カラダの柔軟性が必要とされるポーズが、徐々にできるようになってくるのは楽しいものです。
そんな今回は、股関節の柔軟性を必要とするアナンタのポーズを紹介します。
股関節が硬い方でも無理なく挑戦できる方法もありますから、自分には無理だ~と思わず、挑戦してみて下さいね。
アナンタのポーズとは
ヒンドゥー教の三大神の一人ヴィシュヌ神が、蛇王アナンタの上に横たわる姿から着想されたポーズです。
ポーズの写真を見れば、その由来に「なるほど」とうなずいていただけると思います。
体幹の強さと股関節の柔らかさを必要とするため、誰でもサッと気軽にやっていただくわけにはいかないのがアナンタのポーズ。
ですが、あきらめることはありません。
体幹が弱かったり、股関節が硬かったりしても、少しずつやっていくうちに必ずできるようになります。
自分には無理だ~と思わずに、挑戦してみて下さいね。
アナンタのポーズの効果とは?
姿勢が良くなる
アナンタのポーズでは、体幹が強化できます。
体幹強化をすると、いろいろな良いことがあるのですが、その一つに姿勢が良くなるということがあります。
姿勢が良くなりますと、 -5歳は若返ってみえますから、とってもお得です!
血流改善
姿勢が悪いと、血液の巡りも悪くなります。
体感が強化され、姿勢が良くなることで血液の循環も良くなるんです。
血液循環が良くなると、冷え性が改善します。
また血液が酸素や栄養素をカラダじゅうに運ぶ役割をしていますので、血液循環がよくなると、疲れもとれやすくなります。
疲労がたまりにくい元気なカラダになるということですね。
内臓元気
姿勢が悪いと、内臓の働きも不活発になってしまいます。
カラダがグンニャリ曲がっていると、カラダの中にある内臓もあるべき場所にキチンとおさまっていることができません。
グンニャリと曲がったり、押しつぶされたりしてしまうわけです。
それが姿勢が良くなると、内臓は本来あるべき場所にいることができます。
そうなりますと、内臓も良く働くことができるようになりますので、健康状態もアップ!
腸の働きなどもよくなりますので、便秘などの解消にもつながりますよ。
日常動作がラクになる!
体幹強化という言葉をスポーツ選手がよく口にしていると思いませんか?
体幹を強化しますと、スポーツパフォーマンスはグッとアップすることができます。
わたし達一般人で言いますと、日常生活の動作がスムーズになるんです。
例えば、階段の上り下り。
スッスッスッと足が出るようになり、ラクラク階段を上ったり下りたりできるようになります。
日常生活の動作がスムーズになると、疲れもたまりにくくなりますよ。
ケガ防止
アナンタのポーズでは、股関節の柔軟性を高めることができます。
股関節の可動域が広がると、ケガのリスクをふせぐことができます。
30代も過ぎ、だんだん歳をとってきますと、股関節の動きが悪くなってきます。
積極的に股関節の柔軟性を意識して高めておき、ケガのリスクをふせぎましょう。
肩こり、腰痛の解消
股関節の可動域がせまいと、カラダの動きにも制限がかかります。
そうすると知らず知らずのうちにカラダに負担がかかってしまい、肩こりや腰痛につながります。
股関節の柔軟性が高まったことで、肩こりや腰痛がラクになったという話も実際あります。
カラダは全てつながっているもの。
肩こりや腰痛が、思いもかけない場所を動かすことでラクになることってよくあるんですよ!
アナンタのポーズの正しいやり方
アナンタのポーズの前準備
アナンタのポーズを実際に行う前に、前準備をしてみましょう!
- 右を下にして横になる。
- 右腕は頭の方にのばし、手のひらは下に向けておく。左腕は胸の前に置く。
- 両脚をピッタリ閉じたまま、空中に浮かせる。同時に頭も少し浮かせる。頭と足でひっぱりあっているような感じで。
- 5秒間キープして、ゆっくりおろす。
- 反対側も同じように行う。
アナンタのポーズをやってみよう!
それでは、アナンタのポーズを実際にやってみましょう。
- 右を下にして横になる。
- 右ひじをまげ、手のひらで頭を支える。(横たわってテレビを見る時のように)
- 左手は胸の前に置く。
- 左ひざを曲げて、右脚に乗せる。
- 左ひざを曲げたまま、右脚から少し浮かせる。左手の人差し指と中指で、左足の親指をつかむ。この時、右脚の力をぬかないように気をつけよう。
- 左ひざをできるだけのばす。そのまま、5秒間キープ。
- ゆっくりとおろす。反対側も同じように行う。
タオルを使おう
アナンタのポーズでむずかしいのは、⑤の左手の人差し指と中指で、左足の親指をつかむという箇所ではないでしょうか。
そんな方は、タオルを使いましょう。
- 右を下にして横になる。
- 右ひじをまげ、手のひらで頭を支える。(横たわってテレビを見る時のように)
- 左手は胸の前に置く。
- 左ひざを曲げて、右脚に乗せる。
- 左ひざを曲げたまま、右脚から少し浮かせる。左足の裏にタオルをひっかけて、左手でタオルを持つ。この時、右脚の力をぬかないように気をつけよう。
- 左ひざをできるだけのばす。そのまま、5秒間キープ。
- ゆっくりとおろす。反対側も同じように行う。
まとめ
アナンタのポーズを取るのはやっぱりむずかしいと感じた方も、けっこういらっしゃると思います。
インストラクターの先生方の写真を見たら、キレイにひざが伸びていますが、あれと全く同じにしようとあせらなくて大丈夫。
ひざはできる範囲でのばすだけでいいんです。
はじめは、かなり曲がっていても大丈夫。
少しずつやっていくうちに、だんだんのびるようになりますから、あせらずにやってみて下さいね。