休日はダラダラ家にいたいという方でも大丈夫。
ヨガはほんの少しの時間でもできるメソッドです。
そして、効果はてきめんです!
目には見えませんが、不思議と眠っていたエネルギーがぐんぐんと湧いていきます。
つまらないと感じている仕事や学校の前にもヨガを行うと、クリエイティブで前向きな気持ちになれますよ。
今回は、無気力になる原因と、そこから脱することができるヨガのメソッドについてご紹介していきます。
無気力だからこそヨガ!
無気力を脱するためのヨガと言われても、「何もやる気がでないのにできるわけない!」と思われるかもしれません。
しかし、ヨガは筋トレのようにハードなことはなく、家で簡単にできます。
3分もあればできてしまうメソッドや、寝転びながらできるポーズもあります。
無気力を脱却する大きな鍵は、「3分だけやってみる」ことだと筆者は思います。
筆者自身、どうしても家事や仕事にやる気ができないときがあります。
そういう時は、だるい気持ちなのでとにかく動きたくないものですよね。
しかし、思い切って「3分だけ」と決めて(それが終わったらまたベッドでだらだらしてもOK!と思って…)始めてみると、思ったよりスムーズにことが進むのです。
何もやる気が起きない時は、ほんの少しだけ動いてみましょう。
始めてしまえば、無気力だった自分がどこかへ行ってしまうこともあります。
無気力の原因は?なぜヨガが効くの?
そもそもなぜ無気力になってしまうのか。
その原因を突き止めていきましょう。
「気」の巡りの低下
東洋医学においては、「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」と呼ばれる目に見えない3つの要素が体の中を巡り、そのバランスを保つことによって心と身体が健康でいられると考えられています。
中でも、「気」はエネルギーの要素があり、不足してしまうと無気力、倦怠感、眠気などの不調となって現れます。
放っておくと不眠や食欲不振に陥ったり、免疫力が低下し体調を崩しやすくなったりとデメリットだらけです。
「気」が不足してしまう原因は、生活習慣の乱れ、そしてストレスです。
ストレスが溜まり、その発散が上手にできないと「気」が消耗して、エネルギー不足になってしまいます。
どうにかストレスを抱え込まないようにしたいものですが、私たち現代人はそうはいかないものですよね。
そこで大事なのは、自分なりのストレス発散方法を見つけておくことです。
ヨガは、ストレスを手放すのに効果的なメソッドの一つ。
「今ここ」に集中することで、ストレスの元凶となる頭の中の雑念を手放すことができます。
続けることで、小さなことでイライラしない穏やかな心を手に入れることにも役立ちます。
また、「気」は主に、食べたものから作られると考えられています。
ジャンクフードやスイーツを極力摂らないようにし、夜遅くの食事を避け胃腸の消化、吸収をスムーズにしてあげましょう。
冷たいものを控え、胃腸を労わることも意識すると、「気」が整いやすくなります。
低気圧
低気圧が続くことで、自律神経のバランスが乱れて無気力になるケースもあります。
不安定な天気が続くと体調が悪くなる、頭痛がする、だるさが抜けないという方は、低気圧の影響を受けやすいのかもしれません。
低気圧による不調は、特に女性に多いと言われています。
一方で、低気圧の影響を受けない方もいます。
それは、日常生活の中で自律神経を整える自分なりのメソッドを持っている方です。
例えば、運動習慣がある、朝日を浴びて起きる、夜更かししない、睡眠環境を整えている(スマホを見ない、夕方から照明を暗くするなど)、リラックスタイムを取り入れているなどです。
習慣を見直すことで、季節特有の不調などにも体調を左右されにくくなります。
完璧な生活は無理でも、できることから始めてみましょう。
太陽光不足
外出を控えることが増え、太陽の光を浴びることが減っていることも無気力の原因になっているかもしれません。
太陽の光を浴びずにいると、気分が落ち込む、疲れやすい、やる気ができないといった症状が現れる「季節性うつ(SAD)」になることは、日本でも知られてきましたね。
「季節性うつ(SAD)」は、太陽の光を浴びないことでセロトニンやドーパミンといった神経伝達物質が不足して起こると言われています。
特にセロトニンは、“幸せホルモン”とも呼ばれ、やる気や幸福感にとって重要な物質です。
セロトニンを増やすためには、日光浴のほか、適度な運動を取り入れるのが良いとされています。
その点でも、ゆるやかなヨガのアーサナはとても役立ちます。
ヨガの瞑想のセロトニン分泌に一役買ってくれます。
燃え尽き症状群(バーンアウト)
仕事がつまらない、仕事なんてどうでも良いと思ってしまう方は、燃え尽き症候群(バーンアウト)の可能もあります。
目標を達成し、新たな目標が持てないでいると、無気力になってしまうのです。
そんなときには、仕事以外のところで、わくわくする気持ちを取り戻すことが大切です。
仕事で常に成果を出している人は、プライベートでも何かにチャレンジをしているケースが多々あります。
例えば、ジムに通っている、マラソン大会に出ている、資格の勉強をしている、副業をしているなどです。
プライベートでアドレナリンを出すことで、長く続けている仕事にも新鮮な気持ちで向き合えるのです。
特に毎日同じ作業を繰り返す仕事だとマンネリしやすいので、プライベートでチャレンジをしましょう。
すると不思議と、仕事中にも活力が湧いてきます。
単純作業であっても、前向きな気持ちで取り組めるようになります。
ヨガの数々のポーズにトライすることも良い刺激になります。
無気力を脱却するヨガメソッド
ヨガを取り入れて無気力な自分にさよならしましょう!具体的なTIPSをご紹介します。
TIP1:キャット&カウで深い呼吸を手に入れる
キャット&カウの動きに合わせて、呼吸をリズムよく繰り返します。
ストレスや緊張で浅くなっている呼吸を深めることは、ストレスを手放すセルフケアとして最適です。
リズミカルに動き、丸まった背中を気持ち良く伸ばすことだけでも気分が変わってきます。
やり方
- 四つん這いになります。
- 手の5本指をしっかり開きます。肩の真下の手首、腰の真下に膝がくるように。お腹に軽く力を入れて、お尻が突き出ないように背中を平らに保ちます。
- 息を吸いながら、腰を反っていきます。胸を開き、目線を斜め上の天井へ。
- 息を吐きながら、背中を丸めます。肩甲骨を開き、目線をお腹へ。
- 2~3の動きを10回程繰り返しましょう。
→ヨガのキャットアンドカウのポーズとは?4つの効果と正しいやり方を徹底解説
TIP2:コブラのポーズで気持ちを前向きに
無気力なときはどうしても胸が丸まってしまうもの。
コブラのポーズで胸を気持ちよく開き、目線もぐっと前に向けましょう。
寝転んだ状態から手軽に始められるので、やる気がでずベッドから出られないときにも最適です。
深い呼吸を意識しましょう。
やり方
- うつ伏せに寝ます。足は腰幅に開きます。
- 両手の平を胸の横につきます。脇をしっかり締めます。
- 息を吸いながら、両手で床を押して胸を開きます。上体を少し床から浮かせます。
- 肘は軽く曲げたまま、真っすぐ前を見ます。肩を下げ、首を長く保ちましょう。
- 3~5呼吸ホールドします。
- ゆっくり手の力をゆるめて、そのまま床まで下りてリラックスします。
→ヨガのコブラのポーズとは?得られる驚きの効果!正しいやり方を徹底解説
TIP3:英雄のポーズでエネルギーを巡らせる
英雄のポーズは、パワーポーズとも言われるエネルギッシュなポーズです。
下半身や体幹の強化にもなり、続けることで疲れにくいタフな身体を手に入れることができます。
ポイントは、胸をしっかり開き、堂々とポーズをとることです。
モチベーションアップにも効果的です。
やり方
- 左右に脚を大きく開き立ちます。両手は腰に。つま先を真っすぐ前に向けます。
- 左足のつま先を斜め45度内側に入れます。
- 右足のつま先を90度外側に開きます。身体の正面を右足のつま先側に向けます。
- 両手を耳の横まで回し上げます。
- 右足の膝を深く曲げ、腰を落とします。左足の膝は伸ばします。
- 右足の膝が足首より前にでないように気をつけながら、吐く息でより深く膝を曲げます。
- 真っすぐ力強く前を見て、3~5呼吸ホールド。
- ゆっくり元に戻り、反対側も同様に行います。
→ヨガの英雄のポーズとは?英雄のポーズ1〜3の正しいやり方と効果を徹底解説
TIP4:窓際のタダーサナで1日を前向きにスタート!
タダ―サナはただ立つだけのポーズに見えますが、アライメントを整えるのにとても集中力がいるポーズです。
頭の中をリセットするのに最適。
ぜひ1日の始めに、太陽の光が目に入る窓際でタダ―サナを行ってみてください。
やり方
- 両足を揃えて真っすぐ、堂々と立ちます。
- 手の平を前に向けて、身体の横に楽に置いておきます。
- お腹に軽く力を入れて、腰が反らないようにします。
- 肩と耳を遠くに離し、あごを軽く引き、真っすぐ遠くを見ます。
- 3~5呼吸ホールドします。
TIP5:太陽礼拝で没頭する楽しさを感じる
いくつかのポーズを決まった順番で繰り返す太陽礼拝は、没頭する気持ち良さを思い出させてくれる良いメソッドです。
太陽礼拝をおこなうと、無気力な自分はどこかにいってしまいます。
「もう辛い!限界かも!」と思いつつ続けているときには、実はアドレナリンも分泌されています。
ノリの良い音楽をかけて、没頭するのもおすすめです。
少なくとも5回は繰り返しましょう。
TIP6:1日5分の瞑想でセロトニンを分泌させる
近年、瞑想がビジネスやメンタルヘルスの面でも注目を浴び、瞑想はセロトニンを分泌させることができると言われています。
瞑想と言うと難しく感じますが、ただ目をつむり呼吸に集中するだけでOKです。
スマホやネットから常に情報をキャッチしている忙しい現代人にとっては、“何もしない”だけでも貴重な時間ではないでしょうか。
実はこの“何もしない”ことが、セロトニンの分泌にとって非常に重要なのです。
瞑想が終わると、頭がスッキリし、気持ちも自然と前向きになります。わずか5分でも効果があります。
やり方
- 背筋を伸ばし座ります。肩の力を抜きます。
- 目を優しくつむります。
- 今ある息を口からフーっとすべて吐き出します。
- 口を優しく閉じ、鼻から新鮮な空気を吸い込みます。
- 吸い切ったら1秒息を止め、鼻から息をゆっくり吐き出します。
- 呼吸だけに集中し、数分間続けましょう。
簡単ヨガで無気力を脱する!
ヨガの瞑想や呼吸法、アーサナ(ポーズ)といったメソッドは、やる気がでないときに役立ちます。
続けることで、無気力状態に陥りにくいフラットな心と身体を手に入れることも可能です。
疲れていてもできる簡単なメソッドもあるので、ぜひ試してみてください。