ヨガの練習の一つに「トラタカ」といってキャンドルをじっと見つめる、という方法もあるほどです。
最近はアロマキャンドルだけでなく、キャンドルに夜虫除け、ボディオイルになるキャンドルなどバリエーション豊富なキャンドルが販売されています。
ここでは、ヨガの練習や日常生活の中でキャンドルを取り入れる方法を詳しくご紹介しましょう。
キャンドルの驚くべき効果の秘密は1/fゆらぎにある
キャンドルの炎を見たことがあると思いますが、それは微細に動いています。
この動きは「ゆらぎ」とも言いますが、1秒たりとも静止することはありません。
この「ゆらぎ」こそ、キャンドルの癒し効果の鍵であることがわかっています。
自然界の中には不規則な揺らぎが多く存在しています。
例えば小川のせせらぎ・風が枝や葉を撫でる葉音や、そよ風・波の音……。これらも規則的なようで不規則ですが、この不規則さにこそ私たちは癒やされることがわかっており、この自然に存在するゆらぎを「1/f(えふぶんのいち)ゆらぎ」と呼びます。
私たちの心音も実はゆらいでいて、1/fゆらぎが存在すると考えられています。
完璧な一定リズムより、やや不規則なリズムの方が私たち人はリラックスできるように作られていますし、世界に完璧で一定のものなど何一つ存在しないことを物語っているのです。
キャンドルの炎はまさに「目に見える1/fのゆらぎ」。
疲れている時ほど、スマホの電源をオフにし、コンタクトやメガネも外し、わずか数分でも良いのでキャンドルの炎をぼんやり見ているだけで体はリラックスするのです。
他にもまだあるキャンドルの効果
1/fゆらぎの他にキャンドルからはマイナスイオンが発生するため、それによるリラクゼーション効果、場の浄化効果などもあるとされます。
特にリラクゼーション効果が抜群です。
リラクセーション研究の第一人者である三谷惠一氏によれば、キャンドルを使うことで脳波が穏やかになり、体の緊張やイライラ度が下がることが数値で確認されているそう。
夜の時間に意識的にキャンドルを活用するだけでも日々の緊張やストレスから解放されやすくなりますし、続くコロナのおこもり生活でも、キャンドルに火を灯すだけで瞬間的に非日常的な気持ちになれるはずです。
アロマキャンドルを使ってキャンドルヨガにトライ!
ヨガをしている私たちがキャンドルを使うのに絶好なタイミングは、やっぱりヨガの時間。
夜ヨガは電気を消して、キャンドルの光だけでゆったりとしたヨガを楽しみましょう。
キャンドルの中には、香りが含まれているアロマキャンドルが市販されています。
アロマキャンドルを使えば、部屋にほんのり良い香りが漂い、呼吸の効果やリラックス効果がさらに高まるでしょう。
ヨガスタジオでは、キャンドルヨガクラスを開催しているケースもあります。
キャンドルヨガは自分の家では使えないくらいの大量のキャンドルを使ってくれたりするので、よりリラックスできるはず。
自宅でもスタジオでもキャンドルヨガはおすすめです。
キャンドルを見つめるキャンドル瞑想
キャンドルの光をぼんやり見つめるキャンドル瞑想もおすすめ。
これはトラタカ(サンスクリットで凝視するの意味)という浄化法としても知られています。
安定して座ったら、ただキャンドルの炎をぼんやり見つけるだけですが、なるべく瞬きをしないようにします。
とはいえ、目を強く見開くのではなく、ぼんやりと一点ではなく全体を見るだけ。
3〜5分ほど行うと良いとされます。
実際にやってみると、ただ涙が流れたり、脳がスッキリしたり、心が穏やかになったり…。
その日のコンディションによって、感じられる効果や作用も異なります。
ヨガ的には、トラタカには「第3の目(第六チャクラ)」の浄化効果があるとも教えられています。
キャンドル入浴
最近は湯船に安全に浮かべることのできるキャンドルも多く市販されています。
キャンドル入浴も、リラクゼーション効果が非常に高いです。
お風呂にスマホを持ち込むことが習慣になってしまっている人は、たまにはキャンドルに変えてみましょう。
脳がスッキリ休まります。キャンドル瞑想もキャンドル入浴も心身が休まりますが、一番休まるのは「脳」だと感じます。
何も考えない時間を定期的に持ちたい人、他人や情報に振り回されず本来の自分に戻る時間を持ちたい人などには特におすすめです。
夏至の夜にはキャンドルナイトを
まもなくやってくる「夏至」には、全国で「キャンドルナイト」というイベントが開催されます。
キャンドルナイトは2003年からスタートした、今では夏至の名物。
夜の8時から10時までの2時間、電気を消して一人一人がゆっくり過ごすことを推奨するイベントです。
その2時間だけは過剰な光をオフにして、それぞれのスローな時間を楽しんではいかがでしょうか。
ちなみに2022年は6月18日が夏至になります。
キャンドルは老若男女問わずプレゼントにも最適
お友達にちょっとしたプレゼントを送るときに、キャンドルを送るのも男女問わず喜ばれます。
普段自分では買うことがないちょっと高めのキャンドルや、みつろうなどの天然素材でできたキャンドル、虫除け効果のあるキャンドル、キャンドルの溶けた蝋をマッサージオイルとして使えるタイプなど、色々なものが販売されています。
1,000円くらいの予算から素敵なものを見つけることができますし、中には1万円くらいの高額なものもありますので新築祝いや引っ越し祝い、退院祝いなどにもぴったりです。
日常生活にキャンドルを取り入れよう
いかがでしたか。
キャンドルをヨガや毎日の暮らしの中に取り入れ、スローダウンの時間を大切にしてみてくださいね。