とはいえ、自宅での練習はスタジオでの練習に比べ、どうしても質をあげるのも気分を変えるのも一苦労。
ここでは自宅でのプラクティスをサポートしてくれるアロマオイルや活用方法について徹底解説します。
ヨガ×アロマオイルでヨガの練習が深まる理由
ヨガの練習において大切なことはよく言われる通り「呼吸」になります。
呼吸を意識すること、呼吸をより深く長く行うこと、呼吸だけに集中すること、普段感じられない部分で呼吸を感じることなどが「呼吸を大切にする」、という言葉の意味です。
しかし呼吸に意識を向けることは容易ではありません。
私たちの意識は常に動いているので、意識がすぐに散らばってしまいます。
意識が散漫になることを極力減らすために役立つアイテムが「アロマオイル(精油)」です。
良い香りがすると人は自然にその香りを「嗅ぎたく」なります。
想像してください。
目の前に1本の美しい薔薇の花があったら、それに鼻を近づけて、まるで香りを全身に取り込むようにゆっくり息を吸うのではないでしょうか。
まさにこの薔薇の花のような役割を、アロマオイルが担ってくれるのです。
良い香りがそばにあれば、それだけで呼吸が深まり、呼吸が深まるので自然とヨガの練習が深まっていくのです。
おすすめのアロマオイルやグッズを紹介
朝ヨガにおすすめの精油は「オレンジ」や「グレープフルーツ」などの柑橘系
朝ヨガにおすすめの精油は「オレンジ」や「グレープフルーツ」「レモン」「マンダリン」「ベルガモット」「ライム」などの柑橘系です。
目覚めがスッキリする覚醒効果、交感神経のスイッチをオンにして代謝を上げてくれる効果などが高く、元気よく1日をスタートさせるのにぴったりの香りです。
他にも「ペパーミント」や「ローズマリー」「ユーカリ」「ティートゥリー」など清涼感のある香り目が覚めたり、免疫系を整えたりするのでおすすめです。
朝ヨガにおすすめの精油の使い方は「胸の真ん中に塗布する」方法
朝ヨガにおすすめの精油の使い方は、自分のお気に入りの香りのオイルをマッサージオイルにし、胸の真ん中からデコルテあたりに撫でるように塗布する方法。
朝ヨガで練習するポーズの多くは「太陽礼拝」などの立位のアクティブなポーズが多いと思いますが、深く前屈したり、両手をばんざいしたりするたびに、自分の胸のあたりから、心地よい香りがふわっと立ち上がり、その良い香りを思いっきり吸い込み、思いっきり吐き出すようにヨガの練習を行うことができます。
胸の真ん中に塗布した香りは、まるで胸につけた薔薇のようなもの。
万一、香りが強いと感じる場合は、胸ではなく手首や足首にオイルを軽くつけて行うと良いでしょう。
夜ヨガにおすすめの精油は「ラベンダー」や「イランイラン」などリラックス系
一方、夜ヨガでは「ラベンダー」や「イランイラン」「ローズ」「ゼラニウム」などのリラクゼーション効果が高い、花から抽出される精油がぴったりです。
「ネロリ」「サンダルウッド」といった精油もリラクゼーション効果が高いとされます。
これらの香りはいずれも興奮を鎮静する作用や、副交感神経を優位にしてくれる作用があるので、1日の終わりに使うと心身の疲れを癒やし、安眠をサポートしてくれます。
夜ヨガにおすすめの精油の使い方は「オイルマッサージ」
夜ヨガの際には好きなアロマオイルを植物油に数滴垂らし、マッサージオイルを作ってオイルマッサージをしてからヨガをする方法。
マッサージオイルは足裏やふくらはぎ・太もも、腕やデコルテ・バストなど、肩周りや首・耳など、疲れが溜まっていると感じる部分を特に念入りにオイルマッサージしてあげてから「ゴロン」と仰向けになって行うポーズをすると、ヨガのポーズとの相乗効果が高まります。
マッサージとポーズでいつもより浮腫やこりが取れたり、安眠に繋がったりするのです。
足裏にオイルを塗布することで、滑りやすくなってしまうので、夜ヨガですし立位のポーズより仰向けのポーズをじっくり楽しんでください。
ちなみに、マッサージオイルは市販されているものから選ぶのもOK。
心が豊かになる自分のお気に入りを使うことが、一番大切なポイントです。
ヨガに集中したいときにおすすめのアロマは
時間やシーンに関係なく、短い時間でもヨガに集中して練習したいという時は、アロマスプレーを使いましょう。
アロマスプレーも豊富に市販されています。
中には空気の除菌に役立つもの、マットの除菌に役立つものもあります。
ヨガを練習する時にまずはマットや空間にシュッとスプレーし、そこで目を閉じて座り、香りを感じながら呼吸を繰り返しましょう。
まるで香りのバリアに包まれるようにイメージすると集中力がぐっと高まり、ヨガの練習に意識が向きます。
瞑想時におすすめなのはアロマキャンドルヨガ
アロマの香りが漂うおしゃれなキャンドルもたくさん市販されていますが、これはアロマキャンドルヨガに活用できます。
実はキャンドルの灯火をじっと見ることは、ヨガの中では「トラタカ」と言われる伝統的な瞑想方法です。
楽に座って揺れるキャンドルの炎を見る練習は私も行ったことがありますが、しばらくするとなぜか自然に涙が溢れて心身の浄化に非常に役立ちました。
今も時々練習に取り入れています。
しっかりと「トラタカ」を行いたい場合は、時間を決めて、なるべく「まばたき」をしないように「凝視」し続けます。
とはいえ、目元が疲れないように「半眼」にしておくと良いでしょう。
時間にして3〜5分程度。
自然に瞑想状態に入ることができます。
キャンドルの炎が揺れたり、残像が見えたりしますが、安心してじっとみていてください。
時間になったらキャンドルを消して、目を閉じて心が落ち着くまで静かに座って過ごして終了です。
アロマオイルで宅練の質を高めよう
いかがでしたか。
自宅でのセルフプラクティスを行うのに効果的なアロマオイルを活用して、できるだけ練習の質を高めていくようにしましょう。
スタジオでヨガをするよりも、自分らしいヨガの練習方法が身につくかもしれませんよ。