ヨガには様々な呼吸法がありますが、なかでもブラーマリー呼吸法はリラックスしたいとき、心が何となく落ち着かないときにオススメ。
今回はヨガインストラクターである筆者が、集中力を高める効果が期待できるブラーマリー呼吸法のやり方やコツをご紹介していきます。
ブラーマリー呼吸法とは
ブラーマリー呼吸法を日本語に訳すと「ハチの羽音の呼吸法」。その名の通り、ハチの羽音のような音を振動させる呼吸方法なのです。
鼻歌を歌うように鼻から息を出し、「ん“ー」っとハミングをして、小さな振動音を頭蓋骨に響かせることで、心を落ち着かせていきます。
ヨガの呼吸法の多くに、精神的なリラックス効果があるようにブラーマリー呼吸法にもとても高いヒーリング効果があります。
乱れた心を鎮めたいとき、緊張をほどきたいときにも最適です。
さらに、ブラーマリー呼吸法には集中力を高める効果もあります。
ブラーマリー呼吸法の効果
- ストレス緩和
- 疲労回復効果
- 不安や心配の解消
- 集中力を高める
気持ちがそわそわする、仕事や勉強に集中できないというときには、ぜひブラーマリー呼吸法を取り入れてみてください。
ブラーマリー呼吸法のやり方
ブラーマリー呼吸法のポイントは、頭蓋骨に響くような小刻みな振動を感じること。
普段は行わない呼吸法なのではじめは難しく感じますが、繰り返すうちにだんだんとハミングの感覚がつかめるようになるので安心してください。
早速、行っていきましょう。
ブラーマリー呼吸法のやり方
- 安楽座で楽に座る。
ポイント
安楽座は、両ヒザを外側に開いた、あぐらのような座り方です。
ただし、なんとなく座るのではなく、骨盤を立てて背筋を伸ばして座ります。
骨盤を立てる感覚がつかめない場合は、お尻の下に畳んだタオルをしくといいでしょう。
腰が曲がっていない状態になればOK。
また、姿勢を正そうとして反り腰にならないように注意しましょう。
肩の力は抜き、首を長く保つようにします。
アゴは軽くひき、まっすぐ前をみましょう。
- 口を優しく閉じ、鼻呼吸をする。
- 目を閉じて、両手で耳を軽くふさぐ。
ポイント
両手で耳をふさぐ際に、目も覆うことで、振動への感度が高まります。
中指1本、もしくは親指以外の4本で目を優しく隠すようにし、親指で耳をふさいでみましょう。
- 鼻から息を吐ききり、深く滑らかに息を吸いこむ。
- 息を吐きながら「ん“~」と「ん」より力強い音を発していきます。ここで振動を感じる。
- 4~5を数回繰り返す。
終わっても、すぐに動き出さずに静寂を感じながら鼻呼吸を続てください。
そして、しばらくしてから目を開けてみましょう。
頭がさえている感覚があるかと思います。集中力もアップしていますよ。
ブラーマリー呼吸法の効果を得るコツ
ブラーマリー呼吸法で、リラックスや集中力アップといった効果を得るためには、呼吸に収集し、頭の中の雑念をとりはらうことが重要になってきます。
息を吐きながら「ん“~」という振動を出すことができたとしても、頭の中で色々なことを考えていて呼吸に集中していなければ意味がありません。
はじめのうちはなるべく静かな場所で、できるだけ安心できる環境で行うようにしましょう。
ブラーマリー呼吸法の最中に外の音などに気をとられてしまったら、「あ、今気が散ってしまったな」と自覚し、すぐに意識を呼吸に戻していきます。
頭蓋骨への振動が気持ちよく感じられるようになれば、自然と雑念を手放して呼吸だけに集中することができるようになるでしょう。
シャバーサナのブラーマリー呼吸法でリラックス効果倍増
安楽座を楽に保てないという方、よりリラックスして行いたいという方は、シャバアーサナのポーズでブラーマリー呼吸法を行うのがオススメです。
日本では「屍(しかばね)のポーズ」とも呼ばれる、仰向けで全身の力をだらんと抜いた休息のポーズです。
就寝前に行えば、ぐっすり眠れるようになりますよ。
シャバアーサナのやり方
- 仰向けになり、両足は肩幅に広げる。
- 両腕は少しだけ体から離して床におき、手のひらを上に向ける。
- 目を閉じ、全身の力を抜いてリラックス。
腰が反らないように気を付けてみてください。
カラダ全体がを等に床に体重をかけているイメージです。
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ブラーマリー呼吸法で集中力アップ!
普段から集中力が続かないという方は、ぜひブラーマリー呼吸法を取り入れてみてください。
仕事や勉強中に集中力が途切れてしまった、イライラした気持ちをどうにか切り替えたい!という時にも、うってつけですよ。
リフレッシュ効果も高いので夜寝る前にやってみるのもオススメです。
ブラ―マリー呼吸法を活用して、スッキリとした一日を過ごしましょう。