- オートミールを初めて買ってみたけどふやかし方がわからない。
- どのくらい煮込めばいいのかな?
このような疑問をお持ちの方のために、本記事ではオートミールの「ふやかし方3種類」と「ふやかすコツ7つ」を解説。
日本人ならではの食べ方「米化」についても詳しく説明していますので、オートミール料理のバリエーションを広げるためにぜひご活用ください。
オートミールのふやかし方は3種類
オートミールのふやかし方は次の3通りあります。
- 鍋で煮る
- 電子レンジ加熱
- 水分に浸しておく
順に解説していきます。
王道!鍋で煮る方法
オートミールのふやかし方1つ目は、一番ポピュラーな鍋で煮込む方法。
ロールドオーツなら約3~5分、クイックオーツなら1分ほど煮れば柔らかくなります。
鍋を使うメリットとデメリットは次のとおり。
メリット
- たくさん作る場合、作りやすい
- 味付けの調整がしやすい
- 煮えにくい具材から順に投入できる
- トロミの付き具合がわかりやすい
デメリット
- 鍋を洗う手間が必要
- 水分が少ないと焦げ付く場合がある
鍋で作る最大のメリットは、量が多くても作りやすいこと。
逆にデメリットは後片付けが面倒な点です。
特に1人分だけ作る時は、次で説明するレンジ加熱の方がずっと簡単にできます。
簡単!電子レンジで加熱
オートミールのふやかし方2つ目は電子レンジ加熱。
レンチンに慣れてしまえばあまりの楽さに、鍋を使うことがほとんどなくなるほどです。
電子レンジのメリットとデメリットは次のとおり。
メリット
- 洗い物が少なくなる
- 焦げ付く心配がない
デメリット
- 慣れるまでは加熱時間がわかりにくい
- 吹きこぼれやすいので大きい器が必要
- 具材を入れる時はコツが要る
電子レンジを使用する場合、慣れないうちは加熱時間がわかりにくく、固めの仕上がりになったり吹きこぼれたりしがちです。
また、具材を入れる時はちょっとしたコツ(後述)が必要。
でも慣れれば鍋より圧倒的に楽なので、毎日オートミールを食べるなら電子レンジ加熱がおすすめです。
簡単!水分に浸しておくだけ
オートミールのふやかし方3つ目は水分に浸しておく方法。
オートミールは加熱しなくても、水分に浸しておくだけで柔らかくなります。
やり方は「オーバーナイトオーツ」と「熱湯でふやかす方法」の2種類。
順に解説していきます。
オーバーナイトオーツ
「オーバーナイトオーツ」とは、オートミールを加熱せずに一晩水分に浸しておくだけの調理方法です。
夜にオートミールを牛乳などに浸しておけば、翌朝にはトッピングをのせるだけで食べられるのでとても便利。
フルーツののった華やかな見た目のオートミールは、大抵このオーバーナイトオーツです。
オーバーナイトオーツはとにかく簡単に作れるので、オートミール初心者が毎日食べる習慣をつけるのにおすすめのメニューです。
熱湯に浸してふやかす
オートミールは熱湯を注いでふやかす方法もあります。
例えば、インスタントみそ汁やカップスープの素と一緒に器に入れておき、熱湯を注げば数分で食べ頃に。
待ち時間はオートミールの種類によって0~3分と幅があり、ロールドオーツの場合は固めの仕上がりになります。
熱湯さえあれば外出先でもオートミールを食べられるので、寝坊してお弁当の準備が出来ない時や、外へ食べに出られない時に便利です。
以上、オートミールのふやかし方3種類をご紹介しました。
次はもう一歩踏み込んで、オートミールを上手に調理するコツを解説していきます。
オートミールのふやかし方|コツ7つ
オートミールには加工方法によって種類があり、それぞれに適したふやかし方があります。
これを間違うと「オートミール嫌い」になってしまう可能性も。
オートミールは毎日主食を置き換えるだけで健康的な食生活ができる、理想的な食品です。
長く続けるためにもぜひ次に挙げるコツをマスターして、おいしいオートミール料理を楽しんでくださいね。
鍋で調理する時のコツ
まずは鍋を使って調理する時のコツから。
コツ1:加熱しすぎに注意
鍋を使ってオートミールをふやかす場合は、加熱時間が長すぎると粘り気が強く出てドロッとした仕上がりになるので注意が必要です。
サラリとした食感が好きな方は加熱時間を短めにしましょう。
次にオートミールの加工方法の種類別に加熱時間を表にまとめました。
お米で作った水分の少ないおかゆのように、もったりとしたトロミが好きな方は上記より長く加熱してもOK。
ただし、かき混ぜながら加熱しないと焦げ付きの原因になりますのでご注意ください。
電子レンジ加熱する時のコツ
電子レンジでオートミールをふやかす場合は、他の方法に比べるとコツが必要になります。
コツ2:器は底が平らで大き目を選ぶ
電子レンジでオートミールをふやかす際、使用する器は大き目で底が平らなものを選びましょう。
大き目の器を使用する理由は吹きこぼれやすいから。
また、底が平たい器を使用するのはオートミールを均等に柔らかくするためと、団子状に固まるのを防ぐためです。
もし底の狭い器で水分量を少な目で作る場合は、オートミールをドーナッツ状になるように入れると失敗しにくいでしょう。
コツ3:具は混ぜずに加熱する
オートミールに具を入れて加熱する場合は、具を混ぜ込まずに上にのせた状態で加熱してください。
オートミールが水分に浸っていないと、そこだけふやけずに固く仕上がるからです。
炊飯器で炊き込みご飯を作る時も、具を混ぜ込まずに米の上にのせたままで加熱しますよね。
それと同じ理由です。
コツ4:種類別に加熱時間を調整
鍋で調理する場合と同じように、電子レンジもオートミールの加工方法によって加熱時間が大きく異なります。
下記は電子レンジでオートミールをふやかす場合、加熱時間の参考例です。
※オートミール30g、水分150ccの場合
※器の大きさや電子レンジの機種によって加熱時間は異なります。
電子レンジでの加熱時間は次のような条件で変わってきます。
- オートミールのメーカーによって異なる
- 水より牛乳・豆乳などは時間がかかる
- ラップをかけると短時間で仕上がる
- 具が多いとその分時間がかかる
例えば、同じロールドオーツでも、メーカーによって加熱時間が違ってきます。
何度か試しながら、自分にとってベストの仕上がり加減を探してください。
コツ5:吹きこぼれに注意
オートミールを電子レンジで加熱する場合、柔らかめに仕上げようとするとかなりの確率で吹きこぼれてしまいます。
朝の忙しい時間だと、一気にテンションが下がってしまいますよね。
大き目の器を使用すれば防げるのですが、慣れないうちは様子を見ながら加熱しましょう。
コツ6:加熱後はすぐに混ぜる
オートミールを電子レンジで加熱した後は、すぐに混ぜないとほぐしにくくなります。
特に水分量が少ない時は、冷めると団子状になってしまうので注意が必要。
また、電子レンジでオートミールをふやかした場合、水分量が少ないほど粘り気が器にこびりついて落ちにくくなります。
空いた器はすぐに水につけておきましょう。
オーバーナイトオーツのコツ
オートミールをふやかすコツ7つ、最後はオーバーナイトオーツの場合です。
コツ7:浸しておく時間は種類による
オーバーナイトオーツは、オートミールを水分に浸してからふやけるまでにかかる時間が、加工方法によって大きく異なります。
上記のように、早めに仕込んでおけるのならロールドオーツでも大丈夫ですが、すぐに食べたい時はインスタントオーツがおすすめです。
加工方法の種類別ふやかし方まとめ
オートミールのふやかし方のコツ7つをご紹介しましたが、これだけを見ると「ロールドオーツはふやかすのに時間がかかるから面倒だな」と感じるかもしれません。
確かにロールドオーツは粒が大きいため、ふやかすのに時間がかかりますが次のようなメリットもあります。
- 消化に時間がかかるのでダイエットに向いている
- かみごたえがあるので、米化するとご飯のように食べられる。
- 粘りが出にくい
- クイックオーツやインスタントオーツが苦手な人でも、ロールドオーツならおいしく食べられる場合がある
- アレンジがしやすい
上記のように、ロールドオーツもたくさんの魅力があります。
次は、オートミールをご飯のように食べたい人におすすめの「米化」について解説しましょう。
オートミールを米化すればアレンジ無限
オートミールは水分量を控えめにしてふやかすと、ご飯のようにふっくらと仕上がります。
オートミールを米化する方法
オートミールを米化する手順は次のとおり。
- 器にオートミールと水(オートミールの重量の1.5倍強)を入れる
- 電子レンジで1分~1分半加熱する
これだけで、オートミールがふっくらと膨らんでご飯のようになります。
水の量はオートミール30gの場合、45cc~50ccくらいが適当でしょう。
ラップを使用する場合は水の量を控えめにしてください。
ご飯の食感に近づけるポイント
オートミールを米化する時、ロールドオーツを使用すると粒感がしっかりしているのでご飯に近い食感になります。
そしてもうワンランクアップさせるなら、ロールドオーツとクイックオーツをブレンドすると、粘りが出て良い感じに。
ブレンドする時はふやけにくいロールドオーツを器の底に入れ、その上にクイックオーツをのせて混ぜずに加熱すると全体に火が通りやすくなります。
米化したオートミールの食べ方
米化したオートミールは、普通のご飯と同じようにアレンジ自在です。
- カレーライス
- 丼物
- チャーハン
- おにぎり
上記のようにアレンジするのもいいのですが、お漬物やつくだ煮、ふりかけなど「ご飯のお供」を添えるだけでも十分おいしく食べられます。
「ご飯を炊くのを忘れてた!」という時、オートミールなら1~2分で米化できるのでとても便利です。
まとめ
本記事では「オートミールのふやかし方3種類」と「ふやかすコツ7つ」、そして「米化」についても解説しました。
オートミールは手軽に調理できるうえ、アレンジしやすいので飽きることなく毎日食べられます。
オートミールのデメリットは、おいしくてつい食べ過ぎてしまうこと。
見た目より満足感が高いので分量に気を付けながら、充実したオートミールライフをお楽しみください。