Q. カゼをひいてしまった時、ヨガはしていいものでしょうか?
- 選択肢① 健康のために良いヨガだから、カゼの時こそした方がいい。
- 選択肢② いくら健康のために良いヨガだって、カゼの時には休まないといけない。
正解に迷ってしまったという方、ぜひお読みください。
カゼの時にゆっくり休むのもヨガのうち
カラダの声に耳をかたむける
ヨガにおいて最も大切なことは、自分を知るということです。
「自分の心やカラダのことをしっかりと知るということ」
それがヨガの目的です。
ヨガを趣味にされている方なら、定期的にヨガをしますよね。
同じヨガのポーズを取る時も、日によってポーズを取りやすい日と取りにくい日がありますよね。
カラダが固い日もあれば、比較的やわらかい日もあります。
呼吸が楽にできる日もあれば、呼吸が苦しいように感じることもあります。
そういったカラダの変化に耳をかたむけるのもヨガのうちですから、今日はしんどいなということをしっかり感じるのは非常に大事なのです。
しんどいカゼの時にはムリをしない
「しんどいな」と思った時にはムリをしてはいけません。
「なんだかカラダが重たいけれども、今日もいつものヨガポーズをがんばろう」なんて、そんなムリをしてはいけないわけです。
ヨガで大事なことは自分のカラダの声に耳を傾けるということですから、しんどいと感じた時には自分のカラダに素直になって休みましょう。
食べたいなと思うものを食べて、よく睡眠をとって休むこと。
カラダの声に素直になって、休むということもヨガですよ。
カゼが治りかけの時にやりたいヨガ呼吸法
カゼの治りかけでもムリしてポーズは取らない
カゼの症状がひどい時にはグッタリと休んで栄養を取ることしかできませんが、だんだん元気になってくるとヨガをしたくなりますよね。
けれども、治りかけの時はムリをして汗をかくような激しいヨガをしてはいけません。
汗が冷えたらカゼが長引くだけですから、いきなり普段のヨガをはじめるのは控えましょう。
ですから、カゼの治りかけはポーズでなく呼吸法から始めましょう。
ヨガ呼吸法はカゼを早く治すためにも効果アリ
長く深く呼吸をしますと、酸素をたくさんカラダの中に取り込むことができます。
酸素は、白血球やリンパ球などの免疫細胞が活発化してくれます。
ですから、ヨガの呼吸法でカラダにたくさん酸素を取り込んで、戦士たちを応援しましょう。
カゼの治りかけにやりたいヨガの呼吸法
ベットにあおむけになったままできますから、気軽に実行してみましょう。
カゼの治りかけにやりたい呼吸法の手順
- ベットにあおむけになり、手のひらは天井の方に向ける。
- 全身の力をぬいて、楽にする。
- 鼻から8秒間息を吐き出し、4秒間で吸い込む。
- それを繰り返す。
ポイント
8秒間かけて息を吐くことが楽にできるという方は、16秒間、32秒間と少しずつ吐く時間を伸ばしていきましょう。
息を長く吐くということは、たくさんの空気をカラダから外に出すことができるということですよね。
たくさんの空気をカラダから出しますと、それだけ多くの新しい空気をカラダに取り込むことができるわけです。
酸素をたくさんカラダに取り込むことができるのですから、息を吐く時間を少しずつのばしていきましょう。
けれども、「息を長い時間がんばって吐かないと!」と思わなくても大丈夫ですよ。
気持ちよく、ムリなく続けることが大切ですから、できる範囲でのんびりやりましょう。
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カゼの治りかけにヨガ教室はNG
ヨガ教室に普段から通っている方は、だいぶ元気になってきた頃にはぜひともヨガ教室に行きたいと思ってしまうかもしれません。
けれども、カゼがまだすっかり治りきっていないうちは、ヨガ教室に顔を出すのは控えましょう。
カゼが治りきっていない頃はカラダの免疫が弱っているもの。
そんな時に外に出かけると、また新しいウイルスをもらってきてしまいます。
カゼがぶり返すというやつですね。
また、あなたがウイルスをばらまいてしまうこともありえます。
カゼが完全によくなってからヨガ教室に参加してくださいね。
普段からのヨガでカゼ予防対策
これまでカゼの時のヨガについていろいろ書いてきましたが、できればカゼをひきたくないですよね。
そこでカゼ予防にピッタリのヨガポーズをご紹介します。
魚のポーズ
魚のポーズは肋骨を開くポーズです。
肋骨が開かれるので呼吸量が増えます。
呼吸量が増えて、酸素をたくさんカラダに取り込むことで、免疫細胞が活性化し、戦士たちの戦闘能力がアップします。
いわゆる免疫力がアップするというやつですね。
ですから、魚のポーズで免疫力をしっかりつけましょう。
ただ、首を痛めているという方は、このポーズは控えて下さいね。
免疫力を高める魚のポーズのやり方
- 両脚をのばし、背筋をのばしてすわる。
- つまさきを天井の方に向ける。
- 息を吐きながら右ひじを床につけ、次に左ひじを床につける
- ここで息を吸う
- 息を吐きながら、頭頂部を床につける。
ひじをしめて腕をカラダにしっかりつけ、頭頂部とひじ、おしりで床をグッと押すようなイメージで行う。
- そのまま20秒ほどキープして、ゆっくりとあむむけの姿勢になる。
ヨガのポーズでも、リラックスを重視したい方にとって魚のポーズは人気の高いポーズの一つ。 呼吸の入りが良くなり、私自身もスッキリしたいときによくヨガのポーズとして取り入れます。 ただし、頭頂を床につけて頭の血流を逆流されるので少し注意点も[…]
カゼをひいたら自分と向き合ってヨガをするか決めよう
カゼの時に、とにかく大切なことは自分のカラダに素直になるということです。
動いたらしんどいなと思う時⇒素直に休む。
眠りたいなと思う時⇒ぐっすり眠る。
ポーズを取るとまだ苦しいなと思う時⇒控える。
とにかく自分のカラダの反応をよく観察して、ムリのない程度で少しずつヨガを再開してください。
くりかえしになりますが、ヨガは自分をよく知るということ。
あなたのカラダの声をしっかり聞いてあげることが、カゼを治す一番のヨガですよ。