。
- ロールドオーツの加熱時間が足りなく、ボソボソとして固い
- クイックオーツやインスタントオーツを加熱しすぎてドロドロになる
慣れてくるとレシピの加熱時間を見て「これはクイックオーツ向けのレシピだな」などとわかるようになってきます。
取りあえずオートミールが「まずい」と思う方は、加熱時間が適当かどうか確認してみるといいかもしれません。
コツ⑤:違うメーカーを試してみる
オートミールをおいしく食べるコツ5つ目は、違うメーカーを試してみること。
例えば同じロールドオーツでも、メーカーによって粒の大きさや風味が異なります。
特に風味は好き嫌いに大きく影響するため、オートミールが苦手な方は違うメーカーのものを試してみると良いでしょう。
オートミール初心者におすすめのメニュー
オートミールを食べ慣れていない方は、香りの強い食品と組み合わせると食べやすくなります。
ここでは料理とは言えないくらい、簡単なレシピを2つご紹介しましょう。
オートミールカレー
カレーライスのご飯をオートミールに置き換えたら、カレーがヘルシーメニューに。
オートミール:30g
水:50cc
レトルトカレー:1食分(手作りでも可)
【作り方】
- 耐熱容器にオートミールと水を入れ、電子レンジ(600W)で1分加熱後、軽くほぐす。
- ①に温めたカレーをかける
納豆チーズ丼
納豆とチーズの香りでオートミールが苦手な人もおいしく食べられます。
オートミール:30g
水:50cc
納豆:1パック
スライスチーズ:1枚
しょうゆ:適量
【作り方】
- 耐熱容器にオートミールと水を入れ、電子レンジ(600W)で1分加熱後、軽くほぐす。
- ①に残りの材料を入れて、電子レンジで1分加熱。お好みで刻みネギや刻みノリをちらす。
もっとボリュームが欲しい時は、②で溶き卵とマヨネーズ少々を入れてみてください。
栄養満点でお腹も心も満足感でいっぱいになれるでしょう。
下記の炒飯は、言われなければオートミールが入っていると気づかれないので、オートミールが苦手な方にこそ試してほしい一品です。
まとめ
オートミールは味をつけないとお世辞にもおいしいとは言い難い食品。
実は筆者も初めてオートミールがゆを口にした時は、最後まで食べきることができませんでした。
その時は「もう2度と口にすることはないだろう」と思っていたのに、コツを覚えた今では毎日欠かさず食べるほどはまっています。
そして、以前どうしてそんなに「オートミールはまずい」と思ったのか、もう思い出せません。
本記事を読んで、オートミールを敬遠していた方が「意外とおいしいかも」とオートミールの良さに気付いていただければ幸いです。