シミやそばかす、シワができやすいことを気にして、紫外線を避けがちな現代。
紫外線を避けすぎて、日光を浴びる時間が減っているかも…?
今回は日光浴の効果や、日光浴に適切な時間などをご紹介します!
「日光浴」してる?
“日光不足”の日本人は、近年多くなっていると聞きます。
その理由のひとつとしてあげられるのが、美肌や美白のための過剰なUV対策。
紫外線の肌への影響を恐れ、強い日焼け止めや日傘などを活用し、日光をできるだけ避けようとする人が増えているのです。
それに加えて、コロナ禍によるステイホームや在宅勤務も、日光不足に拍車をかけていると言えるでしょう。
日光浴の効果とは?
日光浴は適度に行うとカラダに良いものです。
ここでは、日光浴の主な効果の中から、代表的な3つの効果をご紹介します。
ビタミンDを生成
カラダは、日光(紫外線)を浴びることで、ビタミンDを生成するのはご相談でしょうか?
ビタミンDはビタミンCやBほど有名ではありませんが、免疫機能を調整し、感染症の発症予防などに効果的なことが分かっています。
スウェーデンなどをはじめとする北欧諸国では、冬場の日照時間が非常に短いため、ビタミンDの摂取を国が推奨しているほど。
また、「紫外線はお肌の敵」というイメージが染み付いていますが、日光を浴びることで生成されるビタミンDは、肌のターンオーバーを促し、美肌作りには欠かせないものです。
程よい日光浴は、肌にもカラダの健康のためにも必要なのです。
幸せホルモンセロトニン
「幸せホルモン」とも呼ばれている「セロトニン」は、日光を浴びることでも生成されます。
セロトニンは、脳内に分泌される神経伝達物質であり、ストレスを軽減させたり、集中力を高めたりするなどの役割をしています。
セロトニンは、日光浴や、適度な運動などにより増えるもの。
セロトニンが不足すると、気分の落ち込みや、不眠、仕事のパフォーマンスの低下など、日常生活に悪影響を及ぼします。
安眠効果も
日光を浴びることは、体内時計のバランスを整える役割もしています。
朝に日光を浴びることで生成されるセロトニンは、目を覚ます役割をします。
逆に夜に分泌される「メラトニン」は、睡眠のためのホルモンです。
日光を浴びた約16時間後に、日中に分泌されたセロトニンを原料にメラトニンが作られます。
そのため、日光を浴びないとセロトニンが分泌されず、メラトニンも作られません。
日光浴は、夜間の安眠効果にもつながるのです。
日光浴が足りないとどうなる?
ビタミンDの生成やセロトニンの分泌など、実は色々な役割をしている日光浴。
では、日光浴が足りないと、カラダにどのような影響が出るのでしょうか?
うつの症状
冬になると憂鬱な気持ちになったり、雨や曇りの日が続くと気分が上がらなかったりした経験はありませんか?
それは、日光が足りないことによる、セロトニンの分泌の減少が原因のひとつです。
冬に日照時間が短い北欧諸国では、人々の「冬季うつ」が以前から問題にされています。
セロトニンが足りないことで、うつ病や睡眠障害などを引き起こすことが知られており、それらを予防するためにも、日光浴やセロトニンの分泌を促す行動が必要とされます。
免疫力の低下
日光浴で紫外線を浴びることにより生成されるビタミンD。
ビタミンDは、免疫力を高め、感染症の予防や悪化の予防に効果的なことが分かっています。
その他にも、日光浴による体温の上昇も、免疫力アップにつながるものです。
日光不足はそのようなメリットを排除することになってしまい、免疫力を低下させかねないものなのです。
骨にも悪影響
日光浴により生成されるビタミンDは、「カルシウム」や「リン」の吸収を促進し、健康的な骨を作る手助けもしています。
そんなビタミンDが不足すると、骨粗鬆症や、骨軟化症などを招くおそれがあり、骨の健康に悪影響です。
また、子どもの日光不足は、骨の発育不良を引き起こし、O脚やくる病などの原因になってしまいます。
どのくらい日光浴をすればいい?
春や夏など、紫外線が多い季節では、日光浴は1日15分程度を目安に行うと良いでしょう。
しかし、秋や冬などの日光が弱く、紫外線が少ない季節は、少し長めの30分程度、日光浴をするのがオススメです。
ウォーキングがオススメ
日光浴には「ウォーキング」がオススメです。
日光浴は「セロトニン」の分泌を促すものですが、ウォーキングもまた、セロトニンの分泌を促す運動です。
そして、ウォーキングは、脂肪燃焼効果や血行促進効果などもある有酸素運動。
心にもカラダにも良い影響が得られて一石二鳥です。
意識して日光浴をしよう!
程よい日光浴は、カラダにさまざまな良い効果を与えてくれます。
コロナ禍で日光不足の人は増えている様子。
日常生活に日光浴を取り入れてみましょう!