糖質制限中に飲んでもよいと言われている”蒸留酒”。
お酒を飲む方にとっては嬉しいですよね。
ダイエットや健康にもおすすめな蒸留酒ですので、今回は蒸留酒について解説します。
適量を守ってお酒も楽しんでみましょう。
蒸留酒とは
お酒にはどんな種類があるかご存知でしょうか?
お酒と一括りに言っても製造方法によって、「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」の3種類に分けられます。
簡単にそれぞれについて解説します。
醸造酒
- 穀物や果物といった糖分を酵母菌によってアルコール発酵させて造ったお酒
- 米を発酵させると日本酒、ぶどう果汁を発酵させるとワイン、麦芽を発酵させたものがビール
- 代表例:ワイン、ビール、日本酒、マッコリなど
蒸留酒
- 簡単にいうと醸造酒を蒸留させたお酒
- お酒を加熱し、その蒸気を冷やして液体にする方法であり、蒸留酒は醸造酒よりもアルコール度数が高くなる
- 代表例:焼酎、ウィスキー、ウォッカ、ジン、ラム、テキーラ、泡盛
混成酒
- 醸造酒や蒸留酒に香料や果実、糖などを加えたお酒
- 代表例:梅酒、果実酒、リキュール、みりん
このように、段階を経て製造方法異なってきます。
そして、過程によって加えられているものも違ってきます。
蒸留酒はなぜ糖質制限におすすめ?
みなさんも蒸留酒は糖質制限に良い、糖質量が少ないと聞いたことがあるかもしれません。
では、なぜ蒸留酒は糖質量が少ないのでしょうか。
ポイントは蒸留しているところです!
実は蒸留することによって原材料由来の糖質が取り除かれているのです。
そのため、蒸留酒は糖質量が少なく糖質制限やダイエット、健康にも良いと言われています。
では、どれくらい糖質量が異なっているのか、見ていきましょう。
お酒100mlあたりの糖質量一覧
- 梅酒 カロリー163kcal、糖質21.7g
- 紹興酒 カロリー126kcal、糖質5.1g
- 日本酒 カロリー107kcal、糖質4.9g
- 発泡酒 カロリー44kcal、糖質3.6g
- ビール カロリー39kcal、糖質3.1g
- 缶チューハイ カロリー51kcal、糖質2.8g
- ワイン カロリー75kcal、糖質2.0g
- 焼酎 カロリー193kcal、糖質0g
- ウイスキー カロリー222kcal、糖質0g
- ブランデー カロリー222kcal、糖質0g
上から順番に100mlあたりの糖質量が多くなってます。
太文字になっているお酒が蒸留酒です。
このように比較すると、蒸留酒の糖質量ゼロが際立ちますね。
ただし、上記は100mlあたりを表示しています。
お酒によって1杯あたりの量が異なってきますので、みなさんが普段どれくらいの量を飲むかも参考にしてみてくださいね。
蒸留酒は健康に良いのか?
実際、蒸留酒は健康に良いのか。
私の結論としては、お酒の中では蒸留酒が健康に良い方だと考えます。
蒸留酒が良いと思う最大の理由は、糖質量とプリン体量ですね。
例えば、
- 血糖値を気にする方
- 糖質を控えている方
- ダイエットをしている方
- プリン体を気にする方
におすすめなお酒になります。
実は糖質だけでなく、プリン体も蒸留酒の方が少ないのです!
お酒100mlあたりのプリン体量の違い
- ビール:プリン体 3.3~6.9mg
- 日本酒:プリン体 1.2mg
- ワイン:プリン体 0.4mg
- 焼酎:プリン体 0mg
- ウィスキー:プリン体 0.1mg
- ブランデー:プリン体 0.4mg
プリン体摂取は、尿酸値が高くなることにより痛風を引き起こすきっかけにもなってしまいます。
尿酸値が高い方にもプリン体が少ないお酒は嬉しいですね。
ただし、蒸留酒はアルコール度数の高いお酒になります。
少量でもアルコール摂取量が多くなってしまうため、その点では飲み過ぎに注意が必要です。
蒸留酒の正しい飲み方
お酒は適量であれば問題ありませんが、飲み過ぎは生活習慣病や肥満を招きます。
何よりもお酒は適量が大切ですね。
「節度ある適度な飲酒量」は、1日平均純アルコールで約20g程度であるとされています。
ちなみに一般に女性は男性に比べて、アルコール分解速度が遅いです。
そのため、女性は男性の1/2~2/3程度が適当と考えられていることも注意が必要です。
純アルコールで約20gに相当するお酒の量
- ビール:ロング缶1本(500ml)
- ウィスキー:ダブル1杯(60ml)
- 日本酒:1合(180ml)
- 焼酎:グラス半分(100ml)
- ワイン:グラス2杯(200ml)
- チューハイ:缶1本(350ml)
上記が1日の適量といわれるお酒の量です。
醸造酒であっても、糖質量が少ない蒸留酒であってもこちらの適正量は守っていきましょう。
蒸留酒はアルコール度数が高いので、炭酸や水などで割って飲むのもいいですね。
お酒と正しく付き合いましょう
お酒は適量かつ自分に合った選択肢を行えば、上手に付き合うことができます。
蒸留酒はお酒をやめられない方の救世主になるかもしれませんね。
飲みすぎずに正しく付き合っていくことが、何よりも大切です。