一般に新入社員や転勤、異動があった方に多く起こることとして知られていますが、今年は新型コロナウイルスによる外出自粛により、誰もが春先の無気力状態を経験するかもしれません。
既に、カラダがだるい、頭がボーっとする、寝ても疲れがとれないといった症状にお悩みの方もいるのでは?
今回は、そんな辛い「コロナ疲れ」「五月病」の抜け出し方のヒントをご紹介していきます。
コロナ疲れで加速!?五月病の原因、症状とは
五月業の原因は?
そもそもなぜ、「五月病」が起こるのでしょう。
それは4月に大きな緊張、ストレスを感じたカラダや心が、5月の連休により一気に緩み、自律神経のバランスが乱れることが原因だと考えられます。
一言でいうと、体内のあらゆる環境を整える神経のこと。
緊張や興奮しているときに優位になる“交感神経”と、リラックス状態のときに優位になる“副交感神経”の2つで成り立っており、バランスを保つことで健康的な状態を維持している。
自律神経は、内臓全体や血管などの働きをコントロールしているため、バランスが崩れるとあらゆる不調が起こってしまうのです。
気持ちの浮き沈みにも影響が及びます。
五月病で起こる不調の例
- めまい
- 頭痛
- 胃痛
- 倦怠感
- 無気力
- 眠気
- 睡眠障害
- 食欲不振or食欲爆発
自律神経の乱れが「五月病」の正体です。
コロナ疲れで加速する五月病
今年は、さらに新型コロナウイルスによる外出自粛により、「五月病」がより幅広い層で起こることが予想されます。
原因だと考えられる、自律神経の乱れが起こることが多いからです。
きっとみなさんが、初めての状況に困惑しストレスを抱えていることでしょう。
不安な気持ちや緊張、思うように行動できないイラ立ちにより“交感神経”ばかりが優位になっています。
自律神経が乱れ、肩こりやめまい、頭痛、胃痛、不眠といった症状が現れます。
また、この生活リズムに慣れ、メリハリのないだらけた生活になってしまうケースもあります。
1日の大半をベッドで過ごし、人に会わない生活に慣れてくると、今度は一気に“副交感神経”が優位に状態になります。
その結果、やる気が起きない、眠気が抜けないなど無気力な状態になってしまうことも懸念されます。
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コロナ疲れ・五月病の抜け出し方
「五月病」は時間と共に軽減されていくものですが、「コロナ疲れ」はいつまで続くか分かりません。
不調を抱えたまま日々を過ごしていくのは、もったいないこと。
どうにかして「コロナ疲れ」や「五月病」に対処していきたいですよね。
ここからは、抜け出し方のヒントをお伝えしていきます。
早起きをする
「だるい症状があるのに早起き!?」と思うかもしれませんが、自律神経を整えるためには規則正しい生活を送ることが一番です。
夜遅くまで起きていたり、食事時間が不規則になったりして生活リズムが乱れると、睡眠の質にも悪影響が及び不調がどんどん増えていきます。
乱れた生活を打破するには、まずは早起きです。
朝6時に起きれば、自然と夜は眠くなり良質な眠りがとれるようになりますし、朝日を浴びて1日をスタートすることで気持ちの浮き沈みも減っていきます。
深呼吸をする
自律神経をとても簡単に整える方法があります。
それが、深呼吸をすること。
人はストレスを抱えているときには、呼吸が浅くなっています。
深く息を吸いこむことで、リラックスモードへと切り替えることができます。
イライラしたり、不安な気持ちになってしまったときにも効果的。
毎日定期的に行えるように、「朝・晩ベッドで10回行う」「スマホを見たあとは必ず5回行う」などルールを決めておくのがオススメです。
親しい友人に話す
一人であれこれ考えていると、ストレスが溜まっていく一方です。
緊張を手放すために、気の知れた友人にグチや悩みを共有してみましょう。
オンラインであっても、とても良い気分転換になるはずです。
もし、友人に言いづらい場合は、専門のホットライン(電話相談)なども検討してみましょう。
暴飲暴食をやめる
飲酒と食べ過ぎは、一見ストレス解消に良さそうですが、内臓疲労を悪化させるためカラダにとってはダメージが大きいです。
結果的に、倦怠感や無気力といった症状につながってしまいます。
「疲れが抜けない」、「なんとなくダルい」といった方は、食生活を整えて内臓を休ませてあげることで、すぐに改善されることがありますよ。
食べ過ぎは、自律神経の乱れによっても起こるので、生活リズムを整えたり、深呼吸をしたりすることで防げることもあります。
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「何もしない」時間をつくる
自律神経を整えるためには、休息も大事です。
しっかり休んでいるつもりでも、ゲームをしたり、スマホを見たりしていると脳は覚醒しているので、意味がありません。
「何もしない」時間を作ってボーっと過ごしてみるのが有効です。
空や外の景色を眺めたり、お風呂につかってぼんやりしたり。頭の中を空っぽにする手段として、瞑想を取り入れるのもオススメです。
ヨガを取り入れる
自律神経を整えるのには、深呼吸が有効だとご紹介しましたが、呼吸と共にカラダを動かしていくヨガもうってつけ。
ヨガの流れるようなポーズは、“動く瞑想”とも言われています。
一つ一つのポーズに集中することで、何も考えない状態に導かれるため不安や緊張から解き放たれます。
血流も良くなり、適度な疲労により睡眠の質も良くなるでしょう。
「コロナ疲れ」や「五月病」を感じている方は、ヨガを終えたあとの爽快感をぜひ味わってみてください。
楽観的に考える
「五月病」になりやすい人、なりにくい人の違いは、考え方にもあります。
完璧主義であったり、何でも悪い方向に考えてしまったりする方は、ストレスや緊張を感じやすく不調に陥りやすいもの。
反対に、楽観的な人は「五月病」にはなりにくいのです。
「コロナ疲れ」も同じ。
ありあまる時間の中で、真剣に自分に向き合いすぎないようにすることです。
自粛期間中には、好きなだけ趣味に没頭したり、新しい料理に挑戦してみたり、楽しい予定を妄想したり、「きっと良い方向に進んでいく」と前向きに信じてみる気持ちを大事にしていきましょう。
コロナ疲れ・五月病に負けないように!
今年は「五月病」以上に深刻な症状が懸念される「コロナ疲れ」の存在もあり、今こそ一人一人が自分のケアをしていくことが大切です。
自律神経の乱れにより感じる不調は、工夫次第で軽減することができます。
ツラい倦怠感や無気力状態などを長引かせないように、自分に合った方法を見つけて、早めに対処していきましょう。