洗濯物を干しづらかったり、台所の棚の上にあるものを取りにくかったりと日常生活にも支障が出てしまいますよね。
何とか治したくても、なかなか治らない…。
そんなつらい四十肩をヨガで楽にしてみませんか?
ヨガで少しずつゆっくりと動かせば、きっとラクになりますよ。
では、四十肩をヨガで緩和する方法をご紹介していきます。
四十肩とは?
四十肩のはじまりは、ある日突然走る肩の痛みです。
多くの場合、片側の肩で起こります。
痛みは二の腕から手先にまで走り、大抵はしびれもあります。
眠れないほどの激しい痛みが4~5日続いた後、痛みは鈍いものに変わっていき、肩が動かしづらくなっていくのが四十肩の特徴です。
痛いからといって動かさずにいると、どんどん動かしづらくなり、ますます悪化してしまいます。
そうして、腕が上がらなくなっていき、治りづらくなってしまうのです。
五十肩とも呼ばれますが、40代や50代限定のものというわけではなく、40代~60代まで幅広くかかります。
20代、30代の方もかかってしまうことがあるので注意しましょう。
四十肩の原因は?
四十肩は、肩の関節が痛んでしまうことで起こります。
肩の関節にある腱板という組織が炎症を起こしてしまうのです。
腱板の炎症が、関節を覆う膜「関節包」にまで広がることで、四十肩は起こります。
なぜ、炎症が起こる原因は「老化による」ものではないかと言われてはいますが、それ以上のことはハッキリとわかっていません。
原因はどうあれつらいのが四十肩ですから、どうにか楽にしたいですよね。
そんなわけで、ヨガで少しでも四十肩が楽になる方法を、次にお伝えしていきます。
四十肩が少しでも楽になるヨガポーズ3選
はじめに気をつけたいことは、ヨガを行う時期についてです。
急激な痛みがある急性期のうちは安静にしておかなければなりません。
ヨガを控えることはもちろん、日常生活の中でもなるべく肩を動かさないように注意しましょう。
急性期が過ぎ、痛みが鈍くなってくる慢性期に入ったら、今度は徐々に動かしていかなければなりません。
ここでまだ肩を動かさずにいると、四十肩の治りが悪くなってしまうんです。
痛みが鈍く変わっていったその時こそ、ヨガを行う時期がきたといってよいでしょう。
無理のない範囲で、ゆっくりとヨガで動かしていきましょう。
両ひざ倒し
両ひざ倒しは、四十肩だけではなく、肩こりや腰痛の方にも効果があります。
朝起きる前にベッドの上で行ってもいいですし、夜寝る前に行ってもいいですね。
むずかしい動きではありませんので、一日2度でも、3度でも行ってOKです。
ご自分が気持ちいい~と思う範囲でゆっくりと行ってくださいね。
- 仰向けになる。
- 両手をできるだけ横に広げ、両ひざを立てる。
- 息を吸って吐きながら、ゆっくりと右側に倒していく。この時、ひざとひざが離れないように注意しよう。
- 息を吸って吐きながら、②に戻す。
- 息を吸って吐きながら、両ひざをゆっくりと左側に倒していく。
- 息を吸って吐きながら、②に戻す。
- これをゆっくりと3回繰り返して行う。
針遠しのポーズ
このポーズは、肩甲骨や背中がガチガチに固まってしまった方にオススメのポーズです。
ひどい肩こりでお悩みの方も、ぜひお試しください。
ただし、痛みのないように、くれぐれもムリをせずにゆっくり行って下さいね。
- 四つ這いになる。
- 左腕を右手の下に通す。右側を向いてこめかみは床につけよう。左手は天井の方に向ける。
- 息を吐きながら、30秒ほどキープする。
- 反対側も同じように行う。
ワニのポーズ
このポーズは四十肩だけではなく、腰痛にも効果的なポーズです。
また胸を広げるポーズになりますので、猫背の方にも効果的です。
猫背で悩んでいるという方もぜひ行ってみましょう。
こちらもムリのないようにゆっくりと行いましょう。
- 仰向けになる。
- 息を吐きながら、右膝を立てて、左足の上に置く。
- 息を吐きながら、右膝を左側に倒していく。左手でひざを押さえ、右手はできるだけ真横にのばす。顔は右側に向けていく。胸をゆったりと広げることを意識しよう。
- 息を吐きながら、30秒ほどキープする。
- 反対側も同じように行う。
→ヨガのワニのポーズとは?5つの効果と正しいやり方を徹底解説
注意点
ネットの情報を鵜呑みにしないように注意しよう
四十肩に効くストレッチとかヨガポーズって検索したらいくらでも出てきますよね。
あまりにたくさんの情報にクラクラしてしまうほどだと思います。
その情報が間違っているわけではありません。
けれども、このページの情報もふくめて、それを鵜呑みにしてしまうのはキケンです。
といいますのも、四十肩と一口でいっても、人によって経過や症状は違います。
ですから、ある人には効くヨガポーズも、またある人には効かなかったりするのです。
大事なことは、自分の状態をよく見極めるということ。
そして、今のあなたにあった情報を選ぶようにしましょう。
ひどい場合はためらわずに整形外科へ
激しい痛みが何日も続く場合。
あるいは、痛みがどんどんひどくなっていく場合。
このような時にはためらわずに、整形外科を受診することが大切です。
四十肩ではなく、もっと別の原因が隠れ潜んでいる場合もあります。
その場合にはまた別の処置が必要になってきますから、痛みがひどい場合には病院を受診してくださいね。
四十肩の違和感を楽にするヨガまとめ
肩が痛いと何をする気も起こらなくなって、気持ちも暗くなってしまいますよね。
そんな時にもできる範囲でゆっくりとヨガをしてみるだけで、気持ちがリラックスできて明るくなります。
激しい痛みが落ち着いたら、ゆっくりと腕をふって徐々に動かしてみましょう。
外を歩いたりしてみるのも気持ちが明るくなっていいですよ。
痛みでふさいでしまいがちだと思いますが、なるべく明るく四十肩を楽にしていきましょうね。