予防医学の一つで、自分の体質にのっとて自分らしさを取り戻す考え方は健康的な生活を送るのに現代でも活用できるものがあります。
この記事では、アーユルヴェーダの基本的な考え方や、ドーシャやグナなど私達の生活にどのように使うことができるのかについて解説していきます。
アーユルヴェーダとは?
アユールヴェーダは、医学だけでなく、ココロとカラダそして環境の調和を大事にすることを説いており、正確に解釈するのであれば「寿命に関する知識」。
西洋医学のように病気の具体的な治療方法にというよりも、病気になりにくいようにするという予防医学の考え方に基づいています。
でも、予防するにしたって、ガンや心臓発作、骨粗鬆症など色々な病気があるなかで、どれを予防すればいいのか分かりませんよね。
そこで、アーユルヴェーダでは自分の体質を知っておくことで、どの病気にかかりやすいかを先に把握して予防しやすくしようとします。
体質を知ることでより一人一人を見極めた適切な治療ができるようになるのです。
アーユルヴェーダで重要な考え方であるドーシャとは?
アーユルヴェーダで体質の構成要素となるのが、ドーシャとよばれる活動原理です。
ドーシャの3種類
- ヴァータ
- 血液循環しや呼吸を行う「動き」を司る性質。
空と風からなる。 - ピッタ
- 食物や空気、水を処理する「代謝」を司る性質。
火と水からなる。 - カパ
- 細胞をまとめる「構造」を司る性質。
地と水からなる。
下記のアーユルヴェーダの情報サイトで、自分の体質がどれなのか診断できるので試してみてください。
いかがでしたでしょうか?
診断のときのポイント
実際のドーシャ体質を判断するにあたって、ほとんどの人は1つのドーシャだけでなく、2つのドーシャが強いことが一般的。
ただ、2つのドーシャがあてはまる場合はそれぞれの特徴が混ざりあうのでなく、どちらかの特徴のみがでてきます。
ヴァータ体質の特徴
- 生活習慣が不規則になりがち。
- 気分屋で飽きっぽい。
- いろんなことが心配になる。
ヴァータ体質の特徴は、「変わりやすい」ということ。
色んなことから、不安からストレスが生じやすいタイプです。
そのため、便秘や胃痙攣、生理痛になりやすいといわれています。
ヴェータ体質の人は十分に休んで、規則正しい生活習慣を実践することがオススメです。
- 十分に休め、刺激が強いものやアルコールを避ける。
- 食べ物などでカラダを温める。
- 自分の周りの色や光を明るくする。
ピッタ体質の特徴
- 消化力が高く、オナカが空きやすい。
- 完璧主義者で、イライラしやすい。
- 鋭い知性を持っており、集中力に優れている。
ピッタ体質の人は「激しさ」が特徴です。
頭がよく行動力がありますが、見た目を重視する傾向にあることから身のまわりを飾るものにお金を浪費しがち。
野心的で優れたリーダシップを備えていますが、短気であることから他人に厳しい態度をとって不愉快な気分にさせてしまうことがあります。
人前で話すのが上手で、旺盛なチャレンジ精神の持ち主であることが多いです。
ピッタ体質の人は消化力が高く、胃潰瘍や胸焼けをしがちという問題です。
また、体温が高く、汗っかきでヒフや目に炎症や問題が出がち。
ピッタ体質の人は、あまり無理をせずをしないように注意しましょう。
- 瞑想をする。
- 美しい自然にふれ、リラックス時間を確保する。
- カラダを冷やし、水分をしっかりと摂取する。
カパ体質の特徴
- 体力や持久力に優れていて、物静かで落ち着きがある。
- 朝に弱く、長時間寝がち。
- 相手に共感しがちで、競争を好まない。
カパ体質の人は「安らぎ」が特徴。
ココロが優しく、危機に直面してもあまり動揺せずに周りの人たちを支えようとします。
血液循環が良好のため手足の冷えに悩まされることはありませんが、寒い、湿った天候は嫌いです。
カパ体質の人は水分が多い性質をもつため、鼻づまり、カゼ、アレルギーなど粘膜に問題がおきやすいです。
カパ体質の人は現状に妥協して満足しがちなので、変化を恐れずに挑戦してみましょう。
- 食べすぎや甘いものを避ける。
- 暖かくし、湿気を避ける。
- 適当に運動をする。
アユールヴェーダで説かれる精神的なドーシャである3つのグナとは?
体質であるドーシャに対し、ココロにも3つの性質「トリグナ」があるといわれています。
トリグナの種類
- サットヴァ
- 進化、前進、進歩しようとする衝動。
創造的で、理想的な行動を行おうとします。 - ラジャス
- 自分の利益となるように行動をしようとする衝動。
行動が好きで、自己主張が強めですがココロは揺れがちです。 - タマス
- 現状維持を目指して、変化をきらう衝動。
行動するのがキライで、波をたてないように型通りに物事を進めるのが無難と考えがちです。
この3つの衝動は誰もが持っているため、タイプで分けることはできません。
ただ、その時の状態に応じて、トリグナのうちどれかが強くなりがちということがあります。
アユールヴェーダでは、トリグナのなかでもサットヴァを増やしていくことが理想的としています。
- 誰に対しても寛大に接する。
- 衝動的に行動するのではなく、考えに基づいて行動する。
- 友達とともにリラックスできる時間を過ごす。
- 規則正しい生活を送る。
- サットヴァ的な食事をとる。
ヨガを実践していく上で、アーユルヴェーダに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。 5000年以上前のインドで生まれた世界最古の伝統医学。世界3大医学の一つ。 皆さんの疑問を解消するため、この記事ではアーユルヴェーダが説く3つのト[…]
アーユルヴェーダの考え方に基づいて健康的に過ごそう
アユールヴェーダで大事なのは、自然と調和して生きること。
アユールヴェーダでは、ドーシャやグナのバランスが整っている人のほうが健康的だとしています。
自分の体質を受け入れて、ドーシャやグナのバランスを整えていくことで失われた自分を取り戻していきましょう。