初めて「チャンティング」に出会うと、慣れない言葉と行為に焦ってしまうかも知れません。
今回は、「チャンティング」の意味や効果をご紹介します!
「チャンティング」って何?
チャンティングは「chanting」という英単語で、「詠唱する」という意味を持ちます。
ヨガの「チャンティング」とは、レッスンの始まりやおわりに「マントラ」を皆で唱えること。
ヨガのチャンティングは、サンスクリット語で行われます。
初めてチャンティングに出会うと、知らない言葉を唱えることに驚いたり躊躇したりするかも知れません。
しかし、慣れると意味が分からなくても、音がなんとなく心地よかったりしてくるものです。
マントラとは
「マントラ」とはサンスクリット語で、「文字」「言葉」「呪文」「真言」などの意味があります。
「Mantra」はManaは「考えること、心」、Traは「束縛やネガティヴな思考からの解放、自由」を意味します。
古代インドでは、僧侶が修行や精神統一、神への祈りの手段としてマントラを唱えていました。
マントラの内容や意味を理解することで、チャンティングがより興味深くなるかも知れません。
「チャンティング」を行う意味や効果3つ
「マントラ」を唱える「チャンティング」は、クラスの初めや終わりに皆で行われることがあります。
チャンティングを行う理由は何なのでしょうか?
その効果や意味をご紹介します。
集中力アップ
「マントラ」を唱える「チャンティング」は集中力アップにつながります。
チャンティングすることで、自分の声やまわりの声に集中し、雑念を捨てることができます。
チャンティングをレッスンの前に行うことで、これから始まるヨガレッスンへの気持ちが引き締まり集中力が高まります。
声を使ったバイブレーション
マントラのチャンティングは、耳に心地のいいものです。
声を使った音によるバイブレーションで、仲間と空間を共有できたり、世界とのつながりを感じたりできます。
あまり難しく考えずに、音のハーモニーやカラダに伝わってくるバイブレーションを楽しんでみましょう。
チャクラの活性化
ヨガの考え方のひとつに、チャクラというものがあります。
チャクラとは、サンスクリット語で「車輪」、「回る」などの意味を持つ言葉。
チャクラは「エネルギーが出入りしている場所」を意味し、人体には7つのチャクラがあると考えられています。
チャンティングをすることで、音のバイブレーションが全身に巡り、チャクラを活性化させる効果が期待できます。
「チャンティング」のマントラは覚えてなくても大丈夫?
主にサンスクリット語で行われるチャンティングは、「マントラを覚えた方がいいのかしら?」と心配になるかも知れません。
ヨガのレッスンでチャンティングを行う時は、インストラクターが唱えた後に、皆で唱えるのが通常の流れです。
なので、マントラを覚えていなくても、チャンティングをするのは難しくありません。
もちろん、マントラを覚えて意味を知ることで、より自信を持ってチャンティングができる可能性もあるでしょう。
「チャンティング」の代表的なマントラ2つ
ここではヨガのレッスンでよく使われる、代表的なマントラ2種をご紹介します。
どちらも聞いたことがあるかも知れませんね。
オーム
「オーム」は、最も代表的なマントラのひとつです。
「OM」もしくは「AUM」と書かれ、世界の始まりの音、ブラフマンの音と表現されています。
また「オーム」は「A」「U」「M」の3音から成る、最も短いマントラでもあり、それぞれの音には意味があると考えられています。
- 「A」は起きている状態
- 「U」は夢見ている状態
- 「M」は深く眠っている状態
「A」から「M」にかけて始まりから終わりを意味し、「宇宙を表す音」とも言われています。
「オーム」と皆で唱えると、心地よいハーモニーやバイブレーションが感じられます。
シャンティ
「シャンティ」もまた、代表的なマントラのひとつです。
「Shanti」は、「平和」「平穏」「静寂」などを意味する言葉。
シャンティは3回セットになっていて、3つの平和への願いを唱えています。
そうすることで、穏やかな心の状態になることが期待できるのです。
下記の3つの平和を願って唱えられます。
- 自分自身
- 他人
- 自然や世界
そんな3つの平和を願うチャンティングなのです。
「チャンティング」の意味や効果を知って深めよう
「チャンティング」は、深く考えずに、シンプルに音を楽しんでも良いものです。
しかし、意味を知るとまた別の楽しみ方ができるのも事実。
不思議で心地良い、「チャンティング」のハーモニーを楽しんでみてくださいね!