「嵐にしやがれ」など様々なテレビ番組で取り入れられるなど、日本でも話題になっているアクロヨガですがどんなヨガかご存知でしょうか?
この記事ではアクロヨガの概要、魅力や注意点、ポーズとはじめ方について詳しくまとめています。
アクロヨガとは?
ヨガとタイ古式マッサージに、ダイナミックな動きのあるアクロバットの動きが合わさってできたヨガ。
2003年にアメリカのサンフランシスコで生まれた最新ヨガで、他のヨガと違って2人以上が行うのが特徴です。
アクロヨガは、曲芸のようなポーズをとることから非常に難しそうな印象がありますが、床では難しいようなポーズを重力を活用して行えるのでストレッチ効果が高く、カラダが硬い人でも取り組みやすいヨガといえるでしょう。
アクロヨガのポジション
アクロヨガは、組体操のように複数人でヨガをしますが、その際に3つの役割に分けて行われます。
- ベース
- 下で土台になって床に寝る人。
柔軟性、筋力、バランス力、体感の強化が期待できます。
更に足を90度に固定してフライヤーを支えることから気づかない内に骨盤調整の機能も期待できる他、加圧式トレーニングのように両足の付け根に負担がかかることから成長ホルモンの分泌を促すことができます。
- フライヤー
- 上に乗る人。
バランス感覚が鍛えられる、重力からの開放感はもちろんのこと、重力を利用したストレッチができることで柔軟性や姿勢の改善が期待できます。
また、ベースの人がフライヤーを支えるポイントが、タイ古式マッサージの知恵を基づいたツボになっており、全身の血行が改善されるアンチエイジング効果も。
- スポッター
- ポーズの崩れや歪みが正しいものになるように修正したり、安全を確保する人。
安全面や正しいポーズについて気を配ることで、ベースやフライヤーをやっていたときには得られない気づきが得られるのでポーズへの理解を深めることができます。
それぞれの役割は固定することもなく、ベースをやっていた人がフライヤーを担当したり、逆にフライヤーがベースに変わったりなどして役割を交換していきます。
同性以外にも夫婦やカップルで行うことが多く、男女で行う場合は筋力の違いから男性がベースになることがほとんど。
ただ、重心を捉えることができれば筋力があまり必要ないので、上手い人であれば女性でもベースになって男性を支えることができるそうです。
アクロヨガの魅力と注意点
アクロヨガの魅力①:単純に楽しい
アクロヨガの魅力は、複数人で楽しめること。
実際にアクロヨガを始める人は、筋トレしたい、柔軟性を高めたいという目的意識があるというよりも、楽しそうだからやってみたいという気持ちから始めるのがほとんどです。
そして、楽しんでいるうちに気がついたら、筋トレになっていた、柔軟性が高まっていた、血行がよくなったといった様々な効果が得られてしまうんです。
アクロヨガの魅力②:信頼関係が高まる
それだけではありません。
普通のヨガでも期待できる効果だけでなく、パートナーとの信頼関係が高まることこそアクロヨガの最大の魅力といえるでしょう。
フライヤーの人はリスクをともなうので、自らの安全性をベースやスポッターの人に委ねる必要があります。
しかし、相手を信頼しないと不安や緊張感からフライヤーのカラダに力がはいってしまい、ベースの人はバランスが取りにくくなります。
また、人によって重心や筋力が違うので、ベースの人はフライヤーに合わせてバランスをとる調整をする必要があることから、パートナーに対して集中しなければなりません。
そのため、アクロヨガのポーズが上手くできたときには達成感とともに、お互いに対する信頼感が高まるのです。
アクロヨガの魅力③:年齢や性別を問わない
更にアクロヨガの魅力をあげるとしたら、年齢や性別を問わないことといえるでしょう。
アクロヨガですが、子供からシニア層までと幅広い人が始めています。
パートナーの力をかりることで、筋力が弱い人やカラダが硬い、運動経験が少ない人でも楽しむことができるのです。
特に男女の比率は半々だそうで、男性の人でも抵抗なくはじめることができます。
アクロヨガを始める注意点
魅力の多いアクロヨガですが、他のヨガと比較してケガをするリスクが高いので注意が必要です。
特に、初めてアクロヨガをする人は経験豊富なスポッターが必ずいるようにしましょう。
欲を言えば、ある程度の筋力や柔軟性があったことに越したことはないので、最低限のヨガ知識があったほうが良いことは間違いありません。
アクロヨガを極めていくには、他のヨガも取り組んでいくのがオススメ。
アクロヨガの 初心者向けポーズとやり方
詳しいポーズのやり方については次の動画がオススメ。
動画でも紹介された初心者向けポーズ
- バード(鳥)のポーズ
- アクロヨガの代表的なポーズとも言えるポーズです。
ベースの人がフライヤーの太ももの付け根を支店に全身を支えます。
- スローン(王座)のポーズ
- フライヤがベースの足のウラに座るポーズ。
アクロヨガをはじめるには?
ここまでアクロヨガの魅力やポーズについて紹介してきましたが、残念なことにアジアではアクロヨガの正式指導者がまだ少なく、2019年現在では日本全国でも10人もいません。
そのため、現在アクロヨガの教室の多くは正式な指導資格のいません。
そのような教室でアクロヨガを行うと、ケガをする危険性が高いので十分に注意しましょう。
数少ないアクロヨガの正式な教室ですが、有名なところでは「アクロジャパン」という日本で唯一のアクロヨガ団体の代表である西浦リサさんが開く教室やイベントがあげられます。
こちらは東京都渋谷にあるヨガスタジオに毎月、数回程度しかありませんが、アクロヨガが始めてみたいという人は日本の最大のアクロヨガイベントACRO YOGA JAPAN Festivalに参加するのがオススメです。
アクロヨガはまだまだ黎明期。
これから正式な指導者がどんどん増えていくとうれしいですね。
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