何をするにもなかなか手を抜けない人はいませんか?
熱心なのは素晴らしいことなのですが、自分が思っている以上に心と身体はストレスを感じて悲鳴をあげているかもしれません。
その結果、「最近、食べ過ぎてしまっている」「飲酒の量が増えた」「寝る時間も起きる時間もバラバラ」という人は、さまざまな生活習慣病のリスクが高まるということも考える必要があるでしょう。
そこで今回は、頑張り過ぎてしまう人に向けた「力を抜いてストレスケアをするヨガポーズ」を3つご紹介していきます。
それではさっそくスタートです!
「力を抜いて」ストレスケアするヨガポーズ3つ
- 合せきのポーズ
- 仰向けの合せきのポーズ
- ワニのポーズ
「よし、頑張ろう!」と気合いを入れることに慣れていると、「ちょっとゆっくりしたい」と思ったときに心をリラックスさせる術を忘れてしまいがち。
また、心と身体はつながっていますから、心が頑張っているときというのは肉体的な力みも生じているでしょう。
仮に、身体のみにフォーカスしても「力を入れよう」というときは比較的簡単にグッと力むことができますよね。
ですが、いざ「力を抜こう」と思ってもなかなか脱力できないものです。
このような心と身体に溜まった力みや緊張からくるストレスは、次の“緩める”アーサナ(ポーズ)でフワッと軽くしてあげましょう。
力を抜くヨガのポーズ①:合せきのポーズ
最初に行うのは、「合せきのポーズ(バッダ・コーナ・アーサナ)」。
バッダは“抑える”、コーナは“角度”という意味を持つ股関節を開いた姿勢で足の裏同士を合わせるポーズです。
力を抜くヨガ:合せきのポーズのやり方
- 足を伸ばして座ったら、ひざを曲げて外に開き両足の裏を合わせる
- 両手で足の甲をつかみ、スーッと上に伸びるように背筋を伸ばす~呼吸を5回
ポイント
- 両方のひざを床に近付けるように下ろします
- かかとは可能な範囲で恥骨の近くに引き寄せてください
- 骨盤を立てて座りましょう
- 余裕がある人は、腕を前に伸ばして前屈をした姿勢で呼吸を5回
ポイント
- 肩に力が入りやすい人は、手のひらを上に向けるとよいでしょう
ポイントはこの股関節を開くという部分で、それによって左右の骨盤のバランスが整い、安定して座ることが出来るようになるでしょう。
心身の弛緩・リラックスには安定した姿勢で座ることが欠かせません。
力を抜くヨガのポーズ②:仰向けの合せきのポーズ
続いては、「仰向けの合せきのポーズ(スプタ・バッダ・コーナ・アーサナ)」。
先におこなった「合せきのポーズ」の仰向けバージョンです。
力を抜くヨガ:仰向けの合せきのポーズのやり方
- 「合せきのポーズ」から、両手を身体のうしろについて上体を倒していき仰向けになる~呼吸を5回
ポイント
- 両腕は頭の上でそれぞれのひじをつかむか、身体の横に下ろしたままにしていてもよいです
ポイント
- 腰が反りすぎないように気を付けましょう
- ひざは床につかなくてもOK、無理のない開きでキープします
もし、ひざを開いたままうしろに倒れるのが難しいようなら、仰向けになってから合せきの姿勢を取ってもよいでしょう。
重力のままに自然とひざが開く感覚や股関節の解放感、腕を頭上に伸ばすことで胸・お腹のまわりも引き伸ばされて身体が緩み、心地よさが得られるポーズです。
力を抜くヨガのポーズ③:ワニのポーズ
最後のポーズは、「ワニのポーズ(マカラ・アーサナ)」。
マカラとは、神話に登場する怪魚で多くは“ワニ”のことを指すそう。
このポーズは、その姿がワニのように見えることに由来しています。
力を抜くヨガ:ワニのポーズのやり方
- うつ伏せになり、両手を重ねた上に額を乗せる~呼吸を5回
ポイント
- 足は腰幅に開き、かかとは外側に倒す(つま先同士が軽く触れるように)とより脱力感が高まります
- 腰に違和感がある人は、胸の下~お腹の下あたりにクッションや丸めた毛布などを置いてみるのもよいでしょう
両手を重ねた上に額を乗せたうつ伏せの姿勢は、腰だけではなくほかの部位へもストレスがかかりにくいと言われています。
腹部をしっかりと床につけ、気持ちを落ち着かせたら脱力感を存分に味わいましょう。
→ヨガのワニのポーズとは?5つの効果と正しいやり方を徹底解説
手を抜けず頑張り過ぎる人へオススメしたいリラックスヨガまとめ
先にお話ししたように、“力を抜く”というのは意外と簡単ではなかったりします。
心が緩むと身体が緩み、その反対もまた同じとお伝えしました。
ヨガは、心と身体のどちらからもアプローチすることが出来るので、頑張り過ぎてストレスから心身ともにカチコチになっている人ほど取り入れてもらいたいのです。
呼吸数は目安なのでこれよりも長く行っても良いですし、ほかにも照明を落とす、リラックスできる音楽を流すなどのアレンジを加えても〇。
ストレスはさまざまな不調のもとになりますので、溜め込まないうちに自分でケアすることが出来たら理想的です。
お風呂上がりや就寝前の時間を使って、日頃頑張っている自分をラクにしてあげませんか?