こんなに動悸がするのはどうしてだろうとか、悪い病気なんじゃないかとか、ものすごく不安になってしまいますよね。
動悸が止まらない理由はいろいろですが、ヨガが役に立つこともあります。
そんなわけで今回は、動悸が止まらない時の対処法などをご紹介していきたいと思います。
動悸が止まらない原因は?
病気の可能性
動悸が止まらない理由の一つとして、心臓や甲状腺などの病気がひそんでいるせいだと考えられます。
その他、何か悪い病気の可能性もありますので、まずはかかりつけの病院などで相談してみるようにしましょう。
お医者さんに診察してもらい、一通りの検査をしてもらうと安心です。
ですが、時には、一通りの検査をしても異常が見つからない場合もあります。
異常が見つからないのに、動悸が止まらないことが度々起こるという場合。
もしかすると、その動悸は病気が原因ではないかもしれません。
自律神経の乱れ
自律神経が乱れると、動悸が止まらなくなることがあります。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があるのですが、動悸が止まらない時には交感神経が過敏になりすぎてしまっているのです。
交感神経が過敏になりすぎてしまうと、動悸が止まらなくなったり呼吸が浅くなったり、冷や汗が止まらないといった症状が健康な人にでも起きます。
交感神経が過敏になりすぎて動悸が止まらない時に、お役に立てるのがヨガです。
ヨガで過敏になりすぎた交感神経を静め、自律神経を整えましょう。
→自律神経を整えるために効果的なヨガポーズ3選!ダルい、眠れないは自律神経失調性かも?
ストレス
ストレスも動悸の原因の一つになります。
ストレスがかかっている時にも、交感神経は優位になりすぎるものです。
人間は危険を察知すると、交感神経が過敏になるようにできています。
危険が身近に迫った時にリラックスしてしまっていると、カラダをサッと動かすことができず、逃げ遅れてしまいますよね。
ですから、危険な時には自然に、交感神経は過敏になります。
不安だったりストレスを感じていたりすると、人間の脳は今、危険な状態にあると勝手に察知してしまうんですね。
それで交感神経が過敏になりすぎるんです。
対処法は、やっぱりヨガで自律神経を静めることです。
またヨガを習慣的にすることで、自律神経をこまめに整えることができ、動悸改善の予防にもつながります。
→「力を抜いて」ストレスケアするヨガポーズ3選!何事にも手を抜けず頑張り過ぎる人へ
動悸改善ヨガ
動悸を整え、自律神経を整えてくれるヨガは、ズバリ、リラックスヨガです。
動悸を収めるポイントは、リラックスにあるんです。
ゆったりと落ち着いてリラックスをすることで、交感神経は少しずつ静まり、自律神経は整います。
そんなわけで、動悸が収まるリラックスヨガをご紹介していきたいと思います。
ヨガ呼吸
動悸が止まらない時って胸が苦しくて、そんなに激しく動くことはできませんよね。
座ることができる場所があったら、座ってみましょう。
横たわってしまってもかまいません。
そして、息を吐きます。
息を吐くだけで、人間のカラダはリラックスができる仕組みになっているんですよ。
ですから、とにかく息を深く吐きましょう。
それから、ゆったりとヨガ呼吸をして自律神経を整えていきます。
簡単ですので、一緒に行ってみましょう。
やり方
- 16秒間息を吐く。
- 4秒間息を吸う。これを繰り返す。
息を吸う時には、無理に吸いこもうとがんばらなくてOKです。
息をしっかり吐いておけば、息を吸い込もうとがんばらなくても、自然にカラダに空気が入ります。
息をしっかり吐く。これを意識して繰り返してみましょう。
猫のポーズ
ヨガ呼吸で少しずつ落ち着いたところで、ゆっくりとヨガをして、さらに自律神経を落ち着かせていきましょう。
猫のポーズは、背骨をしなやかに動かすポーズになります。
自律神経は背骨のすぐそばを通っています。
背骨をしなやかに動かすことで自律神経もしなやかになり、乱れた自律神経が整います。
普段よりもかなりスローペースで行うことをおすすめします。
やり方
- 四つ這いになる。
- 息を吐きながら、背中を丸めていく。手のひらで床を押し、おへそをのぞきこむように。できるだけ、背骨は高く持ち上げるような気持ちで行う。
- 息を吸いながら、①に戻る。
- 息を吐きながら、背中を反らせていく。手のひらで床を押し、天井を見上げるような感覚で。おしりもなるべく高くつきあげる。首の後ろは縮めないように注意する。
- ①~④を6回繰り返す。
橋のポーズ
背骨を動かす橋のポーズも、自律神経を整えるのにオススメのポーズです。
こちらもゆっくりとムリのないように行ってください。
苦しかったり、できそうにないという場合はムリに行わないでくださいね。
ご自分のできる範囲で、ゆったりと行いましょう。
- 仰向けになる。両腕はカラダにそわせ、手のひらは床につけておく。両膝を立てる。
- 息を吐きながら、腰を持ち上げる。できるだけ高く持ち上げよう。胸とアゴがくっつくくらいを目指してみよう。
- そのままの姿勢で20秒間キープする。
- ゆっくりと①に戻る。
動悸をヨガで乗り切ろう
気温差が激しい季節には、自律神経が乱れがちになります。
動悸が止まらなくて苦しいシーンが増えてしまうかもしれません。
そんな時にはとにかくリラックスを意識しましょう。
温かい部屋でゆったりと呼吸をする。
温かいお湯などを飲んで一息ついてもいいかもしれません。
それから、のんびりゆったりとヨガをしてみて下さいね。
動悸はとても苦しいものですが、どうか、ヨガで乗り切れますように!