ヨガクラスの疑問!サットサンガってなに?座談会とはどう違うの?

ヨガのクラスに参加すると、時々「次週はサットサンガを行います」といった言い方で先生が案内してくれることがあります。

サットサンガってなに?そう思われる方も多いはずです。

ここではサットサンガについてその役割や効果などを詳しく解説していきましょう。

サットサンガってなに?

サットサンガってなに?

サットサンガとは「サット(真理、純粋)」「サンガ(集まり、同席する)」という意味からなる言葉で、多くのヨガクラスでは「サットサンガ=純粋な集まり」とか「真実の語り合い」と訳されています。

本来「修行」を目的としているヨガのアシュラムでは、毎日朝晩サットサンガが行われているとされます。

日本のヨガクラスで「サットサンガ」を行う時は、生徒さんが集まって「お話をする」というイメージなります。

座談会のイメージに近いといって良いでしょう。

では日本のヨガクラスではどのようなサットサンガが提供されていることが多いか、いくつかの種類をご紹介します。

ヨガクラスにおけるサットサンガの種類

ヨガクラスにおけるサットサンガの種類

テーマのあるサットサンガ

ただ生徒が集まっておしゃべりをするだけでは、終始雑談に終わってしまいます。

それも悪くはないですが、サットサンガはより神聖な時間にすることを最初から意図しています。

そのため、やはりインストラクターがファシリテーターを担ったり、講師を呼んだりして、ある程度テーマを決めてそのテーマから会話を自由に繰り広げていくと効果的なサットサンガになりやすいです。

例えば瞑想や呼吸法は個人的な経験であり、正解がわかりにくいもの。

自分が瞑想でどんな経験や気づきを得ているかを集っている人に言葉にしてシェアするだけで、色々なフィードバックがもらえますし、他の人がどんな瞑想をしているのかも参考にすることができます。

正解のないテーマをサットサンガのテーマにするのはとても有益です。

ヨガ哲学のサットサンガなども人気ですね。

キールタンやマントラと楽しむサットサンガ

インド版の賛美歌とも呼ばれるキールタンや、聖なる音とされるマントラも、一人ではなかなか深められないもの。

それぞれ声のヨガとか音のヨガと言われ、声に出して歌を歌ったりマントラを唱え続けることで自然に瞑想状態に入ったり、知らぬ間に心に溜まっていて汚れを浄化してくれたりします。

そのためキールタンやマントラのサットサンガに参加して涙を流す人は多くいます。

キールタンやマントラをテーマにしたサットサンガを探して参加するのもありですし、集まった誰かがキールタンやマントラの話をしはじめたら、そこにジョインして盛り上げていくのも良いでしょう。

踊ってもOKですし、泣いてもOK。楽しんだもの勝ちです!

スナックと共に楽しむサットサンガ

私がお気に入りのサットサンガはベジタリアンスナックを持ち寄ったサットサンガです。

私はベジタリアンではありませんが、ベジタリアンフードは大好き。

「ベジタリアンサットサンガ」では、普段自分ではなかなか作れないベジスナックやシュガーフリースイーツなどをみんなで持ち寄りそれを食べながら座談を楽しみます。

ワンバターンになりがちなベジレシピのアイディアをもらえたり、普段の食生活を見直すきっかけにも。

「ベジタリアン」について考えてみたいけれど、敷居が高いと感じる人も、サットサンガなら気軽に体験できるはずです。

雑談ではなく「サットサンガ」にするために必要なこと

雑談ではなく「サットサンガ」にするために必要なこと

基本的には「純粋なおしゃべり」を楽しむ時間なので、肩肘張らずに参加してOKなサットサンガ。

ポーズの練習より気楽に臨んでOKです。

ただし、神聖で上質な集いにするためにはちょっとした工夫が必要です。

そのために心がけて欲しいことが3つあります。

最初と最後は祈りや瞑想、マントラで終える。

サットサンガがはじまるときは、その集いによって、そこから始まる時間によって私たちがより高い精神性を持って生きるための知恵が授けられるよう、祈りからはじめるべきです。

特別な祈りの必要はありません。

みんなんで輪になって座ったら、背筋を伸ばして、目を閉じて、呼吸を整え「この集いの時間が有意義なものになりますように」と心に意図するだけです。

もしファシリテーターやインストラクターがいるのなら、その人が最初に呼吸法、マントラ、瞑想などを誘導してくれるはずなので、そこをしっかり気持ちを切り替えましょう。

もちろんサットサンガの終わりも同じように目を閉じて、集いの時間が持てたことに感謝します。

大切なことは積極的に参加すること

サットサンガに受け身で参加するのは良くありません。

みんなの話を聞いているだけで自分は何も発言しないのは失礼ですしフェアではありません。

とはいえ自分だけが発言するのも違います。

誰かが話す考えが自分の考えと違っていても、それを「違う」とジャッジして反撃したりするのも違います。

でも違和感を抱えたまま黙っているのも違います。

つまりサットサンガに「ちゃんと参加する」のはとても難しいことなのです。

サットサンガに「ちゃんと参加する」のに必要なテクニックは「共感」です。

「共感」と「同感」は違うことを知って参加して

サットサンガに参加するにあたりぜひ知っておいて欲しいことが「共感」と「同感」の違いです。

「わかる〜!」「私も〜!」「あるある〜!」というのを「共感」だと思っている人が多いですが、実はこれらは全部「同感」であり「共感」ではありません。

共感とは「共に感じる」こと。

話す相手とまったく違う考えであっても、相手の立場に立って、相手の目線で相手が話すことを体験してみること。

これが「共に感じる」になります。

そのため、大前提として「私だったら」という「私」を消す必要があります。

例えば、参加者の誰かが「瞑想していたら神様の声が聞こえてきて、なんだか怖かった」と話したとしましょう。

「わかるわかる!私も経験ある!」は同感です。

「何を言ってるの?勘違いでしょ」これは否定です。

まずは聞く相手の立場、同じ目線になって、「瞑想してみたら、神様の声が聞こえてきた」をイマジネーションの中で経験(体験)してみるのです。

すると「それってすごいね」とか「私はちょっとピンと来なかったけれど、でもいつか経験してみたい」とか「私も今やってみたけれど、私の場合、神様の声というよりは自分の内なる声なのかもしれないって思った」とか、同じことを経験してみた上での自分の経験や感想をシェアするのです。

すると話した相手は「共感」によって「わかってもらえた」とまず癒しが起こります。

さらに聞き手は「聞くことによって新たな経験や学び」を得ることができるのです。

これがサットサンガで体験したい「話す、聞くによる癒し」です。

まとめ

ヨガクラスの疑問!サットサンガってなに?座談会とはどう違うの?

いかがでしたか。

一見、ただの座談会のように思われるサットサンガですが、非常に奥深いものであり、ヨガのポーズ同様にプラクティス(練習)が必要です。

みなさん、ぜひサットサンガに参加したり、あるいは主催したりしてみてくださいね!

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