とはいえSNSにもさまざまな種類(プラットフォーム)があり、すべてに手を出すと時間を浪費することにも……。
ここではヨガインストラクターがSNSを上手に活用しながら、集客・売上アップにつなげる方法について詳しく解説していきます。
ヨガインストラクターがSNSを使うメリットは?
ヨガインストラクターが、SNSを使って集客をするメリットはたくさんあります。
一番はコストがほとんどかからない点。
なんらかの媒体にクラス情報の広告を掲載すればそれなりの広告宣伝費がかかりますが、SNSは無料で使えるものがほとんどです。
低コストで営業・宣伝活動することができます。
また投稿内容がバズれば拡散力も高く、1度の発信で自分では考えられないほど大勢の人に認知してもらえる可能性もあるでしょう。
さらに、ほとんどのSNSの操作が非常に簡単であることもメリット。
写真も動画も編集機能までついているので、ちょっと操作をすればプロに頼んだかのような発信を誰もが簡単にできるのです。
ヨガインストラクターがSNSを使うデメリットは?
一方デメリットもあります。
最も心配な点は、ネガティブなコメントがつくこと。
これについては最初から覚悟しておく必要もありますし、スルーすると決めておく必要もあります。
どんなインフルエンサーにも、必ずアンチコメントはつくもの。
ただし、繊細な人は立ち直れないほど傷つくこともあるので、自分の性格を理解し、嫌ならコメント機能をオフにしたり、個人情報がバレないような投稿をするしかありません。
しかし個人情報が目立たないと、直接的な集客にはつながらないのでその辺りのバランスが難しくなります。
他にも、投稿者がストーカー的な被害に遭うことも考えられます。
ヨガインストラクターが水着でポーズを取ってInstagramに投稿するケースが多いですが、集客につながる可能性がある一方で、全くヨガに関係のない人に悪用されている可能性も高いことを自覚しておきましょう。
また、言うまでもありませんが、生徒さんの写真を勝手に掲載するのもトラブルの原因ですから注意が必要です。
ヨガインストラクターがSNS使う際に気をつけたいポイント
では、ヨガインストラクターはどのようにSNSを活用すべきか、6つのポイントを紹介していきます。
どんな生徒さんを獲得したいのかを決める
まずは自分がどんな生徒さんを獲得したいのか、いわゆる「ペルソナ」を明確にする必要があります。
例えばシニアヨガを得意としているインストラクターがSNSを使うのは、効率的とは言えません。
しかし、20代の女性を獲得したいならTikTok、30代ならInstagram、40〜50代ならInstagramだけでなくブログの方が効果的な可能性も高いです。
男性の生徒さんを増やしたいならTwitter も相性が良いでしょう。
全てのSNSを使いこなすのは大変なので、自分が集客したい層にマッチしたメインSNSを決めた方が運用はスムーズです。
どのような悩みを抱えている生徒さんを獲得したいのかを決める
次に、来て欲しい生徒さんがどのような悩みを抱えているのかも明確にする必要があります。
それは自分が一番クラスで伝えたいことと、ほとんど同じになるはずです。
ダイエットのお手伝いをしたいなら、自分のダイエットストーリーを載せると共感してくれた人が生徒さんになる可能性が高いでしょう。
生きづらさをヨガで解消することを伝えいたいなら、ポーズはあまり関係ないのでラジオ系SNSもマッチします。
ポーズの気持ちよさやポーズ完成までのプロセスを伝えたいなら、YouTubeの方が伝わるかもしれません。
オンラインか対面レッスンなのかによってハッシュタグや投稿先を変える
またオンラインレッスンか対面レッスンなのかによって「#(ハッシュタグ)」や投稿先を変える必要もあります。
例えば地域密着型の対面レッスンなら「開催場所」や「教室の所在地」「地域名」などを、「#」を使って毎回投稿すべきです。
一方、オンラインレッスンなら「クラスの時間」「朝ヨガ」「夜ヨガ」「寒さを吹き飛ばすヨガ」「安眠ヨガ」など、生徒さんの検索キーワードを想像し、その人にリーチするタグ付けを毎回すべきです。
生徒さんとの繋がりを深めるためのツールも使う
一度繋がってくれた生徒さんと、さらに深く繋がるためにもSNSを活用する方法もあります。
そのために、集客用のSNSとは別に自分のライフスタイルや考えていることを発信する個人のSNSを持っておくと良いでしょう。
生徒さんを囲い込むためにLine@(ラインビジネス)を使って、定期的に生徒さんの欲しい情報を発信したり、サービス券をつけたり、ポイントカードを発行したりすることもSNSツールで簡単にできるのです。
また新規獲得のためではなく、既存の生徒さんのために特別なライブ配信をするのも差別化になるでしょう。
継続のためにはネタや画像は常にストックしておく
SNS投稿のストレスを減らすためにしておくべきこともあります。
1番のストレスは、「投稿疲れ」「何を投稿していいかわからない」といった投稿に関するストレスです。
スマートフォンのメモ機能などを使って「その日のレッスンで気になったこと」「次のレッスンで伝えたいこと」「生徒さんを見て感じたこと」「自分が練習をしていて気づいたこと」など、マメに情報をストックしておきましょう。
また投稿時間をできるだけ短くするためにテキストの冒頭や文末を、フォーマット化して投稿時にはコピペするだけで済むようにしておくのも大切です。
そして「1日1回まで」「3日に1回朝だけ」投稿時間を決めてしまいルーティン化してしまうことや、他人の投稿はなるべく見ないようにするなどの必要もあります。
SNSはあくまで拡散ツールであることを忘れない
SNSを使いはじめるとフォロワー数を増やすことに躍起になりがちですが、フォロワー数が多くても必ずしもそれは集客や売り上げにはつながりませんので、そこは理解しておく必要があります。
SNSで売上を上げようとせず、「自分のヨガレッスンを1人でも多くの人に知ってもらうために情報を発信する」というSNSの基本を忘れないようにしましょう。
インフルエンサーになってSNSで稼ぎたいという人もいますが、それならまた別の戦略が必要です。
SNSをほとんどしていなくても、逆にそれが魅力となりたくさんの生徒さんがついているインストラクターもいるのです。
SNS疲れしないように「どのSNS」を「どれくらいの頻度」で「何のために」「誰に対して」発信するのか、計画と戦略を立てながら、コツコツ発信していくことが大切です。
インストラクターとしてSNSと上手く付き合おう
SNSを闇雲に使うだけでは、狙ったターゲットに届かず意味がありません。
届けたい相手のペルソナを細かく設定し、狙うターゲットはどのSNSを使っているのか、何時頃そのSNSを見るのか、どのような検索キーワードを使っているのか、などを十分に考えた上で、自分を疲弊させないよう戦略的にSNSを使っていきましょう。