実は、ヨガインストラクターになるためには、一定の知識と技術を持つことが求められます。その証明となる資格を持つことで、自身のスキルを認定するだけでなく、生徒からの信頼も得やすくなるのです。
なぜなら、資格はあなたのヨガに対する理解と技術を証明するものだから。そして、特に全米ヨガアライアンスの資格はその高い認知度から、日本でも非常に信頼性が高いとされています。
ということで、今回の記事では以下の内容を解説します。
- 全米ヨガアライアンスのヨガ資格について
- 資格を取得するためのさまざまな方法
- 信頼できるスクールの選び方
この記事を読んでいただくことで、ヨガインストラクターとしての第一歩を踏み出すための知識とステップを把握することができます。
日本で取得できる主なヨガ資格
日本で取得できるヨガ資格は大きく3つに分類できます。
- 全米ヨガアライアンス(RYT)
- インド中央政府認定(YIC)
- その他のヨガ資格
順番に解説します
全米ヨガアライアンス(RYT)
全米ヨガアライアンス(RYT)は、世界中で最も認知度の高いヨガ資格の一つです。この資格を持つということは、「基本的なヨガの教授法やポーズ、哲学、解剖学をしっかりと理解し、それを教える能力を持つ」という証明になります。
日本ではこのRYT資格が、ヨガの練習者や教師のスキルや知識を統一的に評価するための基準となっています。
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インド中央政府認定(YIC)
インド中央政府認定のヨガ資格(YIC)はヨガの教授法だけでなく、インドの哲学や伝統についても深く学ぶことができます。ヨガの源流であるインドのヨガを、より深く理解し、その精神性を重視する方に適しています。
具体的には、インドの哲学としてのサーンキヤ哲学やヴェーダンタ哲学、さらにはインドの古代言語であるサンスクリット語を学ぶことで、ヨガの理論的な背景を理解することができます。
その他のヨガ資格
全米ヨガアライアンス(RYT)やインド中央政府認定(YIC)以外にも、多くの団体がヨガインストラクターの資格を発行しています。代表的な資格は以下のとおり。
- 国際ホリスティックセラピー協会(IHTA)
- NPO法人日本YOGA盟、社団法人日本ヨガインストラクター協会(JYIA)
- 一般社団法人全日本ヨガ協会(AJYA)
- 国際ボディメンテナンス協会(IBMA)
国際的な資格と比べて取得費用や期間が短いことがメリットとして挙げられますが、反面、認知度が低く活動の範囲が限定される可能性があります。
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おすすめ資格は全米ヨガアライアンス
数あるヨガの資格の中でも、特におすすめする資格は全米ヨガアライアンス(RYT)です。その推奨の理由は2つ。
- 日本における認知度が圧倒的に高い
- 広範なヨガの知識と技術を保有していることが保証される
それぞれ見ていきましょう。
日本における認知度が圧倒的に高い
日本国内外を問わず高い認知度を誇り、その基準を満たすことは国際的な水準を満たすヨガインストラクターであるという証明になります。
具体的には、日本国内の大手ヨガスタジオやフィットネスクラブでは、全米ヨガアライアンスの資格を持つインストラクターが多く活躍しており、その存在は一般のヨガ愛好家にも広く認知されています。
広範なヨガの知識と技術を保有していることが保証される
全米ヨガアライアンスの資格を取得するには、一定時間の研修と試験に合格する必要があります。これにより、取得者がヨガの教授法、アサナ(ポーズ)の知識、解剖学、呼吸法、瞑想法など、広範で深いヨガの知識と技術を持つことが確認されるのです。
このことから、日本のヨガスタジオでは採用基準に「全米ヨガアライアンスの資格を持つインストラクター」としている場合も多いです。
日本国内でヨガインストラクターとして活動する上で、全米ヨガアライアンスの資格はその認知度と信頼性から見ても、大いに有益と言えるでしょう。
全米ヨガアライアンスのヨガ資格を取得するには?
全米ヨガアライアンスのヨガ資格を取得する最も基本的な方法は、全米ヨガアライアンス認定のヨガスクールで学ぶことです。取得方法は、主に5つあります。
- 通学で取得
- オンラインで取得
- オンライン+通学で取得
- オンライン+合宿で取得
- オンライン+留学で取得
それぞれ詳しく解説します。
① 通学で取得
全米ヨガアライアンスの資格を取得する最も基本的な方法は、全米ヨガアライアンス認定のヨガスクールに通学して学ぶ方法です。
この方式方式には多くのメリットがあります。まず一つ目は、実際のヨガスタジオでの学習を通じて、直接インストラクターから指導を受けることができる点です。インストラクターから直接フィードバックをもらえるため、自己修正が可能となり、正しい技術を習得できます。
また二つ目のメリットとして、コースが数ヶ月から一年程度と比較的長い期間にわたるため、ヨガを生活の一部として定着させることができます。自宅での練習や日常生活の中でヨガの哲学を実践することを通じて、ヨガをより深く理解し、生活に取り入れることができます。
② オンラインで取得
時間や場所の制約がある方にとっては、全米ヨガアライアンス認定のオンラインプログラムを受けることも可能です。
この方法は、通学が難しい方や、自宅でゆっくりと学びたい方に特に適しています。オンラインでの学習は自分のペースで進められ、自分自身のライフスタイルやスケジュールに柔軟に合わせることが可能です。
③ オンライン+通学で取得
通学とオンライン学習を組み合わせるハイブリッド方式もあります。
この方法は、現実のクラスでの学びとオンラインでの学習をバランスよく組み合わせたい方に適しています。自分の都合に合わせて、一部を通学で、一部をオンラインで学ぶことが可能です。
④ オンライン+国内合宿で取得
さらに一歩進んで、オンライン学習と合わせて国内での合宿を組み込むことも可能です。
これにより、集中的な期間を設けて、より深い実践的な学びを得ることができます。合宿では、他のヨガ仲間との交流や、実際の指導経験を積む絶好の機会も得られます。
⑤ オンライン+海外留学で取得
最後に、オンライン学習と海外留学を組み合わせることで、国際的な視野を広げながらヨガを学ぶことも可能です。
これは、異なる文化の中でヨガを学ぶという貴重な経験を得られ、自分自身のヨガの理解をさらに深める絶好の機会となります。
これらの選択肢から、自分のライフスタイル、学習のペース、目指す目標に最も合った方法を選ぶことが重要です。全米ヨガアライアンスのヨガ資格は、あなたがヨガの道を歩む上での大きな一歩となるでしょう。
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信頼できるスクールの見つけ方
信頼できるスクールを選ぶには、具体的に以下の3点に注意してください。
- 卒業生数が活躍している
- 卒業後のフォロー体制が充実している
- 信頼できる情報源で評判をチェックする
順番に解説します。
見つけ方① 卒業生数が活躍している
まず注目すべき点は、そのスクールの卒業生がどれだけ活躍しているか、という点です。
スクールのウェブサイトなどで卒業生がどのような活動をしているのかを確認しましょう。また、SNSでの投稿やブログなど、卒業生自身が発信している情報も役立ちます。
卒業生が多くのヨガスタジオやフィットネスクラブで活躍しているという事実は、そのスクールがしっかりとした教育を行っている証拠といえます。
卒業生アカウントはスクールのフォロワーをチェックすれば、簡単に見つかります。
見つけ方② 卒業後のフォロー体制が充実している
次に大切なのは、卒業後のフォロー体制です。ヨガインストラクターの資格を取得した後も、ヨガの世界は日々進化していきます。そのため、新しい知識や技術を学び続ける必要があります。
卒業後も定期的な研修やワークショップを開催しているスクールや、オンラインで学習資料を提供しているスクールなど、継続的な学びをサポートする体制が整っているスクールは信頼できるといえます。
見つけ方③ 信頼できる情報源で評判をチェックする
最後に、信頼できる情報源を活用してスクールの評判をチェックしましょう。具体的には、インターネット上の口コミやレビューサイトを活用することが一般的です。
また、直接スクールを訪れて現役の生徒や卒業生の声を聞くのも有効です。ただし、情報の真偽を確かめるためには、できるだけ多角的に情報を集めることも大切です。
以上の3つのポイントを押さえてスクールを選ぶことで、質の高いヨガ教育を受けることが可能となります。自分自身の目標と合ったスクール選びを行いましょう。
よくある質問
ヨガインストラクターの資格取得については様々な疑問が生じるかと思います。ここではよくある質問をまとめました。ぜひ、参考にしてください。
Q. 資格を取得するのにどれくらいの時間がかかりますか?
ヨガインストラクターの資格を取得するための時間は、選んだ資格や学習方法によります。
例えば、全米ヨガアライアンスの資格取得を目指す場合、最低200時間のトレーニングが必要とされています。具体的な時間配分はスクールによりますが、全日制で学ぶ場合は約1ヶ月、週末制で学ぶ場合は半年から1年程度、オンラインの場合は数か月程度かかることが一般的です。
Q. どのくらいの費用が必要ですか?
費用もまた、スクールやプログラムにより異なります。全米ヨガアライアンスの200時間トレーニングプログラムの場合、日本国内では一般的に30万円から60万円程度が目安となります。ただし、これには教材費や試験費用、その他の付随する費用が含まれているかどうかを確認することが重要です。
Q. オンラインでの学習は効果的ですか?
オンラインでの学習は、自分のペースで学べる点や、時間や場所の制約がない点など、多くの利点があります。
一方で、直接インストラクターからフィードバックを得られる訳ではないので、自己学習能力が求められます。また、プログラムによっては、実際のヨガクラスでの指導経験など、オンラインでは体験できない学習要素が含まれる場合もあります。
なので、自身のライフスタイルや学習スタイルに合わせて、オンライン学習と対面学習のバランスを考えることが大切です。
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まとめ
本記事では、ヨガインストラクターとしての資格取得について、特に全米ヨガアライアンスの資格取得をテーマに解説しました。
本記事の内容を改めて整理すると以下のとおり。
- 全米ヨガアライアンスの資格は、その高い認知度とヨガの知識・技術を広範に確認することから、日本でも非常に信頼性が高いものとされています。
- 全米ヨガアライアンスの資格取得方法は多様で、自分のライフスタイルや学習スタイルに合わせて選択することができます。通学、オンライン、それらの組み合わせ、合宿を取り入れるなどの方法があります。
- 資格を取得するためには、信頼できるスクールを選ぶことが重要であり、そのための基準として、卒業生の活躍、卒業後のフォロー体制、情報源の信頼性などが挙げられます。
この記事を参考に、ヨガインストラクターとしての第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?